鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

元町を歩く~3つの教会

2017-01-31 | 教会・洋館


2 0 1 6 年 9 月 1 6 日 ( 金 )

午 後 3 時 4 6 分

函 館 市 元 町



宿屋に手荷物を置き、漢ひとりが街ブラに出かけます。



さっそく第一教会発見、函館聖ヨハネ教会です。
この教会は日本聖公会に属します。
日本聖公会は、イングランド国教会の系統に属する聖公会の日本における団体で、立教大学聖路加国際病院を運営している団体でもあります。

ちなみに「聖路加国際病院」は「せいかこくさいびょういん」と読むそうです。


明治7年(1874年)、宣教師・W.デニングが函館に来て伝道を始め、聖公会の北海道における活動が始まりました。
明治11年(1878年)海寄りの末広町に初めて聖堂を建てましたが、幾たびも火災に巻き込まれ、現在の地に再建されたのは大正10年(1921年)のことでした。
現在の建物は昭和54年(1979年)に完成したものです。
(案内看板を要約)



なにやら変なかたちの教会ですが、これは上空から見たら十字架の形になっているそうです。
ここの教会は中に入れそうもないので、次の教会へ。

ちなみにここで奉仕する聖職者は「牧師」さんです。



 

元町の小路を歩いていくと、大三坂という雰囲気のある石畳の坂へ。
この大三坂に面しているのが第二の教会です。



カトリック元町教会です。
正門正面に建っている聖堂は脇に鐘楼を従えた、いかにも教会って感じです。
う~ん、私は西洋建築には造詣がないので、この程度のコメントしかできません・・・(^_^;)

 

聖堂の脇に建っているのが司祭館
石造りの重厚な構えの頂きにおわすマリア像がいい感じです。


カトリック元町教会は、安政6年(1859年)フランス人宣教師・メルメ=ドゥ=カションが仮の聖堂を建てたことに始まり、日本の禁教令が解かれた後のキリスト教布教再開の先駆となった教会です。
明治元年(1868年)司祭ムニクーアンブルステルが現在地に仮の聖堂を建て、さらに明治10年(1877年)司祭マランにより最初の聖堂が建立されました。
以後3回の大火で焼失してしまいますが、大正13年(1924年)再建し、現在に至ります。
(案内看板を要約)



この教会も、敷地には入れましたが中までは入れない模様。
そそくさと立ち去ることに。



外の小路から見たカトリック教会。
聖堂の赤い屋根と、鐘楼の水色の屋根が対比的で、よりスタイリッシュに見えます。

ちなみにこちらの聖職者は「神父」「司祭」になります。
カトリックの聖職者一般を「神父」といい、「司祭」は聖職者の階級のひとつであります。



カトリック教会の向かいの敷地にあるのがこちら。



函館ハリトリス正教会です。
こちらは東方正教会(ギリシア正教)の系譜を引く日本正教会の教会です。
ここの聖職者も「神父」「司祭」です。



白を基調とした美しい主の復活聖堂【国指定重要文化財】。
東ヨーロッパの建築様式の影響を受けているようです。


函館ハリトリス正教会は、安政6年(1859年)初代ロシア領事館の敷地内に建立された付属聖堂から始まります。
文久元年(1861年)司祭ニコライがロシアから来函し、日本で最初にギリシア正教を布教しました。
明治40年(1907年)大火で焼失しましたが、大正5年(1916年)聖堂はロシア風ビザンチン様式で再建されました。
昭和58年、国の重要文化財に指定されています。



ちなみにハリトリス正教会の敷地は他の2教会よりも少しだけ高台にあるので、



聖ヨハネ教会や、



カトリック教会がよく見えます。



鐘楼の立つ西側がファサード(建物正面)であり、ここから聖堂の中に入ることができます。
入場料は大人200円、文化財保護のための献金という名目で支払うこととなります。



燭台のともしびで照らされた・・・ようにいささか暗めの聖堂内。
整然と並ぶ十数枚ものイコン(聖像画)と聖具は、堂内の雰囲気を凛としたものにしています。
イコンの配置は、下列中央の左が生神女マリヤ(聖母マリア)、右が救世主イイスス=ハリトリス(イエス=キリスト)です。

なお、堂内は撮影禁止となっています。
画像は堂内で購入した絵はがきより引用しました。


聖堂から出ました。
教会の敷地をもう少しぶらり。



聖ニコライの肖像碑です。
ニコライ神父は明治5年(1872年)に東京に転任、「ニコライ堂」を拠点に活動しました。
昭和45年ロシア正教会により「日本の亜使徒」として聖人に列せられています。



南側からの聖堂。画になります(*^_^*)

教会の敷地を一周したので、外に出ました。



大三坂からさらに西へ歩きます。

 

坂から見下ろした素晴らしい光景。
この坂は八幡坂といい、坂の街・函館を代表する坂だそうです。

ちょうど観光タクシーが停まり、観光客♂♀と運転手氏♂が降りてきました。
運転手氏のガイドによると、この坂は別名「チャーミーグリーン坂」というのだとか。
チャーミーグリーンはライオン株式会社製の台所洗剤で、そのCMの撮影現場となったそうです。

広々とした石畳の坂、港に停泊する船、さらに街が広がり、山がそびえ立つ・・・ぜいたくな光景です。


八幡坂には入らず、小路をさらに西へ。



とある雑貨屋さん。
観光名所ではありませんが、画になるので撮ってみました。

そこから少し歩くと、



バルコニーでコスプレしている♂♀。
なにやら変な場所に着いてしまったようです?!



・・・・・・ああ、どうせなら二人で歩きたかったな。






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