高松城・玉藻公園をあとにして、残るはこの日最後の食事。
当然ながら最後の食事も饂飩です。
この日はすでにうどんを5杯食べたところ。
もううどんはいいかな~(^_^;)とは思っていましたが、最後のうどん屋はどうでしょう軍団御用達の「うどん本陣 山田家」讃岐本店です。
ここでうどん巡礼マイルール。
・注文するうどんは温かけうどん。せっかくなのでおなじかけうどんで食べ比べをします。
・うどんのサイズは小サイズ。何軒もハシコするため、胃袋に余裕を持たせます。
・天ぷらは頼まなくてもよしとしますが、食べるときはちくわ天とします。
・おでんは食べても食べなくてもよしとします。
・ネギはひとつまみ、天かすもひとつまみまで。あくまでメインはうどんとおつゆ。
・移動中にうどん屋を見つけたときは必ず立ち寄る。
このうち・・・

5軒目の「こんぴらや」さんでマイルール第1条を空文化してしまいました。
高松市内からは約10km弱離れているので、

レンタサイクル「45XY」にまたがって行きます。

玉藻公園に沿って東に進む瀬戸大橋通り。

高松港の至近にある・・・たぶん風俗街。

さらに進んだところにある高松競輪場。
ここで勝って、タクシーで風俗街へ赴いて、パァ~っと遊ぶ・・・のでしょうか。
しばらく進んでいくと港町の風景は消え、なんとも風光明媚な景色に。

川の対岸は、おそらく屋島でしょうか。
源義経と都落ちした平氏が相まみえた屋島の戦いの戦場であるとともに、四国88箇所霊場第84番札所・屋島寺があります。
私とママチャリは瀬戸大橋通りを離れ、いったん国道11号・志度街道へ。
あ、うどん屋さんだ・・・
「うどん 麺こい」・・・・・・営業終了。
どうも午後3時前には終わってしまうようです。
・・・助かった・・・。
最後のうどん屋さんを「山田家」と決めていた手前、そこにたどり着く前の時間のロスと満腹感は避けたかったのでした。
この期に及んでマイルールの第6条を空文化することなく、私はママチャリを走らせます。

国道11号と八栗寺方面への分かれ道。
ここで香川県道36号に入ります。
「八栗 3Km」とあるので、「山田家」さんまではあと少し。

「八栗寺 3Km」

「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地が近くにあるようです。
近くといっても、5Km先のようですが。
当時は愛のない生き方をしていた私は、「かがやくけん、かがわけん。」を鼻で笑いながら、そそくさと通過。

そのうち県道36号を外れ、眼前の山に通じているであろうせまい道へ。
山田家! 山田家! 山田家! 山田家! 山田家!
電信柱に巻きつくオレンジ色の広告表示。
目に見える電信柱すべてに山田家!がくっついています。

どこぞの和菓子のように、鳴り止まぬ「山田家」コールが続きます。


ついに伝説のうどん屋・「うどん本陣山田家」本店に到着しました。
駐車場はかなり広く、100台くらいは停められそうなスペース。
この日停まっていた車のナンバーは、周辺地域のものから、遠くは神戸ナンバーまでと、名声が遠方に及んでいるようです。

どうでしょう藩士であれば知らぬ者はいないはず。
四国88箇所を3周もしているどうでしょう班が、必ず立ち寄るいわば皆勤賞のうどん屋さん。
しかも本来の企画である霊場巡拝を差し置いてまで立ち寄るうどん屋さんです。


「本陣」という店名のとおり立派な構えの門構え。
実は文化財にも登録されていて、正式名称は山田家(旧清酒源氏正宗醸造元)長屋門【国指定登録文化財】なのです!
つまり山田家はかつては酒蔵だったのです。
そして長屋門の後ろにぽつんと見える煙突も、山田家(旧清酒源氏正宗醸造元)煙突【国指定登録文化財】です。

長屋門をくぐった先にある山田家(旧清酒源氏正宗醸造元)主屋【国指定登録文化財】。
この中で、あのどうでしょう班を唸らせたざるぶっかけうどんを食べられます。

こういったお座敷でのお食事ですから、さぞかし値段はするだろうと思いきや、この値段です。
普通のうどん屋さんではかけうどんにあたる「ぶっかけうどん」は310円。
お目当ての「ざるぶっかけうどん」は570円です。
(・・・スカイツリー店より300円近くも安いではないか!!
東武(スカイツリーの運営会社)のヤツめ、テナント料をだいぶせしめているようだな・・・)
主屋に入ると、まずは座敷席とテーブル席のどちらにするかを決めます。
この日ホテルを出てからほとんど靴を脱ぐ機会のなかった私は、靴を脱いで上がる座敷席を選択。

★のところに席を構えることにしました。
席に着いてさっそくオーダーです。
うどんの前座・おでん(690円)、そしてやっぱりざるぶっかけです。
なに? マイルール第1条だと? そんな空文化されているルールに拘束力などないっ!
まずは前座のおでん(大)から

牛スジ! ほろほろうまい! 味噌! 甘くておいちい!!
スカイツリー店で食して感銘を受けた味噌おでんが、再び私に衝撃を与えます。
相変わらずこの練り物がよくわからないのですが、それでもうまい。
味噌をつけてうまいのは当然ながら、つけなくともうまい。
そして牛スジが噛むまでもなくほろほろと崩れていくさまは、もののあわれを感じますねぇ~。
おでんが饗されてから4分後、真打ち登場。

うどん!!・・・ズルズルズルズルズルズルズル・・・うまい。
ここのうどんは、まず長いのです。だからズルズル・・・が多めです。
そして麺自体がうまい。
ぶっかけのつゆに浸すまでもなく、うどんだけで食べても旨味を感じることができます。
こうして大泉さんのごとく、うどんを賞味していたところ・・・私は大きな過ちをしていたことに気が付きます。
そう、どうでしょう藩士しかわからないであろう失敗・・・。



大泉さんと同じ席で食べればよかった・・・(ToT)
大泉さんがざるぶっかけうどんを召しあがった席をスマホさんで確認してみたところ・・・

私が座った席ではなかったことが判明します。
とりあえずトイレに行くフリして様子を見ると、いずれの席もほかの客が陣取っています。

ちなみにトイレは、主屋から外に出たところにある縁側を伝って行きます。
約30分後。
うどんもおでんも食べ終わり、なんとかねばってみたのですが、ついに席が空くことはなく、無念の退店をすることに。


庭の木々もよく手入れされています。

あのあたりに大泉さんが座っていたんだなぁ~。
午後6時ごろ、高松市街に戻ってきました。

ことでんの踏切を越え、ママチャリを返してきました。
そういえばことでんにはついに乗らなかったなぁ。
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