栗林公園【国指定特別名勝】の佳景を堪能し、ランチの時刻になりました。
この日のランチは、当然ながら饂飩です。
そういえば栗林公園の観光案内所で、うどんについての資料を2つ入手していました。
ひとつは「さぬきうどん百店満点」なるこの冊子。
もうひとつは「栗林公園周辺のうどん店」という1枚の紙切れ。
とりあえずこれらの資料をクリアファイルにしまおうか・・・しまおうか・・・
クリアファイルがない!!
どこかで手持ちの資料入りのクリアファイルを忘れてきたようです。
そんなに大切な資料は入っていなかったのですが、いちおう怪しいところを捜索します。
途中、少しばかり道に迷いましたが・・・
2番目にうどんをいただいた「たも屋」勅使店です。
ここにクリアファイルを忘れていったような・・・
というわけでふたたび入店。
店員さんにクリアファイルの所在を問いました。
が、ここにはない模様。
まぁ、いいや、旅先でもらったパンフなどは含まれていないみたいだし。
ここでうどん巡礼マイルールをおさらい。
・注文するうどんは温かけうどん。せっかくなのでおなじかけうどんで食べ比べをします。
・うどんのサイズは小サイズ。何軒もハシコするため、胃袋に余裕を持たせます。
・天ぷらは頼まなくてもよしとしますが、食べるときはちくわ天とします。
・おでんは食べても食べなくてもよしとします。
・ネギはひとつまみ、天かすもひとつまみまで。あくまでメインはうどんとおつゆ。
・移動中にうどん屋を見つけたときは必ず立ち寄る。
忘れ物をしたとはいえ、「たも屋」さんに立ち寄った私。
巡礼ルール第6条により、ここでうどんを食べなければなりません。
でもここのうどんはおいしかったし、それは私の望むところ。
しかし巡礼ルール第1条では「注文するうどんは温かけうどん」とあります。
朝に立ち寄ったときにいただいたのは温かけうどん・・・同じのを2度食べるのはちょっと・・・。
いや待てよ、巡礼ルール第1条後段では「かけうどんで食べ比べをします」とあるではないか。
これは「ほかの店との味の違いを見るために、かけうどんにする」という趣旨だ。
だから、すでに「たも屋」さんのかけうどんの味がわかっている以上、その後にほかのうどんを食べたとしても巡礼ルール第1条の趣旨には反しない!
ぶっかけうどん!・・・ズルズルズル・・・うまい!!
かけもおいしかったのですが、ぶっかけもうまい!
ことごとく私の好みに合ったお店のようです。
こうして私は、うどん巡礼マイルールに反することなくぶっかけうどんを堪能し、次のお店に向かいます。
みたび栗林公園付近に戻りました。
ここで入手した「栗林公園周辺のうどん店」なる紙を見ると・・・
セルフサービスの店U(上原屋本店)、休業日:日曜 ・・・ここは朝、最初に行ってみてきたのでわかるのですが、
手打うどんS、休業日:日曜祝日
手打ちうどんT、休業日:日曜祝日
手打うどんF、休業日:日曜祝日
M製麺所、休業日:日曜
・・・と、このような有様。その中、栗林公園近辺で数少ない営業中のお店が「竹清」さんだったのです。
うどん1杯でこの人だかり・・・
日曜なので観光客が多い、にもかかわらずほかのうどん屋さんが軒並み休日で、時刻はお昼時。
どうしても人が集まってしまいます。
とりあえず手ごろなところにチャリを停めて、最後尾に並びます。
前にいるのは・・・おそらくは関西から来たおっさんライダー4人衆ですな。
(おや、めずらしく女をネタにしてないじゃない・・・というご意見もありそうですが)
列の前にいるのは、私の目測で50人ほどでしょうか。
これってもしかしたらうどんorだしがなくなったから終了~♪というリスクが多分にあるってこと・・・。
それでも自分の天運を信じて、人列に身を沈めます。
そして私は扉の直前まで到達。前のおっさんライダー4人衆のうち、2人は扉の向こうにいます。
するとその2人が、ゲンナリしながら扉から出てきました。
「ダシがなくなったから閉店だって」
なんだってぇ~~~~?!
しかしすぐに「冗談や」と言って否定。タチの悪いいたずらはやめろや!
私も無事に入店。うどんまでもう少しです。
それほど広くはない店内には、30席ほどの座席も、10席ほどの立ち食いスペースもすべて満席。
さらに20人弱の人の列が前に立っています。
さて「竹清」では、うどんと天ぷらはそれぞれ別個にオーダーするシステムになっています。
うどんをオーダーする前に人列までやってきたおばちゃん店員さんは、天ぷら担当の方。
まずはおばちゃん店員さんに天ぷらをオーダーします。
人の列は順調にうどんに向かっています。
列から見えるところで、店主のおっちゃんがうどんを打っています。
↑この左のおっちゃん。
するとここで問題児の4人衆、仕事しているおっちゃんに携帯を向けます。
なんたる無礼な連中・・・しかしおっちゃんはお構いなく笑顔でうどんを打っていらっしゃいました。
そんなおっちゃんが打ったうどんですから、期待は大きいです。
うどん巡礼マイルールに従って、ここではかけうどん1玉をオーダー。
完全セルフ方式なので、うどん玉の入ったどんぶりが渡されます。
湯がいて、薬味にねぎとわかめと揚げ玉を一つまみ、そしてかけだしを注いで・・・
かけうどん!・・・ズズズズ・・・うまい!!
ここのかけだしはいりこがまっすぐに旨味を出しています。(意味不明)
余計なものは一切入っていないような、剛直なおつゆのようです。
・・・天ぷらはまだかな・・・?
うどんを食べ終わって、少し経ったころに、ようやく天ぷらのお出まし。
注文をとってから揚げ始めるため、こういったタイムラグはやむを得ないところです。
さて、この「竹清」さんを一躍有名にしたのが、この天ぷら。
ちくわ天とともに鎮座する半熟玉子天は、この「竹清」さんが発祥ともいわれています。
ちくわ天&半熟玉子天! サクッ・・・うまいっ!
どこぞのお笑い食堂(内輪ネタ失礼)のような作り置きなどとはちがい、食感が軽やかで、衣の音だけでもおいしさがわかります。
ちくわ天はこれまた余計なものなどない剛直なうまさ、半熟玉子天は黄身のとろけ具合が絶妙でした。
こうしておなかは満足気味になり、高松城・玉藻公園に向かったのでした。