BALLPARK.com ~すべての野球選手のために~

2007年4月スタート!!
野球教室ブログ

ソフトボール第40回日本女子1部リーグ戦(第3節)

2007-05-16 19:46:55 | 野球情報
ややスローダウンで95位・・・目指せ野球ブログランキング1位!!

5月12日.13日に、宮崎県のアイビースタジアムにて日本女子ソフトボール1部リーグが行なわれました。
オリンピックで活躍された宇津木監督や上野投手、高山投手、ミッシェル・スミス投手 その他 有名選手が熱戦を繰り広げました。
地元の小中高生のファンも大勢つめかけ2日間で2000人以上の観客がいらっしゃいました。

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『上野投手にファン熱狂』

“世界最速”の直球に熱狂。
13日に宮崎市のアイビースタジアムで行われたソフトボール日本女子1部リーグのvs豊田自動織機戦。
全勝対決で注目の集まる中、ルネサス高崎は日本代表の上野由岐子投手(24)が先発しました。
世界レベルの投球に、スタンドは興奮と静寂が交錯。
子どもたちは「すごく速い」と興奮と驚きの声を上げていました。

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試合前の選手紹介から大きな歓声が上がっています。
注目の第1球。。。
ストライクのコールが響くと、球場内は一気にどよめき、次の投球を待ち、静まり返りました。
投手戦が続いた終盤には、応援熱は最高潮。
「上野、頑張れ」の声援が次々に沸き起こっていました。
ルネサス高崎が、8回タイブレークの末に1-0で豊田自動織機を下し7連勝。
上野投手は2安打完封勝利と力投を見せました。

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上野投手は「プレーを見てソフトボールを好きになってくれればうれしい。夢を与える選手になりたい」と言い、試合後には予定になかったサイン会を実施。
思わぬファンサービスに、子どもたちは大喜びでした。

 
(左:上野投手)

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メジャーリーグのスカウティングレポート ~その2~

2007-05-15 09:23:01 | スキル(技術)
連載2日目のメジャーリーグのスカウティングレポート。
昨日は守備&投手の評価についてお伝えいたしましたが、今日は打撃や走塁などの攻撃面でのスカウトの目線をご紹介しましょう!
いつもとちょっと違った目線から選手をみることで、メジャーリーグ&プロ野球はもちろん、学生・社会人野球の醍醐味を味わえると思いますよ♪

ただいま87位!目指せ野球ブログランキング1位!!

●Batting(打撃力)

打撃能力の査定は非常に難しく、メジャーレベルのピッチャーに対してどの程度力を発揮するか?という見極めをスカウトはしなければなりません。
アマチュアレベルやメジャー以外のレベルのピッチャーが打てても、メジャーではまったく打てないことはしばしばあります。
それもそのはず、ロジャー・クレメンス選手やランディー・ジョンソン選手のようなピッチャーはメジャー以外ではなかなか対戦する機会もないのですから・・・

そして、多くの野球殿堂入りしている、または現在活躍している選手を見てわかるように、それぞれがユニークな構えそしてスタイルを持っています。
いわゆる“理想的なバッティングのメカニズム”に捕らわれずに、個々の選手の技術的な部分をスカウトは見極めなくてはなりません。
また、バッティングにも生まれ持った天性の資質的な部分があり、練習からは習得することが難しいといわれている能力の存在があります。
例えば、ミート力などが上げられます。
筋力もミート力もある程度鍛えることが可能ですが、アレックス・ロドリゲスやバーニー・ウイリアムスのような天才と言われる選手は、練習で習得できるものを超越したミート力を持っているといわれています。

とにもかくにも以下の8つのポイントがスカウトが着眼するポイントといえるでしょう。
1.スイングのスピード (Bat Speed)
2.ボールを常に力強くたたけているか。
3.ストライクゾーンの見極めができているか。
4.メジャー級の速球についていけるような体の回転速を持っているか。
5.変化球についていけているか。
6.広角的に打ち返せているか。
7.タイミングをはずされてもしっかりボールを捕らえる能力があるか
8.長距離力があるかどうか

これらの8つのポイントを技術的な側面で捕らえると以下のように解説することができます。
横に示した数字は、8ポイントの中で関連性が高いものを表しています。

≪ミート力≫ (ポイント2,5,6,7)
ミート力は、何も考えずに自然に目で見ているボールの位置にバットを移動することができる能力をさします。
スカウトは、どのくらいの確率でボールを捕らえているか、またはミスしているかを見ています。
バーレル・アキュレシーという単語でスカウトはどのくらいの確率でボールをバットの芯で捕らえているか測っています。
バーレル・アキュレシーの高い選手として認知されるには、常に芯でボールを捕らえそして強くボールを叩けていることが必要です。
≪バランス≫(ポイント5,7)
これは練習で訓練され身につく能力です。
多くのメジャー選手は例え変化球でタイミングをはずされても自分のスイングのバランスを崩すことはありません。
スカウトは常に自分のスイングができているかどうかを見てこのバランス感覚を測っています。
≪頭の位置≫(ポイント3,6,7)
これもまた、練習により修正・向上できる技術的なことです。
頭の位置はボールを見極めそして、ミート力を高めるのに必要不可欠な要素です。
よって、頭の位置が正しく設定されていないとスイングがオフバランスになり、ミート力の低下の原因になってしまいます。
典型的な頭の正しい位置とは、構えたときに下を向き、目と鼻がつま先よりやや前に位置し、そのまま上を向いたときにしっかり両目でピッチャーの見えるぐらいの位置とされています。
≪自然体≫(すべてのポイント)
優れたバッターは自然体でゆったりと構えています。
これは、先に挙げたすべてのポイントにつながる重要なことです。
体に力が入っていると変化球についていけないとか、選球力に欠けるとか、いろいろな弊害が生じます。
力みのないフォ-ムは力みのないスイングを生み、しいてはバランスの取れたしなやかなバッティングを生み出すのです。
スイングは75%-85%ぐらいの力でなされるのが理想的とされています。
≪バットヘッドの速さ≫(すべてのポイント)
これはトレーニングである程度カバーできますが、多くの場合は生まれ持った能力として捕らえられています。
この能力を備えていることは、ボールを長く見ることにつながります。
また、バットヘッドの速さは飛距離につながり、より遠くに飛ばすことができるのです。
また、ヘッドスピードが速い選手は、力をいれずにバランスの取れたバッティングを可能にできるという点にも優れているといえます。
≪長距離力≫ (ポイント8)
長距離力については様々な意見がありますが、私自身としてはこの能力がすべてのバッターに兼ね備えられていなければならないとは思いません。
しかしながら、メジャーのスカウトはこの能力に大きな比重を置いてバッターを査定する傾向にあります。
あのイチロー選手でさえもこの能力においては当初は低く査定され、打率2割8分がいいところであろうといわれました。
また、引っ張って打つことが少ないことから力不足などといわれましたが、見事3割5分を達成し、長距離力だけではバッターの能力を測ることができないことを証明したといえるでしょう。
バッターにはそれぞれ役割があり、その役割に適した能力で判断されるべきだと思います。

しかしながらホームランが選手にとってもスカウトにとっても魅力のあるものであることには変わりなく、そして現状においてスカウトが査定に利用する項目であることには変わりはありません。
長距離のヒットを打つにはバットヘッドのスピードが速いことが重要です。
この資質をもった選手は、バッティング練習などでは常に柵越えを連発し、400フィートくらいの飛距離を出せるといわれています。
アマチュア選手の打撃、とくに金属バットを利用する選手を査定する場合には注意を払う必要があります。
金属バットは木製バットよりも広いスウイートスッポト(“芯”)を有し、木製に比べ軽いためにヘッドスピードを早くすることが可能であり、飛距離においては約18%距離が伸びるとされています。
よって、400フィートの距離を飛ばす選手は金属で470フィートくらい飛ばすことができます。
金属バットを使用していた時はホームランバッターであった選手が、木製バットでは月並みなバッターになってしまうことがしばしばあります。
ですから、プロになる前に木製バットに慣れておくことが高校生や大学生の選手にも求められるのです。
≪変化球への対応ならびに広角力≫(ポイント5,6,7)
変化球への対応能力は、スイングのバランスそして自然体で構えることのできる能力などに大きく由来します。
一言でいえば、いかに突っ込まずにボールを打てるかということです。
構えた位置から、頭がほぼ同位置にある状態でスイングができる選手は変化球への対応を用意に行えます。
もちろん例外もあります。
例えばイチロー選手などは突っ込みながらも類まれなミート力とバットコントロールにより通常は変化球の対応に苦しむとされる“突っ込む”という癖を難なく補ってしまっています。
これもまた、生まれもった能力により技術的な部分をカバーしてしまっている例といえますが、一般的にスカウトは、ステイビハインドといって突っ込みの少ない選手を高く評価しています。
様々な変化球が多投される最近の状況下では、広角に打てることの意義もますます高まっています。
先に述べたステイビハンイドはここにも大きく関わってきます。
ボールをじっくり待つことができなければ、打球を左右に打ち分けることも可能ではないからです。
≪大きな舞台・プレッシャーにどのように対応しているか≫ (すべてのポイント)
プレッシャーへの対応は非常に重要で、メジャーの舞台という想像しがたい大きなプレッシャーに対応できるかどうかを見極める材料になっています。
評価は、プレッシャーのかかる場面やゲームにおいてより力を発するのか?それともプレッシャー下では力を十分に発揮できないのか?
スカウトは数字だけを見ているわけではなく、例え結果は出ていなくとも内容的にはプレッシャーに負けていない様子が伺えれば評価となります。
どのような状況においても最後まであきらめず戦っている姿を見せたいものです。
≪優れたピッチャーに対する対応≫ (すべてのポイント)
ある程度の技術のあるバッターが、平均的なピッチャーを打てるのは当たり前ですが、90マイル以上の速球の投手にどのように対応するかもスカウトがチェックするポイントです。
≪選球眼とプレート上で待つ姿勢≫(ポイント3,4,5,6,7)
選球眼と良い球を待てる能力は非常に重要なポイントです。
スカウトはボール球にちょくちょく手を出すバッターを好みません。
これは、統計学的にもいい結果を残せないという当然の結果から来るものです。
メジャーで3割、30-40ホームランの選手は、おおよそ90個ほどの四球を稼いでいるでしょう。
2割5分打てる選手(4打数1安打)が、1試合に1つ四球を選べるようになると3割3分の打者(3打数1安打)に変身してしまいます。
そして、出塁率も5割にアップでき数字的にもいいものが残せるようになるのです。
もちろん選んでばかりではなく、自分のストライクゾーンにおいては積極さを忘れずに、ストライクゾーン外のボールを冷静に見送ることのできる姿勢がスカウトの目に止まるホームプレート上でのよい姿勢といえます。
≪試合結果と総合判断≫ (すべてのポイント)
数字がすべてではありませんが、2割2分の成績のバッターをドラフトするには相当の理由と勇気が必要ですので、やはりある程度納得がいく数字的な内容が伴っていることが望ましいといえます。
総合的な判断は試合結果を含む上記すべてからはじき出されます。
様々なチェック項目のうち、やはりミート力が優れたバッターを発掘することが将来のメジャーリーガー発掘のキーポイントとなっています。
どんなにパワーがあってもミート力がなくては宝の持ち腐れになってしまうことからも重要性が問われるポイントです。

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●Running Speed(走力)

足の速さは守りにおいても打撃においても共通して重要な能力といえます。
早く走る能力には打撃におけるようなスランプがないという信頼度の高い運動能力として捉えられ、選手の選択において重要な位置を占めています。
足の速さは、近代の野球において大きな意味を持っています。
特に、人工芝を利用する球団にとっては球足が天然芝より速くなることから、足の速い選手の起用によって余計な塁を与えない努力をしなければなりません。
また、このように足の速い選手は、盗塁という攻撃的な武器を使って相手を揺さぶることにも利用できることからも重要視されます。
こんなことからもイチロー選手がいかに優れた選手かが見えてきますね。

走力の計測は通常60ヤード走・ホームからファーストへのタイムによって行われます。
メジャーの選手の平均60ヤード走タイムは6.9秒と言われています。
足の速さは外野手には特に求められ、センターを守るには6.6秒で、両翼は6.8秒で60ヤードを走れることが求められます。
もちろん、多くの外野手が打撃力を買われていることから、特に打撃力のある選手にはこの基準を当てはめないこともしばしばあることです。
そしてホームからファーストへのタイムのメジャー平均は4.3秒と言われています。
ホームからファーストへのタイムはバットにボールが当った音が聞こえると同時に始まり、ファーストベースを踏んだ時点で終了となります。
メジャーでは4秒でこの間を走る選手を足の速い選手と評価します。

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●Catcher(キャッチャーの評価)
試合を有利に進めるためには、キャッチャーに高い質が求めれれます。
キャッチャーはグランドでのリーダシップを発揮し、バッターとの駆け引きをピッチャーと共同で行い、ゲーム全体を組み立てる役目ができなければなりません。
キャッチャーは体が頑丈で、常にゲームに参加できる体力を有し、ゲームにおける責任ある役割、すなわち守りの要を果たせる者でなくてはなりません。
グラブさばきがうまく、機敏に動き、ワンバウンドの投球も難なく受け止める技術が必要です。
メジャーレベルのキャッチャーは投球を受けてからセカンドへ送球するまでに平均2秒かかり、速い者で1.8秒でこれを行うことができます。
キャッチャーのセカンド送球を2-8のスケールで区分けすると以下のようになります。

≪2塁送球スピードスケール≫
8:1.7秒以下
7:1.7-1.8秒
6:1.8-1.9秒
5:1.9-2.0秒
4:2.0-2.1秒
3:2.1-2.2秒
2:2.2-2.3秒

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●Player Make-up(プレーヤーの資質)

プレーヤーの資質はメジャーにおける成功において非常に大きな要因となっています。
先にも述べたように、サミー・ソーサ選手の成功が彼の技術的そして肉体的な才能にのみあるのではなく、精神的な強さにも由来していることからも明白といえるでしょう。
よって、肉体的に高い資質を持っていても、精神的な強さのない者は成功しないのが米国野球界の通説となっています。
ドラフト後、それまでスター扱いされていた選手たちがマイナーリーグに送られ、家から離れた状況下で、多くの選手が初めて大きな屈辱を味わったりすることとなります。
例えば、初回に打ちのめされ降板・・・4打数0安打のような結果に常に直面することになります。
この苦悩を乗り越えることができる選手のみがメジャーの舞台を踏む権利を勝ち得るのです。
多くの高校卒の選手はまず初めに家から離れて暮らすことに慣れなければなりません。
また、長い遠征バスの旅や、暗い照明下でのゲーム、悪いグランドコンディションでのプレーなど、今までの環境と違う状況下で精神的な苦痛を経験することになります。
大学卒の選手にとっては、すべてにおいて今までの良い恵まれた環境の野球とは違う、環境的には下のクラスの野球を強いられることとなります。
大学卒の選手は高校卒の選手よりは多少精神的にタフではありますが、大学卒の選手は学位を持っているため野球以外の他の選択肢もあるという面において、短期で野球人生を決定しがちです。
2年経っても芽が出ないようであれば多くの場合彼らは野球をあきらめる傾向にあります。
マイナーリーグでは結果がすべてですので、いかに多々ある困難を克服しながら常に良い成績を残すかがメジャーへの道を開いてくれます。

≪プレーヤーの資質チェックリスト≫
(a) 資質
成功への強い意志、指導に対する柔軟な姿勢、精神的な発育の程度、気の短さ、向上心、ハングリー精神、野球知識、負けん気の強さをチェックしています。

(b) 身体の成長度
身長はまだ伸びているか?体重は減らせるか?または増やせるか?足の速さは現状が限界か?技術的にピークに達しているのか?過去に怪我はあったか?前年と比べどのくらい上達したのか?など。

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2回連載でお届けしましたメジャーリーグのスカウティングレポートはいかがでしたか?
プロ野球で活躍することが全てではありませんが、こういった視点で選手を見てみるのもおもしろいですよ!!

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メジャーリーグのスカウティングレポート ~その1~

2007-05-14 11:44:57 | スキル(技術)
ただいま77位!目指せ野球ブログランキング1位!!

野茂英雄選手を皮切りに、日本のプロ野球選手が海を渡りメジャーリーグで活躍する時代になりました。
そのおかげで私たちもメジャーリーグの試合を見る機会が増え、野球観戦の楽しみ方も倍増しましたね!

私はメジャーリーグChicago Cubsのストレングス&コンディショニングコーチのインターンとして2006年のスプリングキャンプに参加しました。
メジャーリーガーはもちろん、メジャーを目指すマイナーリーグの選手のパフォーマンスの高さを目の当たりにした驚きは鮮明に記憶に残っています。

今日と明日の連載で、夢の舞台メジャーリーグを目指す選手のパフォーマンスをチェックする基準をスカウトの目としてご紹介したいと思います。

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表現の仕方に違いはありますが、多くの球団では7段階(2-8)のスケールを用いて選手の評価を行っているようです。
このスケールは、現在のレベルと将来的な到達レベルを併記する形で使用されています。
たとえば、現在がレベル4で将来的な見込みが6ならば4/6の様に表現されます。
もちろん将来的な到達レベルはスカウトの経験値からはじき出される数字といえます。
プロのスカウトはそれが現在のレベルであろうと将来的なものであろうと“7”というレベルを持ちうる選手を探しています。

選手のスカウティングについては日本もアメリカも変わりなく、これが正しいという画一した見解や方法論がなく、英語ではよく“Scouting is not a science.” といわれています。
しかしながら、スカウトは自己の経験を生かし慎重に選手の選択をします。
なぜならば、すべてはそのスカウトの実績、すなわちスカウトした選手がどの程度メジャーで活躍するかによって、スカウトへの信頼が決定されるからです。
そのよい例として現在モントリオール・エクスポズのGMで、以前NY・メッツのスカウティングディレクター・VPをしていたオマー・ミナヤ氏を挙げることができます。

彼は、テキサス・レンジャースのスカウトとしてあのサミー・ソーサを米国につれて来た敏腕スカウトだったのです。
サミー・ソーサーの活躍はラテン系野球人初のGM、オマー・ミナヤを生み出したといえるのです。
ソーサ選手の成功そして、ミナヤGMの飛躍は、ミナヤGMが優れた運動能力・野球技術を見抜く眼力を持っていた言うだけではなく、ソーサ選手が野球をこよなく愛し、そして成功することへの野心を兼ね備えた選手であったという選手自身の性格面にも大きく由来しているといわれています。

日本同様に、アメリカにおいても多くの選手がドラフト上位で入団しながらメジャーを見ずして消えて行くのが現状です。
ここにはやはり、上記のように技術そして運動能力のみならず精神的な強さを持った選手のみが世界最高峰の桧舞台での活躍を許されるという事実があります。
残念ながら、日米共に目先の技術や運動の力(英語ではよくツール:toolといいます。)に捕らわれて他の重要な要素である精神面の強さ等を十分加味せずにドラフトや選手選択を行ってしまう傾向にあるのが現状といえます。

この連載では技術的な部分のどのポイントをどのようにメジャーのスカウトが見ているかを項目ごとに解説しようと思います。
また、精神面における着眼点についても少しばかり触れておきましょう。

スカウトが求めるすべての肉体的・技術的な条件に加え、メジャーで成功するための精神的な資質を持ちえる選手は、現実的なところマイナー契約をする選手の10%くらいといわれています。
すべてにおいて自分のパフォーマンスと比較し悲観的にならないように注意してくださいね。

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●Arm Strength(肩の強さ)

よくメジャーの選手は日本の選手よりも肩が強いといわれます。
確かに総合的には間違いのないコメントだと思われますが、実際には肩の強さの重要性はメジャーにおいてもしばしば忘れられがちです。
10ものチームが人工芝を利用しているため、外野を深く守らせる状況が多々あることからしても、次の塁、さらにはホームベースへとランナーを進めさせないためにも本来はもっと肩の強さの重要性が問われるべきだといえるでしょう。
スカウトはゲーム前の練習時にどの程度の肩の強さを持っているかを確かめていますので、ゲーム前の練習でいかに実力を見せられるかがアピールのポイントです。
スカウトのチェックポイントは、特にはホームベースへの送球に重点を置いていますが、他の塁に対する送球においても以下の4つのポイントに集約されます。

・しっかりと力強いオーバースローで投げているか
・しっかりと低い弾道で送球がコントロールできているか
・ワンバンドするまでに十分な距離の送球ができているか
・ワンバンド後も送球の勢いが死ぬことなく勢いを保っているか

また、内野手にも強い肩は求められ、特にはサードとショートについては強い肩を要求されます。
スカウトはサードとショートの選手の肩の強さを、レフトとショートの中間あたりの深さからファーストへの送球を見ることにより測っています。
送球は、真っ直ぐ低くコントロールされていて、風を切る音が聞こえるくらいの切れがあり、ファーストのミットへ音を立てて吸い込まれる力強さを持っていなければなりません。
ある程度の距離において無理なく山なりではない送球ができる肩がなければメジャーでショートやサードを守ることはできないということです。

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●Defense(守備力)

≪外野手の守備能力≫

やはり外野手の守備力を測るには足の速さが重要な鍵を握ることとなります。
外野手は守備範囲の広さが要求され、ボールに飛びつくのか、回り込むのか、またはこの打球に対しては前進するのか、後ろへ走るのかなどの判断力も要求されます。
肩の強さと並んで、外野手には練習で学んだ技術よりも、類まれな運動能力と判断能力が要求されます。

≪内野手の守備能力≫

低い体制で前に後ろにすばやく動けているか。
守備範囲の広さはどのくらいか。 
やわらかいグラブさばきができているか。
イレギュラーに対してもすばやく反応できているか。

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●Pitcher(ピッチャーの評価)

ピッチャーを見るときはその地肩の強さを最初に確かめます。
これは天性の資質であり、鍛えるには限界がある能力といわれています。
スカウトが1試合ピッチャーの球速を計測すれば、そのピッチャーの地肩の強さは一目瞭然となるのです。
メジャーのスカウトは多くして、“ジャッグス”と“ラガン”という2種類のスピードガンを利用しています。
ジャグスのレーダーガンはボールが手元を離れて3.5フィート地点に来たときのスピードを計測し、ラガンよりも3-4マイルほど速い計測値を示すといわれています。
ラガンのスピードガンは手元から40-50フィートの時点を計るように設定されています。

メジャーのピッチャーはジャグスで88-89マイル、ラガンで84-85マイルが平均といわれています。
ジャグス計測で85マイル以下の選手と契約することはメジャーではほぼありえないといえます。

ピッチャーを評価するためのチェックポイントは以下のようになっています。
(a) 速球
スカウトが最初に査定する項目です。
速球はもちろん速いことが前提ですが、メジャーにおいてはさらに癖球であるほど評価が高いとされています。
通常メジャーのピッチャーはフォーシーマーと呼ばれる直球とツーシーマーと呼ばれる癖球(ムービングファーストボール)を使い分けます。
日本人の殆どはフォーシーマーを投げています。
日本でいうシュート系の球はツーシーマーと呼ばれるムービングファーストボールの一種としてメジャーでは捕らえられています。
野茂選手も米国でツーシーマーに取り組んだのですが、今ひとつうまくいかず、レッドソックスで再度いい働きをした時点ではフォーシーマー中心の従来の投球に戻していたようです。
ツーシーマーである程度の球速を出すには、握力や腕のスピードが必要です。
体格的に劣っている日本人ピッチャーには向かないのかもしれませんね。

(b) カーブ
スカウトがカーブの査定をするときにはその回転に注目し、速くて切れのある回転のカーブが高い評価を受けます。
カーブはややスライドしながら縦に2フィートくらい落ちるのが望ましく、まるでホームプレート上で目の前から落ちて消えるような錯覚を与えるものがよいとされます。

(c) スライダー
よいスライダーを持っているということはより速球を生かせることになります。
スライダーは速い横回転でなければなりません。
よいスライダーは6-18インチほど横に流れます。
ホームプレートに行き着くまでは速球のように見えていて、プレート上ですばやく横にスライドするものがよいとされます。

(d) チェンジアップ
よいチャンジアップを持っていることは、打者のタイミングをはずすことだけではなく、速球をより速く見せると言う点からも非常に有効なことです。
チェンジアップは15マイルぐらい速球より遅い以外は、速球と変わらないフォームならびに軌道で投球されなければなりません。
成功すれば打者のタイミングは完全に狂ってしまうでしょう。

(e) 投球フォーム
投球フォームはスムーズであればあるほどよいといえ、無理のない流れで行われていなければなりません。
例えば、腕の振りが体の回転と同調していなかったり、ステップした足がつっぱっていたり、ステップの幅が大きすぎたり、かかとから踏み込んでいたり、腕が遅れすぎていたりするとコントロールが狂ったり、球が走らなかったり、故障の原因になったりします。

(f) 制球力
ストライクがどんな状況でも常に取れる制球力を持っていることはメジャーでの成功に不可欠といえます。
パワーピッチャーと呼ばれるような速い球を持っていない投手の場合には、よりこの制球力が成功の鍵を握るといえるでしょう。
メジャー級と呼ばれるピッチャーは、投球の70%ぐらいはストライクを投げることができなければならず、またカウントが不利な状況で変化球によりストライクが取れる変化球の制球力も必要とされます。

ピッチャーの球速を2-8のスケールで区分けすると以下のようになります。
球速のスケール
スピード(1マイル=1.6キロ)

8:98マイル以上  (156キロ以上)
7:93-97 マイル (148-155キロ)
6:90-92 マイル (144-147キロ)
5:88-89 マイル (140-142キロ)
4:85-87 マイル (136-139キロ)
3:83-84 マイル (132-134キロ)
2:82 マイル以下  (131キロ以下)

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次回はバッティング、ランニングスピード、キャッチャー、プレーヤーの資質について紹介します!!お楽しみに~♪

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「宮崎キャンプ」好調!!

2007-05-13 09:31:44 | 野球情報
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“933団体 過去最多”

宮崎県で昨年度スポーツキャンプを行ったのは933団体(前年度比3.9%増)で、延べ参加人数は155,894人(前年度比11.2%増)となり、いずれも過去際億を更新したことが11日、県のまとめで分かった。

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プロ野球やサッカー・Jリーグに加え、実業団や大学などのアマチュアにも幅広く浸透。
県は今後、県内全域での受け入れ拡大や競技の多様化を視野に、「スポーツランドみやざき」のさらなる売り込みを図る。

県観光・リゾート課によると、参加した933団体のうち、野球やサッカーなどのプロは36団体(韓国・中国を含む)で、残りの約9割はアマチュアが占めた。

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キャンプ実施先の23市町村のうち、13市町村で延べ参加人数が増加。
中でも、県総合運動公園などの施設が充実する宮崎市は半数近い514団体を受け入れる充実ぶりだった。

九州内に加えて関東、関西地区からの遠征も目立ち、競技別ではテニスやソフトボールで人気を集め、延べ参加人数は前年度比で約6割増加。
今年1~3月の春季に限っては、1団体あたりの滞在日数の平均(9.5日)が約2日間伸びた。


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今回の実績アップについて、同課は「ハード、ソフト面の強化をはじめとする取り組みが円熟してきたのでは」と分析。
今後について「市町村と連携しながら利用可能な施設を探すなどし、年間を通じた受け入れ実施に向けて努力したい」としている。

※5月12日宮崎日日新聞より

ベスト10も見えてきた!?ただいま20位!!応援お願いします

宮崎は芝生も土のグランドも、私がみてきたなかでも国内トップレベルの整備が行き届いています。
最高の環境でプレーする喜びを一人でも多くの選手に知ってもらえればと思います!!

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野球選手の栄養学 ~2回表~

2007-05-12 11:50:15 | ニュートリション(栄養)
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ご好評いただいている野球選手の栄養学は、まだまだ序盤の2回表。
2回表のテーマは・・・
『メシが握れない選手はボールを握るな!野球選手の食事の基本』です♪
それでは、いってみましょうー!!

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「あるプロ野球選手は、朝起きて、さんまの干物を頭から骨ごと2尾と丼ご飯をまず食べて、それからみんなと一緒に朝ごはんを食べるんだって」
選手にこの話をすると、たいていは「やっぱりデカイ選手はいっぱい食べるんだ。プロってすごいなぁ~」
というだけで片付けられてしまいます。

確かに大きいプロ選手は、その体を動かし維持するため一般の人よりもたくさんの栄養素が必要。
でも、彼らに話を聞くと、彼らが一番たくさん食べた時期は体がすでにできあがっている今じゃないんです。
彼らの食べ盛りは中学、高校の時
強くなりたい一心で、いっぱい練習したからおなかがすいて。

成長期にある球児は「毎日の練習分のエネルギー+勉強で頭を使うエネルギー+使った体を補充する材料+体の成長分」の栄養素が必要です。

プロ選手の年代になれば、さすがにもう身長は伸びないですが、今まさに伸び盛りの中・高校生の成長はしかフォローアップできません。
だから、ジュニア選手の食事はシビアに考えるべきなのです。
「今よりデカイ選手になりたい」と思っているのなら、プロ選手以上にたくさんの栄養素が必要と自覚しましょう。

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では、実際にどれくらいの量が必要なのでしょう?
厳密にいえば、その選手の体の大きさや年齢によって違ってきますが、最低限必要な目安は次の通り。

16歳・男子(170cm、65kgを平均として)の場合
【練習のない日】2800kcal
≪エネルギー源になる食品≫
ごはん    900g(丼3杯)
砂糖     おおさじ2強
油脂     おおさじ3弱
≪体の材料になる食品≫
牛乳     2.5本(500ml)
卵      1個
魚      小1切れ(60~70g)
肉      100g
大豆製品   豆腐(木綿)1/2丁、納豆小1パック
≪体の調子を整える食品≫
緑黄色野菜  150g
淡色野菜、きのこ、海藻 200g
芋類    80g
果物    200g

【練習のある日】4500kcal
≪エネルギー源になる食品≫
ごはん    1500g+α(丼5杯)
砂糖     おおさじ4強
油脂     おおさじ5弱
≪体の材料になる食品≫
牛乳     4本(800ml)
卵      2個
魚      大1切れ(100~110g)
肉      150g
大豆製品   豆腐(木綿)1/2丁、納豆大1パック
≪体の調子を整える食品≫
緑黄色野菜  150g
淡色野菜、きのこ、海藻 250g
芋類    100g
果物    250g

<参考・目安量>
ごはん丼1杯  =トースト3枚、スパゲティー150g、ゆでそば・うどん各1.5玉、餅3~4切れ
牛乳1本    =プレーンヨーグルト200g、スライスチーズ2枚
魚小1切れ(鮭)=ししゃも2尾(45g)、いか1/2杯、あじ1尾(60g)
肉100g豚赤身=牛ヒレ肉110g、鶏もも皮付き80g、ロースハム5枚、ウインナーソーセージ6本
木綿豆腐1/2丁=絹ごし豆腐2/3丁、納豆1パック、味噌大さじ3.5、油揚げ1枚

緑黄色野菜・・・ほうれん草1束200g、にんじん1本150g
淡色野菜 ・・・キャベツ2枚100g、玉ねぎ1個200g
芋類   ・・・じゃがいも小1個100g、さつまいも1本200g
果物   ・・・りんご1個200g、みかん1個70g、バナナ1本100g

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どうでしょうか?
練習のある日のエネルギー量4500kcalは、学校で机を並べている帰宅部の友人の約1.7倍です。
食べることは習慣なので、基準や目標を決めて食べていないと、特に夏場なんかはすぐに食が細くなってスタミナがなくなってしまいます。

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それぞれのグループ別のポイントは以下の通りです。

①エネルギー源となるごはん・パン・芋・餅・油脂類の主食になるグループです。
・ごはんをしっかり食べること
・ごはんの他、甘くないパン(菓子パンはお菓子!!)、麺、餅などのでんぷん質中心に、なるべく油ものや甘いものに偏らないようにすること
・芋はでんぷん質の他、ビタミンCや食物繊維もしっかり取れるので、おやつとしても利用してみましょう
・しっかりとエネルギーにするためにはビタミンB群を一緒にとること。そのためにごはんを玄米や胚芽米にしたり強化米を入れたりするのも有効です。

②体の材料となるタンパク質(プロテイン)のグループ
・好きなのはわかるけど、、、肉類に偏らないように注意。魚、豆、卵、乳製品といろいろと食べること
・1日3食に分けて取ること。1度のドカ食いは内臓に負担がかかるうえ、脂肪になりやすく筋肉にはなりくいのです
・一緒についてくる脂肪の取りすぎに注意!自然のタンパク質を多く含む食品は同時に脂肪を多く含む傾向にあります。特に体脂肪を気にしている選手は要注意。

③体の調子を整えるエンジンオイルのグループ
野菜・きのこ・海藻・果物類。
これらはエネルギー源としてはカロリーが少ないですが、ビタミン・ミネラル・食物繊維など体のコンディションを整えてくれるために必要な栄養素をたくさん持っているグループ。
野菜の1日に取るべき目安は300~400g。
これに果物100gときのこ・海藻で50g。
ピンとこないかもしれないですが、実際に並べてみるとかなりの量です。
ちなみに、レタスだと丸ごと2個、きゅうり7~8本で400gになります。

・とにかく皿にのっている野菜は残さず食べること
・少なくとも自分が食べられる野菜はとにかく多めに食べること
・プチトマトやかぼちゃ、とうもろこし、枝豆などは果物同様おやつとして活用するべし
・海藻、きのこは毎日1回は食べるように!メニューを作るときや選ぶときに意識すること

好きなものだけを食べていては大きくはなれません。
自分の現状に必要な食べ物は何なのか?
いつ・どのくらい食べればいいのか?を毎日自分で考えることも大事なトレーニングです。
しっかり食べて大きくなろう!!

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