入塾式で感じたことは、学校教育がいかに変わっていないかということです。自分の思いを自分の言葉で自分らしく語る、ということがとても弱いと感じます。(全員ではありませんが。)今年に限ったことでは無く、例年そうなのですが、前の人が言ったことを少し変えて言う、紙を見ながら原稿を読む、ということが普通です。そして、それは20年前とほとんど変化していません。これは、正解を答えることを日々求められる習慣が、「間違ったことを言ったら恥ずかしい。」「とりあえず人と同じようなことを言っておけば無難。」というマインドを育んでいるのだと思います。しかし、友達と話すときに、いちいち原稿を書いて話す人などどこにもいません。そもそも、「書き言葉」と「話し言葉」は違います。自分の思いを自分の言葉で自分らしく伝える力は、バッカーズの一年間で素晴らしく成長します。それを全ての子どもたちに学んでほしいと思います。この学びは海外の教育を受けたときにも通用するものです。何語で表現するかの違いがあるだけです。海外の言語を習得したところで、「そもそも話したいことがない。」「自分の考えが何もない。」では意味が無いと思います。(木村貴志)