goo blog サービス終了のお知らせ 

志の教育

バッカーズ九州寺子屋塾長の気ままなひとりごと。

第3講座・萩合宿感想レポートコンテスト

2024-08-28 10:43:20 | 日記
第3講座が終わりました。今回は、萩合宿の感想レポートコンテストが大きなテーマでした。また、それ(文章作成・記述)に関連した、読解方法についても学びました。

まず、合宿の解散式の時に流したスライドショーをもう一度見て、記憶を新たに再現してもらい、それから、7名のレポートを読み上げていきました。コピーされたレポートの名前は全員消されており、Aさん、Bさん、Cさん、・・・、になっています。何となく誰かがわかったとしても、「あくまでもAさんであり、Bさんであり、Cさんである」ということを徹底して言います。なぜなら、あくまでもレポートの善し悪しを判断の基準とするのであって、仲の良い友達だからという理由で選ぶのは正しいことではないからです。また、学校では、馬鹿にされたり、冷やかされたりということが頻発します。その結果、お互いが学び合い、高め合うということが出来ないのです。だから絶対に馬鹿にしたり冷やかしたりは禁止しています。(もっとも予選を通過して選ばれたレポートの質の高さに、それどこではなくなってしまいますが…。笑)

萩合宿で全く同じ体験をしていても、これほどまでに、感じたこと、気づいたこと、学んだことが、一人一人違うのかということに塾生は気づき、互いに敬意を払い、自分の未熟さを省みて向上への意欲を持つようになります。小学生でも素晴らしいレポートは、素晴らしいので、中学生にとっては驚きですらあります。それが大切なのです。つまり、足を引っ張り合うのではなく、お互いに敬い高め合っていくことが大切なのです。

みんなで読んで順位付けしていくのですが、例えば、私が一位に選んだ塾生には10点が加算されます。二位には8点。三位には6点。四位に4点。五位に2点。そして、塾生・スタッフ全員で採点して、合算し、合計ポイントが高かった順に一位(最優秀賞)、二位(敢闘賞)、三位(努力賞)が決められます。私も一票、塾生も一票です。これは、スピーチコンテストでも共通の考え方をしているのですが、みんなが読んでみて、良いと感じた文章が良い文章なのです。みんなが聞いていて良いと感じたスピーチが良いスピーチなのです。私が決めることでもありません。確かに私は、多少は書いたり、人前で話したりしている人間ですが、書くことも話すことも、その本質は人々に伝えることですから、みんな平等に一票で良いのだと思います。結果として、私の思ったとおりの結果にはならないことも多々あります。しかし、一人一人の成長のためにやっているのですから、そんなことはどうでもよい小さな事だと思います。

レポートをうまく書くことが出来ないのは、書く力が無いからではなく、本当の意味で聞くことが出来ていないからだと、入塾以来言い続けています。しかし、実際、自分が書けていないという現実を突きつけられる場面に遭遇しなれば、気づくことはないのです。そこから全ては始まりす。今の時点で書けていなくとも何の問題もありません。ただ、向上心が無いのは問題となり得るかもしれません。より良いレポートを目指して頑張っていただきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コメントありがとうございました

2024-08-17 20:34:16 | 日記
教育はコミュニケーションだと思います。だから、できる限り、保護者の皆様とも、様々な会話を気軽にして、腹蔵なく子どもたちの成長についてお話しが出来たら良いなと思っています。16期生の皆様は、入塾されたばかりですから、まだ、私や事務局との距離感がつかみにくいと思います。だからこそお気軽にお声をお聞かせいただけたらと私は考えています。

レポート提出の際も、合宿の感想を沢山書いてくださった保護者の方もいらっしゃいますし、事務的に送って下さった保護者の方もいらっしゃいます。そもそもレポート提出は、塾生本人が全てやれば良いことですが、ただ、他でもない「オープニング合宿」のレポートですから、保護者の方のコメントが添えられているのはとても嬉しく有り難いものです。コメントの内容は、お子様の成長の様子や、子育ての悩みや、私どもへの過分な感謝のお気持ちなど様々でした。コメントを添えてくださった皆様に、この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

また、PDFの送信にご協力いただきありがとうございました。写メだとどうしてもコピーしたときに全体が黒くなって読みにくくなるケースがほとんどです。せっかくお子様が苦心してお書き下さったものですから、できるだけ読みやすい形で、支援者の皆様にもお届けしたいと思っています。勿論、私たちの方で、様々に手を施して読みやすくなるよう最善は尽くします。ただ、20人のレポートを同時にコピーしたり、処理していかなければなりませんから、私どもとしては、できるだけ同じPDFにしていただけると、ぐんと事務効率が上がります。塾生全員の20人×5枚ですから、100枚のレポートを読み込み、コピーし、次回の教材として活用させていただきます。また、支援者の皆様にもお送り致しますので、ご事情をお察しいただき、ご協力をいただければ幸いに存じます。

保護者の皆様のコメントは、どなたかわからない形で、塾生たちにもさりげなく還元していきたいと思っています。親心を知るというのも、人としての大切な学びだと思うからです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かわいい子には

2024-08-15 14:59:43 | 日記
バッカーズ寺子屋の三泊四日の合宿ですが、自由な合宿でもありますから、スマホの持参も自由、お小遣いがいくらなどとも決めません。全員を大人として遇すると決めています。

ただ、こっそり?スマホで親御さん(大体お母様)と会話する子どもたちが多いのが気になります。昔は、スマホなどありませんでしたから、当然、合宿期間は話が出来ないことが前提です。更にその昔は、電話も無く、手紙の時代ですから、すぐに話すことなど無理です。だから、子どもも大人も自分の心と向き合い、その思いを手紙に書き綴るということが当たり前のことでした。また、孤独に耐え、淋しさに耐え、甘えた心を断ち切らなければならないという思いも、親子共にあっただろうと思います。

手紙を書くときには、言葉を吟味し、推敲を重ね、自分の思いを客観視しつつ書いていきますし、手紙が届くのも数日を経て後のことになります。書いたものは残りますし、繰り返し読まれることになりますから、自分として最善の言葉を選ばなくてはならないと思います。自分のという人間の姿が示されるのが手紙であったのだと思います。

辛抱せずに、おしゃべりして、束の間の安心を手に入れるのも良いかも知れませんが、どちらが、人間としての感情や精神が深く磨かれていくのだろうかと思います。「かわいい子には旅をさせよ」という格言は、至れり尽くせりのパック旅行を前提としているのではないと思います。だからと言って、スマホ持参禁止などという気は毛頭ありませんし、講座中でも、わからない言葉や言葉があれば、すぐにスマホで調べることを奨励しています。

しかし、真偽の程は知りませんが、スマホやパソコンを作ったスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが、その弊害を考えて、自分の子どもにはスマホを与えていなかったことを考えると、もう少し、子ども時代に誘惑や心の弱さに負けない「意志の力」を磨いた方が良いと思います。(木村貴志)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログに思う

2024-08-14 15:52:05 | 日記
バッカーズ寺子屋、バッカーズ九州寺子屋の塾長としてのブログはこれまであまり書いていませんでした。言論に伴う責任が、私一人の責任で済む、Vision&Education,Ltd.のブログにだけ、色々なことを書き綴ってきました。

しかし、私も62歳。遺言のつもりで、市井の一教育者としての思いを、講座の都度都度に書いてみようかと思いました。そのことで、少しでも塾生の皆さんや親御さんに思いが伝われば良いなと思って書いています。勿論、卒塾生のみなさんにも、私のブログを読んでくださっている全ての方々に対してもそう思います。

ただ、私の言うことが、常に正しいわけではありません。間違うことも沢山あります。忙しさに、十分意を尽くすことが出来ぬまま書き綴ることもあります。だから気軽に読み流していただけたらと思います。

いつまで続くかわかりませんが、全力を尽くしてみたいと思います。(木村貴志)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レポートについて

2024-08-14 12:14:10 | 日記
萩合宿のレポートが届き始めています。締切前ですが、昨日までに二人のレポート提出がありました。二人とも心のこもった素晴らしいレポートでした。ふと思ったのは、(1)締切より前に提出する人、(2)締切直前に提出する人、(3)締切に遅れる人、の三者がいることです。そして、その背後にある「心がけ」についてです。

(1)の人は、「締切があって書かされている」という意識がないのではと思います。書くのは大変だけど、書いていて楽しく感じつつ、かつ、書かされるのではなく、自分から書いているという、自分が主体者となって書いているような意識が、読んでいて感じられるのです。

他方、(3)の締切に遅れる人というのは、大体いつも遅れています。色々と理由を言われますが、遅れたという厳然とした事実があるだけで、言い訳などには、ほとんどの場合意味はありません。(正当な理由があることも、当然あります。しかし、その人は、「いつも」は遅れない人です。)これは、「ギリギリにでも間に合えば良いや」という心がけでいて、最終的には、締切までの時間と自分の筆力の判断を誤ってしまうから起きることです。また、締切に対する認識の甘さ、自分への甘さが引き起こす事態でもあると思います。「たかがレポートだ」「ちょっとぐらい遅れたって良いだろう」と。しかし、このレポートは全ての支援者に送られるものであり、投資していただき、学んだことに対する結果報告であり、感謝を伝える数少ない方法でもあります。

提出することは同じですが、主体的に書くのと、受身で書かされるのでは、天と地ほどの差があると思います。レポート提出が遅れるのは、そもそもレポートを書く事柄自体に受身の意識があったり、何をしてもあまり楽しめない心の動きを習慣として持っているからではないかと思います。ということは、問題は、レポート提出にあるのではなく、そもそも物事全てに対する心の持ち方全般に問題があるのではないかということです。今回の場合は、バッカーズ寺子屋の学びに、そもそも価値を見出すことが出来ず、楽しめない人であり、本来は寺子屋に無理に来なくても良かった人ではないかと言うことです。

厳しい言い方をしていますが、ここは学校や塾や習い事ではありません。日本の未来への投資として作られた学び舎ですから、きちんと塾生としての責任を果たしていただきたいと思います。また、理由を問わず、一度の講座でも欠席してしまえば、その穴を埋めるのは簡単なことではありません。

SNSの全盛とコロナとゲームで、子どもたちの思考は本当に浅くなっていると感じますし、物事に対する厳しさも自分に対する厳しさも失われつつあると思います。ここは、人間としての在り方を厳しく学んでいく学び舎だと私は考えています。そして、できる限り、心が動く楽しい場にしたいと考えています。そのために全力を尽くすだけで、そこから先は私の知るところではありません。ただ、私の力不足のために申し訳ないことにならぬよう、努力を重ねていくだけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする