志の教育

バッカーズ九州寺子屋塾長の気ままなひとりごと。

企業訪問

2024-10-22 20:13:56 | 日記
先日の日曜日は、企業訪問へ伺いました。お菓子屋さんですが、衛生管理、お客様に喜んでいただく努力、地元の方たちとの協働、様々なことを学ばせていただきました。お土産も沢山いただき、子どもたちも大喜びでした。学び多き、楽しみ多き、充実のひとときでした。
やはり、現場に触れることの大切さを思いますし、どのような思いで、具体的にどのように仕事が形作られているのかを学ぶことは大切なことだと改めて思いました。みんなが笑顔になる企業訪問であり、経営に対する考え方がそこはかとなく伝わってくるのものでした。
こうした体験は、そのときに何を学んだかは明確になりづらいものです。しかし、そこに仕事に対する「本物の姿勢」があれば、必ず、将来、塾生たちの何らかの力に転化されていくものだと思います。かけがえのない大切さを持つものだと思います。大切なことは直ぐにはわからないものであることが多いものです。時を経て、塾生たちの中で花開いていくことをお祈りしています。
明日は、東京で、バッカーズ寺子屋の20周年へ向けての会議です。東京は、来年20年。九州は2008年設立ですから、三年後の2028年に20年の節目を迎えます。この寺子屋教育が日本の社会に根付いていくことを願い、全力で様々なチャレンジを続けていきます。皆様、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

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甘い教育

2024-10-14 09:14:46 | 日記
私の尊敬する人物の一人に、下村湖人(しもむら こじん)という人がいます。小説家であり社会教育家です。明治17年10月3日に生まれ、昭和30年4月20日に亡くなりました。東京帝国大学英文科を卒業し、母校佐賀中学校の教師や鹿島中学校の校長等を歴任します。教職辞任後は、同郷で高校・大学同窓の田澤義鋪に従い、講演や文筆活動で社会教育に尽力。青少年に影響を与えた『次郎物語』の著者として知られる人物です。その下村湖人が遺した、教育の言葉を今月は紹介致します。今を生きる親世代は、働き盛り世代でもあり、どうしても忙しい日々を過ごしています。しかし、子育ての時間は一度限りで、もう二度とは戻っては来ません。だからこそ、お伝えしておきたい言葉があります。

・「子供に何か話しかけられるのを面倒くさがる親ほど、根気よく子供に絶望の習慣を養っている親はない。」

・「甘い教育によって、いろいろの自由を与えられた子供たちは、将来最も不自由な人間に育つであろう。なぜなら、彼らは、自由の最大の基盤である反省力と意力とが奪われるであろうから。」

・「よき親でありたいと願う人々のために、私の用意している助言がただ一つある。それは、子供をその善悪に拘わらず常にいたわってやるということである。むろんそれは単なる技術であってはならない。それは、人間共通の弱点について十分な知識を持ち、自分自身そうした弱点の持ち主であることを深く自覚するところから、自然に発散される感情の香気でなければならない。愛撫や、賞賛や、叱責や、教訓や、その他親としての一切の努めは、そうした感情の香気に包まれてのみ真に生かされるであろう。この助言は、だから、つぎのようにいいかえることもできる。人間性に無知な親は親ではない。人間として傲慢な親は親ではない。自己をいつわる親は親ではない。親もまた子供と共に人生不断の修行者でなければならないのだと。」

・「子供は大人のまねをする。このことを大人が忘れさえしなければ、子供の教育はさほど困難なことではない。しかるに、世の大人たちは、ご苦労にも、子供たちに自分のまねをさせまいとして、いつも苦労し、それを教育だと思いちがいしているかのようである。」

いずれも下村湖人の書いた、『心窓去来』『心窓去来 補遺』の中に出てくる言葉です。若い人たちの心の中に、こうした言葉を留めておいていただきたいものだと思います。


木村貴志オフィスVision&Education,Ltd.メールマガジンより転載。(配信を希望される方はメールでご一報ください。月一回配信。無料です。)
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全附P連・全国研修大会講演終了

2024-09-29 03:03:15 | 日記
全附P連の全国研修大会の講演が終わりました。まず、この会は本当に素晴らしい会だと感じました。今日まで、誠実に実践を積み上げ続けてこられているのだなぁということが肌で感じられたからです。参加者が600人を越える規模の会を素晴らしく運営され、私以外の講演や分科会も内容が深く、かつ、テーマに沿ったものであり、素晴らしいなと思いました。

私も全力で伝えさせていただきましたが、言葉足らずの部分もあったこと、色々な立場の方への配慮が十分でなかったことをお詫び申し上げます。また、もっとお伝えしたいことがあったのにお伝えしきれなかったことを残念に思っています。時間の関係で、所々、内容を割愛していたので、わかりにくくなったこともあったことと思います。

ただし、全ては私の嘘偽りのない直言であり、その思いに邪(よこしま)なものは何一つなくお伝えしたつもりです。思無邪(おもいよこしまなし)も私のプリンシプルの一つです。

私の志は、バッカーズ寺子屋で培ってきた教育の在り方と理念を、一人でも多くの方にお伝えし、この教育が次世代にも受け継がれていくことです。それを全力でやり続けます。

この仕組みをお住まいの地域で作りたいなと思われる方は、いつでもご連絡ください。また、自分がこうした学び舎で教えてみたいという方も是非ご連絡ください。実現できるかどうかは皆様次第ですが、アドバイスやサポートはできる限り致します。

「ゆずりは」の詩の通り、私も何一つ持っていけないのです。誰かに譲り得たことを見届けて、笑顔で人生を終わりたいと思っています。

また、どこかでお目にかかれることを楽しみにしていますので、ご講演の依頼などございましたら、お気軽にお声がけください。私のベースは福岡ですが、東京にも拠点はありますので、日本全国どこでもお邪魔いたします。

来期のバッカーズ寺子屋、バッカーズ九州寺子屋の入塾説明会は、2025年の2月から4月の間に複数回開催いたします。話だけでも聞きに来て下さると嬉しく存じます。日時場所等の詳細は、ホームページ・メールマガジンにてお知らせいたします。新しいパンフレットは年内には完成する予定です。

今回、出会うことが出来た全ての皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

なお、名刺交換させていただいた方には、私のメールマガジン(無料)を送らせていただきます。不要でしたらお手数ですがその旨ご連絡ください。月に一度の大したものではありません。読んでみたい方は、Vision&Education,Ltd.のサイトからお申し込みいただけます。
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いよいよ明日

2024-09-27 00:18:30 | 日記
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レポートの大変さに思うこと

2024-09-18 15:16:37 | 日記
バッカーズ寺子屋の学びは、自分の力でつかみ取っていくものであり、時間がかかるものでもあります。まだ、今回は第5講座ぐらいですが、変化は少しずつ生まれてくるものです。最近は、How toの「こうしたら、こうなる式の、教育と称するもの」が流行っています。しかし、人間というものは、そんなに単純な存在ではないと私は思います。私は、教育を単純なものと考えて、人間を機械の部品か何かのように扱うのは好みません。また、すぐにわかることを良しとする気もありません。簡単にわかることは、簡単に役に立たなくなるような代物でしかないからです。ただ、難解でも本質的なことを、わかりやすく伝えようとは思います。

レポートを書くのも大変だと思います。「聴いていないから書けない」ということを、まずは体感する必要がありますが、そのためには、書けないことを痛感するしかありません。そして、自分の力で這い上がってくるしかありません。

ここで親が手伝えば、子どもの成長の機会は失われていきます。しかし、それは仕方の無いことです。自らが選択されたことですから、私の知るところではありません。

成長のためには、何度かの失敗を経験し、辛い思いをするしかないのです。また、そんなことをくぐり抜けずに、要領よくやることに、それほど大きな教育的価値があるとも思いません。

バッカーズ寺子屋での学びの結果は、一年後には、少しだけはわかっていただけるだろうと思います。そして、更には、5年後、10年後、20年後に、もしかしたら、その価値をもっとわかっていただけるかもしれません。その途中においては、理解されないことの方が多いとも思っていますが、それは仕方の無いことです。

一人一人の成長は、子どもたち自身の努力の賜であるし、ご両親様の薫陶の賜なのであって、私の知ったこっちゃありません。私はいつもそう思っています。皆さんの成長を心から喜びつつ・・・。(木村貴志)
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