
『あまはげ』
庄内地方の北部、吹浦地区の伝統的な行事を拝見させて頂きました。
子供の頃から今まで、毎年のように吹浦に行っていた私も2年前ぐらいにネットで知ったぐらいです。吹浦愛好家としては完全に不勉強でした(T_T)。
ナマハゲは秋田の男鹿地区に伝わる伝統的行事ですが、
男鹿のナマハゲは激しいお面が特徴的で全国的に有名です。
女鹿の『あまはげ』はそんなに有名ではありません。お面もどことなく優しい感じで全部違う面構えです。ひとつひとつに名前もあるようでした。
さて、時は1月3日午後4時。女鹿の八幡神社に若い衆が集まって準備中でした。この日は約50軒を回るようでしたが、少ないなみたいな話しぶり。
ネットで見ると18時から。ということでしたが、実際「アマハゲ」は4時頃から始まるのでした。よかった、早めに行って・・・
神前の鬼のお面。『俺これやんだ(いやだ)』等と右端のお面は嫌われていました。
神前に祈りを捧げ、御神酒を頂いております。
八幡様の階段降りていく『あまはげ』です。
今回訪れました女鹿地区は車の通る表からは1本裏の通りです。バイパスが出来たので2本裏になったかな? ココは松尾芭蕉の『奥の細道』だったのですね。これまた知りませんでした。女鹿地区の道路は海岸線からやや外れ小高い丘をうねうねと蛇行します。八幡神社からは海、町並みが一望出来、綺麗な風景が広がっていました。
写真は7号線。時折通る車はこの風景を見て目が点になっておりました。
そりゃそうだ。
今はバイパスが出来たため昔の7号線も車の通りは少ないです。
この日は冬の中休み。日本海も静か。ちょうどこの時間、夕方の陽が雲から下界を照らします。おぉ~海は広いな大きいな。
まず、家にはいると暴れます。子供にとってはかなり怖いだろうなぁ。声も。
ホーでもなく、キャーでもなく。マネの出来ない声。ヒゥャーみたいな(汗)
赤子にしてみればトラウマ。100%本気で泣いていた・・・
はい、ポーズ。女の子はもうダメっぽかった。
ひと暴れすると家のご主人からお礼。
グイッと一献。
このあと、もうひと暴れ!!
ようやっとアマハゲが立ち去ると、そこには「おかね」が散乱。
このわらで作られた「ケンダン」から落ちたわらは「おかね」といって集められ大事にされるそうです。
赤子・子供には「勉強しったが~」等戒めながら、お年寄りには『長生きしろゃ-』と励ましながら地区を練り歩く20-30代の若者。生まれ育ったこの地区に対する愛情がヒシヒシと感じられました。
そしてまた、地区のみんなは若い『あまはげ』に熱い視線を投げかけ応援していました。地区のつながり、歴史の尊さを肌身で感じた良い1日でした。
男鹿のナマハゲ・女鹿のアマハゲ。
関わりがあるのは間違いでしょう。男鹿から100KM。その昔、つながりがあったのでしょうね。あるいは流れ着いたロシア系民族のつながりか・・・。
今年もよろしくお願いします。
山形にもこのような風習があったのですね。
大変勉強になりました。
男鹿にも昔遊びにいきました。
こういう伝統行事は残しておきたいですね。
男鹿のナマハゲ資料館にも行ってみましたが、規模が違いますね、アマハゲとは。
無形文化財として出来れば現在の形で残っていって欲しいと思います。
あまはげの画像をパクらせてもらいました。
支障がありましたら、ご一報下さいますようお願いいたします。
使ってもらってけっこうです。
あまはげを何となく検索してみたら・・・おやあ!私が生まれ育った村の奇祭をこんなりっぱな記事にしてもらって!!感激!!ありがとうございます!!
とともに、やっぱ怖いです。
完璧トラウマです。
50才近くなった今でも怖い物のひとつです。
あまはげも女鹿地区・滝之浦地区・鳥崎地区と各々違うと思います。もちろんお面も。昔は日にちも違ったような・・・補足です。
記事にしてもらってありがたさ一杯です。