よく発生する事例として、一度印刷やコピーをした裏紙を使用したときに印刷面がトナーで汚れてしまうことがあります。
定着温度の違うプリンター(たとえばA社とB社)で印刷した裏紙を使用しますと印刷の最終工程である、トナーの定着工程
で、裏紙に付着しているトナー(印刷物)が融けてしまい定着ローラーを汚してしまいます。
印刷面がトナーで汚れてしまっています。
今回の汚れは、他社のコピー機で印刷したはがきを
再度印刷したために付着してしまいました。
定着ローラーを確認
プリンターの内部で熱くなっている部分です。
これは、定着ユニットという部品で、機種によって
は簡単に外す事が出来ます。
通常、メンテナンスが容易となるようプラスドライバー
1本で取り外しが出来ます。
ビスを外す時は、ビスの形状が違う場合があるので
分別して置き、もとの状態に戻すことが大事です。
やけどに注意です。
筋状の汚れがついています。
この汚れは、一度印刷して付いていたトナーが
この部分で融けてしまい、定着ローラーに付着
してしまったものです。
手前に見える部品は剥離爪と言います。
この部品は、定着ローラーに接触していること
が多いので爪の先がトナーで汚れている場合
が有ります。
汚れは紙つまりの原因となりますのでこの部分も
確認し清掃してください。
ウエスをアルコールで湿らせ、ゴシゴシ清掃
今回は、簡単に付着したトナーが取れました。
頑固なトナーの付着も根気良く、かつ、やさしく
擦ってあげると取れます。
結論として、
裏紙を使用する場合は、同じコピー機やプリンターで印刷したものに限定することです。
定着温度は、低いほど省エネに貢献しますので低く設定した機械が多い傾向にあります。
しかし、今回のように定着温度の高い機械に通すと低い融点のトナーは簡単に融けてしまい
汚れの原因となります。