あや乃古典教室「茜さす紫の杜」

三鷹市&武蔵野市で、大学受験専用の古文・漢文塾を開講しました。古文教師の視点から、季節のいろいろを綴ります。

桃の節句⑦「桃季物言わず」

2013-03-09 00:15:28 | 
この句は平家物語の
「巻第Ⅲ 少将都帰」にも引用されています。


往時を偲ぶ場面で、口ずさまれていますが、
ここで、この句が口ずさまれることにより、
桃が仙郷(いわば理想郷)に咲くとされる花だけに、
往時の栄華(理想郷)と、現在の朽ち果て方(登仙後)を対比させ、
よりいっそうの、郷愁とやるせなさを、演出しているかと思います。

お詫び)
平家の該当箇所を、全文閲覧可能にしたかったんですが、
どうも上手く行きません。
時間を置いて、挑戦してみますが、
ネットにも全文が出回っているので、探してみて下さい。
出だしは「少将鳥羽へあかうぞ着き給ふ」です。

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