正統なる皇子への中継ぎか?-宣化天皇陵-

2013-09-13 21:18:29 | 歴史あるトコ-奈良

奈良県橿原市にある

鳥屋ミサンザイ古墳


築造時期は5世紀末から6世紀前半の古墳で、

全長138m、2段構築の前方後円墳です。


ここは第28代 宣化天皇

身狭桃花鳥坂上陵(むさのつきさかのえのみささぎ)として、

宮内庁に管理されている陵墓です。



宣化天皇は第26代 継体天皇の第二子で、

同母兄に第27代 安閑天皇

異母弟に第29代 欽明天皇がいます。


69歳という高齢で兄の跡を継ぎ、即位。

わずか3年で崩御します。


安閑・宣化天皇の母は尾張目子媛

地方豪族(飛騨?美濃?)出身です。

継体天皇の崩御後、兄弟が相次いで即位しましたが、

異母弟 欽明天皇(母は仁賢天皇皇女)の王朝と並立していたという説もあります。

 

大和の勢力を押さえ込むため、

父・継体天皇は仁賢天皇の皇女を皇后に迎え、

兄・安閑天皇も同じく仁賢天皇皇女を皇后に迎え

そして宣化天皇もまた同じく、仁賢天皇の皇女を皇后に迎えています。

 

この陵墓には皇后 橘仲皇女も合葬されています。

 

血の薄まった天皇に、大和で続く天皇の血筋でカバーしたわけです。

大和の正統なる皇子に、皇統を繋げるために即位したと考えることもできます。



一度、行ってみて

奈良県橿原市 宣化天皇陵



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