毎日暑い日が続いていますけれど
皆様はお元気でいらっしゃいますか?
今日の題名・・何だかプッチーニの曲名みたいになってしまい・・。
7月30日が父の命日で、その日が近づいてくると
父がウロウロし始めます(笑)
耳元で、「おい、あれはどうした。ちゃんとやれ。」とか
「まったく、どうしようもねぇなぁ~」とか
常にブツブツと小言のようなものが
声ではなく、波動のように伝わってくるのです。
昭和6年生まれの父は終戦を14歳で迎えました。
東京の下町っ子でしたから、東京大空襲を経験しましたので
「何事も諦めない」ということでは、天下一品(笑)
その自分の心構えを押し付ける教育魂も天下一品(苦笑)
本当にスパルタで躾されました。
成田山新勝寺での護摩供養は曾祖父の代からで
「不動心」と書いてある扇子は新勝寺で頂いたものです。
何かことがある度に、この扇を出しては
「肝を据えてよく考えろ。決めたことはしっかり最後までやる。」
などと、申しておりました。
何とか人様に迷惑をかけず、今日まで生きてこられましたのは
そんな父のお陰だと・・この年齢になりますと実感しております。
・・隣で、「そうだろう」と憎らしいかな父が笑っております。
でも、本当に「厳しさ」とは愛情なくしては出来ない事だと思います。
姪の父親代わりになってから、改めて両親の愛情を考えるようになりました。
叱るということの辛さ。厳しく言葉をかけてからの自己嫌悪。
それでも、姪のため・・。
そう思った時に、決まって両親の顔が浮かぶようになりました。
逝っちゃってからじゃ・・遅いですけれども・・。
日本の物が大好きな私は
父愛用の形見の印傳の巾着をお守りとして使っています。
瓢箪は厄除けとして、トンボは何事にも怯まず前進する・・という
そんな決心を時折自分に言い聞かせるために。
耳元で「お前は俺にそっくりだな」・・と呟く声。
いやいや・・お父さん、それは困ります。
私は、去るものは追わず・・何かがあれば一目散に逃げまする・・
まだまだこの精神は掃えません
いつか、私も「不動心」を自分のものに出来る日がくるように
どうか、気を長くして見守って下さい。
今年もあの日がやってきますね、お父さん。