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キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

200mを泳いだ!

2011年07月10日 | Weblog
トライアスロンの練習として、苦手な水泳を練習している。
その3回目の練習で突然200mを泳ぎ切ることができた。
その前日行った練習では、100mが限界だったのに。

課題は、どうしても息継ぎのときに水が口に入ってしまい、それがのどに詰まり苦しくなってしまうことだった。
夕夏の指導の下、息継ぎについていろいろと検討してみた。
しかし、なかなかうまくいかず。

ところが、全然違うことを考えて泳いでいたとき、急に口に水が入っきていないことに気付いた。

原因は、息を吸うときの口の形にあった。
これまでは、より多くの空気を吸おうとして口を目いっぱい広げて「ハァー!」という具合に吸っていた。
これだと、水が口の周りからがぽがぽ入ってくる。
それを、口を魚のようにすぼめて「スゥー!」と吸ってみた。
こうすると水がほとんど口に入ってこない。

初めてこの口の形で息継ぎをしてみてから、そのまま200mを泳ぎ切ってしまった(25mごとにプールサイドで立ってはいるが)。
僕にしては快挙である。

ブレイクスルーなんて、どんな簡単なところに潜んでいるかわからない。

とはいっても、タイムはまだまだ話にならないくらい遅い。
トライアスロンまで残り3週間。
少しでも泳げるようになるよう、練習しよう。

蟹工船

2011年07月10日 | Weblog
小林多喜二の『蟹工船』を読んだ。

物語は、オホーツク海での蟹工船で過酷な労働環境の中働かされる労働者たちが最後は立ち上がり、反乱を起こすというもの。
なんとも強い共産主義のメッセージを感じる作品だが、それよりなにより、蟹工船での労働環境の描写がすさまじい。
これほど真に迫る、目を背けたくなる、それでも想像せずにはいられない、過酷や地獄といった言葉では表現できない苦しい描写は初めて。
それもこれも、この状況があの時代には、本当に繰り返されてきたという事実があるからだろう。

ドラッカーは、マルクス主義が各国で失敗した理由は労働者階級の中での知識労働者の割合が増え、待遇が良くなった(ブルジョワとなった)ことにあると言う。
しかし、果たして皆が皆、知識労働者たりえるのだろうか。
将来において、肉体労働者がいなくなることはあるのだろうか。

今後、社会主義革命が起こるということは考えられなくとも、そのような革命が本当に現実として考えられていた時代があったこと、そしてその背景となっていた労働者たちのことを、僕たちは知っているべきだと思った。

プロフェッショナルの条件

2011年07月10日 | Weblog
『もしドラ』が流行っている昨今、あれを買うことが何か悔しくて、でもドラッカーの本は本当にいいといくつかの方面で薦められたため、『プロフェッショナルの条件』という本を読んでみた。
これを選んだ理由は、ユニクロの社長がこれはいい本だということで社員全員に配ったというエピソードから。

ドラッカーの初期に書かれた本は、内容や目的は興味深いものばかりだけど、少し読んでみるとかなり難解。
難しい単語がずらずらっと出てきて、これはただ文字を追うだけになってしまうなと思った。
でも、この『プロフェッショナルの条件』は、2000年という割と最近に出たもので、翻訳もわかりやすくなっている。

本の主旨としては、これまでにドラッカーが世に出した本の中で、個人がいかにして成果をあげ、成長するのかに言及した部分を抜き出し、一冊にまとめたもの。
しかし、ただの寄せ集め的なダイジェストというわけでもなく(編集にはドラッカー自身も加わっている)、系統立てて歴史の中での現在の位置づけから、知識労働者の社会とはどんなものか、その中で成果をあげるためにはどうすべきか(それは自分自身にとどまらず、部下や上司にいかにして成果を上げさせるかにまで及ぶ)というところまで進む。

面白いのは、現在のIT革命(日本で言うここ10年くらいのIT革命ではなく、コンピューターが進化を始めた1940年以降のこと)をイギリスで始まった産業革命や15世紀のグーテンベルグによる印刷革命に準えて検討していること。
こうした歴史から学んだことを現代に生かすという考えは興味深い。

ユニクロの社長は社員全員にこの本を配った。
そのように、組織の構成員全員が考え方の柱を共有するというのはとても意味のあることじゃないだろうか。
マネジメントがそれぞれ自分たちの考えでばらばらの方を向いて進んでいては、いくらそれぞれが優秀でも、成果は望めない。
ぜひ、自分の上司にも読んでもらいたいと思う(既に読んでいるかもしれないが)。

「イチローの成功習慣」に学ぶ

2011年07月10日 | Weblog
『「イチローの成功習慣」に学ぶ』(児玉光雄著)を読んだ。

きっかけは、NHKの番組でイチローへのロングインタビューをしていて、その受け答えの一つ一つが目の覚めるような鋭い切れで、意外性があり、そしてものすごく含蓄があっていて、イチローのプレイだけでなく、その考え方にも興味を持ったため。

以下、自分のメモとして、印象に残った言葉、考え方を記す。




「『がんばれ、がんばれ』と言う人がいるより、僕は『できないでいてくれ』と言う人がいるほうが熱くなれる」


一流と呼ばれる人、彼らはその当りまえのことを当りまえに行うのです。


肝心なのは、調子がいい悪いにかかわらず、あるいは、やる気があろうがなかろうが、やれること、やるべきことをいつものようにこなせるかどうか。


楽しくもなく、おもしろくもないことでも、それが「しなければならないこと」であれば人一倍ていねいにきちんとこなす…プロとは、そのことをよく承知していて、かつ、それを過不足なく行える人のことを言います。
だから、プロは仕事を、したい、したくないでは判断しません。しなければならないことかそうでないかで判断します。


夢を描くことは大切ですが、夢を見るのに忙しくて、肝心の今日しなければならないことをおざなりにしている人が多いのです。
夢はやるべきことを先送りする格好の言い訳になりやすいのです。
だから、過去を悔いることも、未来に夢を見ることも、いったん自分に禁じて、ただ、いまだけに全力投球してみるべきです。


パーソナルベスト…それがイチローにとって最重要な課題です。それに比べれば、他人より秀でた記録を残すことのプライオリティはずっと低いのです。
本当のライバルは自分の外には存在しません。それは「もう一人のベストの自分」なのです。


基本をマスターしたら応用へ向かう。
これは成長の必然的プロセスであり、成長とは教科書を離れることにほかなりません。
学んだ後、身につけた型を崩したり、破ったりしながら自分流のやり方…個性やオリジナリティを身につけていくのです。


「気持ちも、尊敬している人になりきる。いつも、だれかになりきっていました」


人間は「できるかどうか」と疑問に思っているうちは結局何もできないし、やらないものです。
「『できなくてもしょうがない』は、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら絶対に達成できません」


私たちには、低い目標設定を「苦しい努力」から逃れる方便として使っている面がないでしょうか。
目標設定の目標を目標達成だけに絞らないことです。
目標設定の最大の目的を達成には置かず、自分のモチベーションを最高レベルにまで引き上げてくれる要因だと考えればいい。
限界までの努力を可能にしてくれる動力として目標を設定すればいいのです。


「要するに、”準備”というのは、言い訳の材料となりうるものを排除していく、そのために考えうるすべてのことをこなしてく、ということですね」


「ぼくは一試合、一試合、振り返っています。まとめて振り返ることはしません」
一日を一生のようにとらえて、その「一生」を完全燃焼する。


「思うようにいかないときに、どう仕事をこなすかが大事です」