キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

あしつぼ

2010年07月28日 | Weblog
日本に帰るとアトピーがひどくなる。
不思議なことだが事実。
カタールにいるときはいつもおさまっている。

まあ、そういうわけで最近アトピーがひどい。
何とかならないかと思いネットで軽く見ていたら、足つぼが効くとの情報が。
早速4日間くらい試してみた。

現状アトピーに効いているような気配はまだない。
ただ、お通じが驚くほどよくなった。
こちらも日本にいると便秘気味で困っていたのだが、足つぼをはじめてから非常に調子がよい。
マッサージをしている最中からお腹がぎゅるぎゅると元気よく鳴り出すありさま。

つぼってあまり西洋医学では解明されていないし、それゆえに胡散臭い扱いになっているけど、足の裏には各内臓を活性化させるそれぞれのつぼがあるっていうその事実を実感。

うーむ、東洋医学すごい。

もうすぐ七大戦@名大

2010年07月28日 | Weblog
いやあ、この季節がやってきましたね。
もうすぐ七大戦。
今回は久しぶりに応援に行ける。
走る側じゃなくても、応援だけでも、なんだかわくわくするのが七大。
OBにとっては一年間で一番みんなが集まる、半ば同窓会的な意味合いもあるのかも。

それと同時に、オープン種目に出場するOBにとっては自分自身を確かめる大事な場所でもある。
そんな気持ちで社会人になったけど、なかなかこれまで出られなかった。
できれば、毎年出たいのだけど。

今回は100mと400mx4リレーに出る。
100mはナイター陸上の11秒76切りが目標。
400mは…4年以上走っていないので…57秒が目標かな。
大きな目標を立てたいけど、現状その目標に見合った練習も努力もできていないので、まずはこれくらい。

今日、家の前の60mくらいの道路を軽く走った。
少しスピードが乗ってくると、もう体を使った走りができなくなる。
腹筋で足を前へ出せない。
だから足が少しガニ股気味に出てくる。
スライドもないしピッチもない。
すなわち全然前へ進まない。

今の練習量ではこれくらいだろう。
本番で練習以上のことはできない。
とにかく、今いる位置をしっかり押さえられる走りを。

相方が初めて陸上の試合を見てくれるのも楽しみだ。

物欲と理性のせめぎあい

2010年07月16日 | Weblog
カタールでの精神的な楽しみの一つは、日本に帰ったら買おうと思うものについてあれこれ考えることだった(なんて暗い…)。カタールでは売っていないか売っていても品質が信用できないもの、そもそもカタールで買っても楽しめないもの…。そんなものに思いを巡らし来たるべき帰国に夢を馳せていた。

ただいざ帰国すると、なかなか買えない。急に保身というか、慎重になる。いわゆるケチになる。
欲しいかどうかという欲望に代わって、それが本当に必要かどうかを考える理性が台頭してくる。

結局、いくら望んでも叶わないような、ある意味気楽な立場では無邪気にただそれを求めているけど、現実にそれを実行できる環境にたつといろんな周辺の要素、条件、影響が見えてきて急に勢いがしぼんでしまう。
まるで威勢よく理想を叫んでいた野党が、与党になった途端に及び腰になってしまうように。

とまあ、そんなことを思っているだけでも仕方がないので、とりあえず現状欲しいと思っているものとそれに関するコールドレビューを書いてみることにした。

1)Fiat 500
車。カタールでは移動手段は車のみ。その運転も気晴らしになって、こんなに車が楽しいのだから日本に戻ったら車を買おうと思う。買うならFiat500。
でも、日本に戻ると車以外の移動手段が充実しすぎていて、たぶん買っても週一で乗るか乗らないか。走りたいし、自転車にも乗りたい。だから、とりあえず今は買わない。

2) ミニベロ
自転車。これは欲しい。相方が自転車好きだし、自転車でどっかを走るという企画が持ち上がった時に参加したくても自転車がないと話にならない。だからけっこう急務。
ただ、唯一のネックは置き場所。
部屋の中ではなかなか狭いし、屋外では少し心配。
うーむ、自転車の原点はシンプルで気軽な乗り物だったのに、いつのまにか複雑で腰の重い乗り物に変わりつつある。ここらで原点回帰が必要かも。

3) ノートPC
現在使用中のものが古くなってきた。
そろそろ、少し小柄で軽くて早いノートPCがほしい。
候補はVAIOのSシリーズ。
もう少し勉強してきめよう。

4) 携帯
今の携帯は恐ろしく遅くて使い勝手が悪い。
ずっと買い換えたいと思っている。
せっかくなので流行りのiPhoneかXPEDIAにしようかなと思いその解説本を読むも、これらの機能、果たして買ったところで使うかどうか不安になった。
カメラは別に持っているしアプリのゲームはしなさそう。
写真の管理はノートPCでやっているので携帯でも管理したら二重管理で余計に手間。
iPodの代わりになったり、ネットが見れたり、地図機能が充実しているのは魅力的。
結論としては、ノートPCを使わなくても写真やメール、音楽を携帯で一元管理できるくらいまで僕の意識が改革されたらスマートホンを買おう。

5) IXY30S
今使っているIXY900ISの液晶が壊れている。
買うとしたら機能もデザインも申し分ないIXY30S。
ただ、今のカメラもまだ使えるからなーという理性の声により、とりあえず延期。

6)通勤用の靴
これも3年くらい前からずっと気になっていて未だ買えず。
どうしても靴って履き心地(歩くために作られているか)にこだわってしまう。
往々にして、かっこいいデザインの靴はどうも足にフィットしない。
なんて言ってないで早く買うことにしようっと。

と、こんな感じの物欲と理性のせめぎあいなのでした。

パリ20区、僕たちのクラス

2010年07月11日 | Weblog
『パリ20区、僕たちのクラス』という映画を観た。

神保町の岩波ホールで。
ミニシアターは久々。
名古屋ではシネマテークとかゴールド/シルバーなんかに行ったな。
たぶん関東では初めて。

全盛のシネマコンプレックスとは違って、落ち着いた雰囲気。
まるで図書館のような、はたまた教会のような、静かな空気。
映画が好きな人たちが、純粋に映画を観るために集まるところ。

さて、『パリ20区、僕たちのクラス』。
パリの移民が集まる地区にある、いろんな人種の生徒が通う中学校の、ある国語のクラスの話。

この映画を観て思ったこと。

1) 日本の学校が(学校に限らず社会全体がというべきかもしれないけど)いかに秩序を重んじて、規則でそれを実現しているか。
2) 逆にフランス(に限らず欧米全般)は、日本に比べていかに自由を重んじ、各自の裁量に任せているか。
3) そして、その弊害としての教師の苦悩。
4) フランスは生徒の自由を尊重するがために先生と生徒の関係はドライだと思った。
5) 同じ理由から先生同士もドライな関係。
6) 自由を尊重することはいいことだと思うけど、このシステムを続けている限りこの映画に出てくるような生徒たちの多くは彼らが望んでいるような職業、夢になかなか届かないだろうと思う。
7) だからといって日本がいいというわけではない。日本は規則ずくめで、それに従ってさえいれば進んでいける。自分の責任で決めて行動するという自立の能力の養成が欧米よりも弱いように思う。

加えて、この映画、とにかく落ちがない。
現実を突きつけて、それっきり。
あとは観てる人たちが考えてください、というようなスタンス。
日本やアメリカ映画のようにあとで救いのエピローグがあるわけでもない。

総じてよかった。
ぜひ、多くの人に観て欲しいと思う映画。
特に日本の教師。
あと、学校でも新学期が始まるときにみんなに見せて一緒に考えるというのもいいんじゃないだろうか。

夢の島 ナイター陸上

2010年07月11日 | Weblog
夢の島で行われたナイター陸上に出場した。
トラック種目としては約4年ぶり。
こんなに長い期間試合に出なかったことは初めてなので、どんなタイムが出るのか見当もつかない。
とにかく、走れればいい、これがスタート地点という気持ち。

夢の島の会場はなんだかほのぼのしている。
高校の夏休みの練習会というような雰囲気。
久々の試合にはちょうどいいかもしれない。

梅雨の合間できれいに晴れた日。
日差しが強い。
そして、風も。
ホームストレートでは追い風。
僕の前の組では追い風7mというところも。
大会の雰囲気とは裏腹に10秒台中盤が連発する展開に(全て追参)。

特に意識したのは以下の点。
1) スタートに重点を置かない
2) スタートの5歩までは拾う感覚ですっとスムーズに。
3) 40m以降は体が開かないように、乗り込みを意識して。

余談だけど、スタートに重点を置きすぎている人が多いなと今回特に思った。
もちろん、スタートも大事なんだけど、試合前にスタートの練習ばかりしている人がたくさんいて、スタートの試合じゃなくて100mの試合なんだけどなーと思った。

余談ついでにいうと、陸上の雑誌や講習会なんかでさかんに「のりこみ」が大切とか「ひきこみ」はよくないとか言われていると思うんだけど、それでもなお大学の陸上部で「ひきこみ」を中心にしたドリルをやっているんだなあと少し驚いた。
もう、こういう動きを熱心に練習しているところはなくなった(少なくとも大学レベルでは)と思っていたのに。

話を元に戻して、スタートした。
スムーズに加速、ここまではほぼイメージ通り。
しかししかし、40mをすぎて起き上がったところで、一気に体が開いた。
開くだけでなく沿った。
もう、体のバネを使える大勢じゃない。
あわてて、体を押さえ込もうとするも全く言うことをきかず。
どんどん失速していくのがわかる。
体は開くわ、あごは上がるわ。
そして、ゴール。

記録は11"76 (+1.5)

この記録をどう評価していいかわからないが、とにかくこれを出発点にして当面の目標を11秒前半にしようと思った。

試合後の課題は明らか。
中盤からの体の開きをちゃんと押さえ込めるだけの力と練習を積む事。
それができなきゃ細かい技術うんぬん以前の話。
でも、今の練習は近くの公園で40mくらいのダッシュをするくらい。
所詮、40mのダッシュは40mまでの練習にしかならず、それ以上はやはり100mを走れる環境で練習せねば、と思ったのでした。

ちなみにこの大会、名前はナイター陸上なのに100mは14時半の一番暑い時間だった。

大会の申し込みなど取りまとめをしていただいたメイクラの大島さんありがとうございました。

短距離の試合前

2010年07月08日 | Weblog
今週末に陸上短距離の試合に出る。
久しぶりの試合だ。
実に4年ぶりか。

この間、バレーやボート、長距離の試合は何度も出たが短距離だけは出られなかった。
たぶん、それは短距離だけは簡単な気持ちで出ようと思えなかったからで、もっと感覚的に言うと、短距離の試合に出るということが何か重かった。

朝起きて、試合会場へ行き、受付をして、走る。
ただそれだけのことで、長距離となんら変わりはないように思えるのに、なぜか短距離についてその動作を想像すると心は重たくなる。

昔の自分と比較して、傷つきたくないからだろうか。
それとも、昔の自分と比較されて、傷つきたくないから?

なんだか、これを書いてくらい気持ちになってきた…。

現役のとき、
「ベスト記録が狙えなくなったら現役引退だ」
と定義付けていた。
正確には、「ベスト記録を狙えるだけの練習をする覚悟がなくなったとき」だと思う。
そういう意味では、僕はとっくに引退しているわけで、なにをいまさら試合の結果を恐れているんだろうか。

まあ、試合前に試合が怖くて暗くなるのは今に始まったことではない。
現役のときも、特に400mを走る前は気が気ではなかった。
この、暗い気持ちも、程よい緊張感も、久しぶりの感覚で、やっぱり何気にうれしいのだ。

社会人になってスポーツをすることに意味を見出すなら、目標を持つこと、そしてそれに向けて努力すること、さらに試合で自分の現在地を確認すること、その繰り返しなんじゃないかと思う。
ありゃ、結局現役のときとやってることは変わらないのか。

普段の生活で、できるだけ一つのループの中だけにいたくない。
いろんなループの、いろんな循環の中に身を置きたい。
そして、そのそれぞれの循環の中で、目標と努力と確認を繰り返していきたい。

なんだか、最初と話の内容が違ってきているけど、久しぶりの試合前にそんなことを考えたのでした。

女王メディア

2010年07月07日 | Weblog
先日、相方の大学時代の友人が上演に関わっているということがきっかけで、
静岡市の舞台芸術公園へ『女王メディア』という演劇を見に行った。

この公園は車で山を登ったところにあって、静岡市が演劇のために作った
という広い公園全体は演劇をコンセプトに作られている珍しいところ。
舞台は屋外の森の中で、降っていた霧のような雨の効果も相まってなんだか神秘
的な空間。
バックに深く高い木が多い茂っている舞台が、しんと静まり返った瞬間は鳥肌も
のだった。

そしてなにより、劇そのものがよかった。
よかったなんて素人が簡単に言えるような生半可な良さじゃないんだろうけど。
演劇がこんなにも知的で、神秘的で、視覚と音とそして静けさで心を打つものだ
なんて。

世界でも喝采をあびている演目だとのことだけれど、ギリシャ悲劇が僕らよりも
身近なヨーロッパの人たちにとっては、明治日本の舞台に置き換えられた『女王メディア』
はより衝撃的なんじゃないかと想像して楽しい。

こういう、心を打つ演劇をもっと観たい。
ただ、翌日に見たブラジルの演劇は難解すぎてぎぶあっぷ。
まあ、本も映画もなんでも同じようにいろいろ観ることが大事なんだろうな。