キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

ドーハの日本料理屋

2010年04月24日 | Weblog
先日、カタールで働いている会社の同期たちとドーハの日本料理店へ行った。
サクラという店でラマダホテルの中にある。
高級レストランだ。

日本食はキャンプで毎日食べているわけで、とりたてて日本食が恋しくなったわけではない。
でも、ドーハで食べる高級日本料理屋とはどんなものか、ある種怖いもの見たさ的なノリ。

詳細は省くが、印象的だった点を列挙する。


冷奴が40QR(1100円)、枝豆が35QR(950円)!!
噂には聞いていたけど、これはちょっと…
店内を見渡すと、お客さんの多くは欧米人。
彼らがこのレストランの経験から冷奴や枝豆が高級食材だと勘違いしないでほしいと願う。


我々のテーブルにビールを運んできた女性店員から一言、
「皆様、ティーンエイジじゃないですか?」
最初、みんな彼女が何を質問しているのかわからずきょとんとしてしまった。
僕らの年齢は26~29歳。
まさか、この年で10代だと疑われるとは。
みんなが真っ向から否定すると、店員は「非常に若く見えるので」と謝っていた。
ちなみに彼女はインド人。
やっぱり、アジア系の顔は童顔に見えるものなんだ。


やはりちゃんとしたところの日本料理はおいしかった。
それが日本で食べればどうかと聞かれると、うーん、多分に異国の魔法(望郷の念)フィルターがかかっているのだとは思うけど。
その中でも、特においしいと思った一品は意外にも味噌汁。
これは、みんなが口を揃えておいしいと絶賛した。
キャンプでも味噌汁は毎日食べているし、別段不満もない。
でも、この料理屋の味噌汁はとにかくだしがしっかり効いていて、絶妙なところでおいしいと感じる。
きっと、欧米人がこれを食べてもここまで感動はしないのだろう。
生まれてからいつも食べている味噌汁だからこそ、こんな小さな違いでも感動するものなんだと思い、何が一番印象に残る料理でしたかと聞かれると、味噌汁ですと答える。

異国の街を…

2010年04月23日 | Weblog
異国の町を旅したい!

久々にそんな衝動が高まっている。
今、ぱっと思い浮かぶ行ってみたい国は…

<アジア>
チベット
インドネシア

<中東>
イエメン

<ヨーロッパ>
イタリア
スペイン

<中南米>
キューバ
ペルー


うーん、悩ましい。

イタリアはすごく行きたいけど、あのきれいな街はぜひ相方と歩きたいと思う。

中南米やチベットはかなりの気合と計画を持って挑みたい。

とするとイエメン辺りか、ここから近いし。

うーん、なかなかこれといった決め手がまだない。

昔よりも、行くと決めたらとにかく一途に行ってみるという純粋な気持ちがなくなっているような。
いろいろ先のことまで考えて勝手に複雑化しているような。

そんな頭だからこそ、イタリアの田舎でのんびりぶらぶらしたいっていうのもあるし…

MotoGP カタールグランプリ

2010年04月17日 | Weblog
去年に引き続きバイクレースの最高峰MotoGPのカタールグランプリに行って来た。
去年は初めてで右も左も分からず、とにかくその爆音と応援の熱気に圧倒されて、夜も遅かったことから(最終レースは23時から!)途中で帰ってきた。
でも今回は、MotoGP大好きな方と一緒に行ったためいろいろ説明が聞けてなおかつ途中で帰るなんてもってのほかという雰囲気だったため全レースを観戦した。

行ったのは金曜の練習走行と日曜の決勝。

まずは上から2番目のクラスMotoGPの決勝。
序盤、日本の高橋と富沢が上位をキープ。
もしかしたらワン・ツーかと期待がかかったが、高橋が途中でクラッシュ。
その後は富沢の独走。
最後はもうとにかくクラッシュしないよう祈るような気持ちの応援だった。
ほんとに、いつクラッシュするか分からない。
そして富沢の初優勝!

表彰式では、表彰台の上に日本国旗が掲げられ、その左右にはスペインとフランスの国旗が(写真--ちっこくてわかりにくいけど)。
カタールでまさかこんな光景が見られるとは。
会場の皆がしんとして、流れる君が代を聴いているときは、なにかジーンとしてしまった。

最高峰クラスMotoGPは、絶対的な王者ロッシがやや遅れをとっていたが、トップをキープしていたストーナーがまさかのクラッシュ。こうなればもうロッシの独壇場でトップを守り優勝。
ずっと4位につけていたロッシと同じフィアットヤマハのロレンゾは、ラスト2周から猛追をかけ最終周で見事2位に。
終わってみればフィアットヤマハの王者と若手ホープが表彰台を占めた。


と、こんなふうに分かったように書いているけれど、もともとは全く何も知らなかった。
ロッシの名前さえも。
一重にMotoGP大好きな人と一緒に見たおかげだが、金曜の練習走行が終わった後、いろいろネットで予備知識を蓄えていたらだんだんと面白くなってきて、特にロッシのこれまでの信じられない戦歴に魅了され、既にロッシファンになっていた。

会場でも、ロッシのファンは非常に多く、母国のイタリア人はもちろん、特に東南アジアからの出稼ぎ労働者の殆どがロッシのファンのように思えた。
(余談だが、東南アジアやインド人の観客も多く、彼らにとってバイクレースは娯楽として日本より浸透しているのかなと思った)

ロッシは兎に角強い。
いつも同じ人ばかりが勝っているとアンチが出てくるのが世の常だと思っていたのだが…(巨人のように)。
ロッシに限って言えば人柄やファンへのサービスから勝てば勝つほどファンが増えるように思える。
勝つべく人が勝つ。自分たちのヒーローが勝つ。
そのことで、大きな喜びを皆で分かち合う。
そんな、本来のヒーロー像がロッシには見える。

次は日本グランプリ。
富沢もMoto2で勝ったし、MotoGP初参戦の青山にも期待が持てるし(今回は10位、それでも新人内では1位)、今シーズンのMotoGPに興味が湧いてきた。

空がきれいな季節

2010年04月16日 | Weblog
雲ひとつない澄み切った青空よりも、青い空の中にも迫力のある雲がちりばめられていた方がきれいに見えることがある。
そういう意味では、今が最もこの国で美しい季節だと思う。

年がら年中晴れているこの国も、冬には雲が増える。
日本ほどではないにせよ、やはりその雲は「どんより」という言葉があうような、僕を元気にさせるような雲ではない。

ここ最近、急激に気温が上がっている。
外での活動でじわっと汗が吹き出るちょうど限界あたり。
そんな気候の変わり目の雲は、少しばかり荒々しく、それでいて高いところにさっと流れるように空の奥へ奥へと連なる。
それでも、どこまでも青い。

そんな空の下、土漠の上、旧型のバスがぽつんとたたずむ景色に巡り合う。
心躍る瞬間である。

ジブリの歌

2010年04月15日 | Weblog
mixiにジブリ作品曲ランキングなる記事があった。


1位 さんぽ        「となりのトトロ」 (1988年)
2位 君をのせて      「天空の城ラピュタ」(1986年)
3位 崖の上のポニョ    「崖の上のポニョ」 (2008年)
4位 となりのトトロ    「となりのトトロ」 (1988年)
5位 カントリー・ロード  「耳をすませば」   (1995年)
6位 やさしさに包まれたなら「魔女の宅急便」  (1989年)
7位 もののけ姫      「もののけ姫」   (1997年)
8位 ルージュの伝言    「魔女の宅急便」  (1989年)
9位 風の谷のナウシカ   「風の谷のナウシカ」(1984年)
10位 いつも何度でも    「千と千尋の神隠し」(2001年)


当然、人それぞれの思い出と好みで上の順位は違うだろうけど、僕としても大いに意見があるので(大好きな曲が3つも入っていない)、僕ならどうなるかなと思ってやってみた。


1位 カントリーロード

小学校6年生でこの映画を観て、主人公たちと年が近かったせいか、共感するところが多いのと同時になぜか恥ずかしい気持ちになったのを覚えている。
その中で、この曲は恥ずかしくなく、歌詞はよくわからなかったけど妙にじーんときた。
歌っても気持ちがいい。


2位 君をのせて

映画よりも先にこの歌を知って、すごくいいなと思っていたら映画もよかった。
「父さんが残した熱い思い、母さんがくれたあのまなざし」とか好き。


3位 時には昔の話を

紅の豚の挿入歌だけど、相方が好きでじっくり聴いたらいい歌だった。
特に3番の歌詞

-------------------------
一枚残った写真をごらんよ
ひげづらの男は君だね
どこにいるのか今ではわからない
友達もいく人かいるけど
あの日のすべてが空しいものだと
それは誰にも言えない
今でも同じように見果てぬ夢を描いて
走りつづけているよね どこかで
--------------------------

これが、ものすごく胸にぐっとくる。
中学、高校、そして大学。
それぞれの思い出の中に、この歌に出てくるような人が何人もいる。
そして、今でも走りつづけているよね と語りかけたくなる。


4位 いつも何度でも

これも歌詞の意味は今ひとつわからないけど、映画が終わってこの曲が流れると妙に静かな満たされた気持ちになって、すごく好きな曲になった。


5位 もののけ姫

中学のときにレンタルCDをテープに録音して聴くことを覚えた。
その記念すべき最初のテープの一曲目が『もののけ姫』だった。
ちなみに二曲目は『今宵の月のように』。


6位 ひとりぼっちはやめた

ホーホケキョ となりの山田くんの曲。
歌い方と優しい声と元気が出る歌詞が好き。


7位 やさしさに包まれたなら

もう一つのユーミンの曲、『ルージュの伝言』もこの映画(国籍不詳だけど西洋的な舞台で明るい映画)にすごくあうけど、ジブリがすごいと思うのはユーミンのような大物のアーティストを毎回変えて起用しているところ。どれも心に残るのもすごい。


8位 いつでも誰かが

平成狸合戦ぽんぽこの歌。
当時、自然破壊や人間のエゴに対して非常に興味があったため、映画とともにこの歌も好きになった。
この明るさも好き。


9位 さんぽ
 
小学校で2週間に一度?、合唱集会(音楽集会だっけ?)があった。
この集会のテーマ曲が一時期この『さんぽ』だった。
いい歌なんだけど、どうしても全歌詞覚えられなくて苦戦した覚えがある。
もう少し大きくなってから、この曲のよさに気づいた。
なんて、冒険的でうきうきする曲だろう。


10位 崖の上のポニョ

この映画の最盛期に日本にいられず悔しい思いをしたが、日本からのわずかなフィードバックで曲の雰囲気を覚え、そののりのよさから相方と歌っていた、まさに思い出の曲。


いやいや、ジブリって不思議。
書いていて、こんなに思い出が出てくるとは思わなかった。

謝る大切さ

2010年04月04日 | Weblog
酔うとムキになる癖があるようだ。
何か自分が曲げられなくて、引き下がれなくて、ムキになってしまう。
けっこう昔から。
「酔いにまかせて」という言い方は嫌いだけど、端から見ればそうなのかも。

そんなことのあった後は沈んでしまう。
せっかくお酒を飲んでいるのに落ち込んでしまうなんて、とんでもなく無駄なお酒だ。

そんなとき、最近心がけているのは、とにかく先に謝ること。
自分が間違っていたかどうかというよりも、お酒の楽しい席を壊してしまってごめんなさいと。
ただ、その一言。
相手が許すとか、僕が負けるとか、そういうことじゃなくて。

ムキになる相手というのは大抵心許せる、信頼している相手だ。
そんな相手といつまでもわだかまりは残したくない。
だから、一言、先に謝るようにしている。

昔はそれがなかなかできなかった。
今でも出来ないことがある。

そういえば母親は喧嘩したあと、必ず僕にぽつり「ごめんね」と言っていた。
あれが大人ということなんだろうか。

ヒッチハイク

2010年04月02日 | Weblog
ヒッチハイクという言葉には、バックパッカーとか放浪旅とかそんな言葉と共通のどこか胸躍る、自由な空気のにおいがする、そんな印象がある。
しかし、だからといってヒッチハイクをやったことがあるかといわれればない。
誰が乗っているかわからない、そこらへんを走っている車を止めて、行き先を聞き、「途中まででいいので乗せてって」と言うのはなかなかの勇気が必要だ。
少なくとも僕は。

しかし、この国が、というより東南アジアやインドの文化としてヒッチハイクは我々ほど敷居の高い作業ではないみたい。
町外れの、次の町へ続く道端には、よく数人が笑顔でこちらに手を振っているし、時には町から何十キロも離れた道になぜかぽつんとたたずみ、泣きそうな顔をして手を挙げる人もいる(どれだけの時間そこに立っているのだろう。というか、なぜ)。

そんな道端で彼らを乗せる勇気と慈悲の心がない僕でも、最近では現場内で交通手段がなく困っているワーカーたちをよく乗せるようになった。
広い現場内で自分の車を持っていないワーカーたちは、一旦バスを逃すと事務所にも食堂にも行けず悲惨な状況になる。
下手をしたら、灼熱の大地を数キロ歩くはめになる。

そんな彼らをみんなが少しでも車に乗せて移動することで現場内の人の流れはとてもよくなる(と信じている)。

しかし、人によっては、面倒くさいとか、もっと子供じみた理由から彼らを無視する。
僕も忙しかったり、心に余裕がないときは彼らを乗せないことがある。
でも、そんなときの彼らの悲しそうな顔といったら、罪悪感を感じるのに十分である。

だからというわけではないけど、現場中を車で走るような日は何人もの見知らぬワーカー、でも同じ目的地をもった仲間たちを乗せて走る。
そうすると、その数人の数十分をセーブした気になるし、何より熱くて埃っぽい道端から救い出したような気になる。
そう思うこと自体が、ヒッチハイクという文化に慣れていない僕の過大な気休めなのかもしれないけど。

もともと、車を一人で運転することほど非効率的なことはないと思っている。
人が一人移動するためだけに、その約20倍の重い鉄の塊を一緒に動かさなければいけないなんて。
だから電車やバスは好きだ(あくまで比較の問題だけど)。
じゃあ車に乗るなという指摘はきつい。
これはあくまで心持とつぶやきの範囲だから。

キャンプの人気メニュー

2010年04月02日 | Weblog
今いるキャンプの食堂はとてもおいしいと評判だ。
確かにおいしい。
特に日本食。
その中でも特に僕が好きなメニューを順位付けしてみた。
日本に帰っても、このおいしさを忘れないために。


1位 うな丼
最初にうな丼が登場したときは目と舌を疑ったが、これがおいしい。
どこでとったウナギなのか、はたまた本当にウナギなのか疑問だが(ドバイで購入しているという話を聞いたことがあるけど)、ほんとにおいしい。
山椒がオプションとしてついているという徹底ぶり。
この日はみんな2杯食べる。

2位 鮭の塩焼き
吉野家の牛鮭定食を初めて食べたとき以上の感動。
塩味がこんなにおいしいなんて。
サーモンは世界共通。

3位 そうめん
こちらは日本でもカタールでも変わらず普遍的なおいしさ。
夏限定。
冬はにゅうめん。

4位 魚の白身フライ
大方の人がイカフライほうが好きだというけど、僕は断然白身フライ。
一緒に手作りのタルタルソースがついてくるが、これも絶品。
学生街や下町の定食屋によく白身フライ定食があるが、肉系の定食ではたぶんあれが一番好き。

5位 醤油ラーメン
ラーメンがこんなにおいしく感じるというのは日本を離れている状況ならでは。
非常にシンプルな何の変哲もないラーメンだが、素朴で十分満足できる。
他に味噌ラーメンも出るが、醤油のほうがなぜかおいしい。


うな丼以外は特別変わったものはないが、その素朴な味が逆に染み入る。
お寿司も一応出るは出るけど、あまり人気はない。
やはり、家庭の味が求められているんだと思う。