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キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

パリ20区、僕たちのクラス

2010年07月11日 | Weblog
『パリ20区、僕たちのクラス』という映画を観た。

神保町の岩波ホールで。
ミニシアターは久々。
名古屋ではシネマテークとかゴールド/シルバーなんかに行ったな。
たぶん関東では初めて。

全盛のシネマコンプレックスとは違って、落ち着いた雰囲気。
まるで図書館のような、はたまた教会のような、静かな空気。
映画が好きな人たちが、純粋に映画を観るために集まるところ。

さて、『パリ20区、僕たちのクラス』。
パリの移民が集まる地区にある、いろんな人種の生徒が通う中学校の、ある国語のクラスの話。

この映画を観て思ったこと。

1) 日本の学校が(学校に限らず社会全体がというべきかもしれないけど)いかに秩序を重んじて、規則でそれを実現しているか。
2) 逆にフランス(に限らず欧米全般)は、日本に比べていかに自由を重んじ、各自の裁量に任せているか。
3) そして、その弊害としての教師の苦悩。
4) フランスは生徒の自由を尊重するがために先生と生徒の関係はドライだと思った。
5) 同じ理由から先生同士もドライな関係。
6) 自由を尊重することはいいことだと思うけど、このシステムを続けている限りこの映画に出てくるような生徒たちの多くは彼らが望んでいるような職業、夢になかなか届かないだろうと思う。
7) だからといって日本がいいというわけではない。日本は規則ずくめで、それに従ってさえいれば進んでいける。自分の責任で決めて行動するという自立の能力の養成が欧米よりも弱いように思う。

加えて、この映画、とにかく落ちがない。
現実を突きつけて、それっきり。
あとは観てる人たちが考えてください、というようなスタンス。
日本やアメリカ映画のようにあとで救いのエピローグがあるわけでもない。

総じてよかった。
ぜひ、多くの人に観て欲しいと思う映画。
特に日本の教師。
あと、学校でも新学期が始まるときにみんなに見せて一緒に考えるというのもいいんじゃないだろうか。

夢の島 ナイター陸上

2010年07月11日 | Weblog
夢の島で行われたナイター陸上に出場した。
トラック種目としては約4年ぶり。
こんなに長い期間試合に出なかったことは初めてなので、どんなタイムが出るのか見当もつかない。
とにかく、走れればいい、これがスタート地点という気持ち。

夢の島の会場はなんだかほのぼのしている。
高校の夏休みの練習会というような雰囲気。
久々の試合にはちょうどいいかもしれない。

梅雨の合間できれいに晴れた日。
日差しが強い。
そして、風も。
ホームストレートでは追い風。
僕の前の組では追い風7mというところも。
大会の雰囲気とは裏腹に10秒台中盤が連発する展開に(全て追参)。

特に意識したのは以下の点。
1) スタートに重点を置かない
2) スタートの5歩までは拾う感覚ですっとスムーズに。
3) 40m以降は体が開かないように、乗り込みを意識して。

余談だけど、スタートに重点を置きすぎている人が多いなと今回特に思った。
もちろん、スタートも大事なんだけど、試合前にスタートの練習ばかりしている人がたくさんいて、スタートの試合じゃなくて100mの試合なんだけどなーと思った。

余談ついでにいうと、陸上の雑誌や講習会なんかでさかんに「のりこみ」が大切とか「ひきこみ」はよくないとか言われていると思うんだけど、それでもなお大学の陸上部で「ひきこみ」を中心にしたドリルをやっているんだなあと少し驚いた。
もう、こういう動きを熱心に練習しているところはなくなった(少なくとも大学レベルでは)と思っていたのに。

話を元に戻して、スタートした。
スムーズに加速、ここまではほぼイメージ通り。
しかししかし、40mをすぎて起き上がったところで、一気に体が開いた。
開くだけでなく沿った。
もう、体のバネを使える大勢じゃない。
あわてて、体を押さえ込もうとするも全く言うことをきかず。
どんどん失速していくのがわかる。
体は開くわ、あごは上がるわ。
そして、ゴール。

記録は11"76 (+1.5)

この記録をどう評価していいかわからないが、とにかくこれを出発点にして当面の目標を11秒前半にしようと思った。

試合後の課題は明らか。
中盤からの体の開きをちゃんと押さえ込めるだけの力と練習を積む事。
それができなきゃ細かい技術うんぬん以前の話。
でも、今の練習は近くの公園で40mくらいのダッシュをするくらい。
所詮、40mのダッシュは40mまでの練習にしかならず、それ以上はやはり100mを走れる環境で練習せねば、と思ったのでした。

ちなみにこの大会、名前はナイター陸上なのに100mは14時半の一番暑い時間だった。

大会の申し込みなど取りまとめをしていただいたメイクラの大島さんありがとうございました。