キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

陸上教室(対小学生)

2006年01月11日 | Weblog
先生、彼女いるのー?

先生!俺、この前女子にかっこいいって言われたんだぜ!

先生っておじさんだね~

おんぶ~

小学生はとにかく隙あらば指導者をからかおうとする。
それが楽しくて仕方ないのだ。
そして、どうにかして構ってもらおうとする。

小学校高学年になると、女子は割りと落ち着いてくるのに対し、男子はまだまだ落ち着きがない。練習も女子のほうが集中力があっての見込みが早いのに、男子はちゃらんぽらんである。

あるとき、一部の男子グループが練習を怠けて他ごとを始めた。呼べど叫べと相手にされず、僕では手に負えなくなった。
そのとき、今はOBの真人先輩が
「お前ら、練習したくないならずっとそこにいろ」
と一喝し、彼らをほっておいて残ったメンバーだけで練習を再開した。
すると、遊んでいた男子が一人、また一人とばつの悪そうな顔で練習に加わってきた。最後の一人までが練習に戻ったとき、真人先輩は褒めることも笑いかけることもせずに、平等に、淡々と指導を続けた。

そのことが僕にはなかなか感動的で、以後の指導方法の参考になっている。


陸上教室(対リーダー)

2006年01月11日 | Weblog
どんなものでも、それぞれの人にそれぞれの考え方があるものだ。
そして、それぞれの人が自分の考えは正しいと思っている。
そんな人たちが集まって何かをするときにはどうしてもその考えの差が問題になる。
一番いいのは話し合って相互理解を深めることだろう。
でも、多くの場合そんなことはできない。
多くの場合、その集団の考えの方向性はトップに立つリーダーによって決められる。

陸上教室もそうだった。
もともと、走りの技術なんてみんながそれぞれ意見を持っている。
中学生の担当になったリーダーは中学校教員。僕らとは10年以上年が違う。そりゃ180度違う。

接地時はひざをしっかり伸ばせ。
腰はできるだけ高くして、落とすな。
腿は高く上げた方が速く走れる。

がリーダーの指導。

接地時はそのまま乗り込め。
腰は最も力を地面に伝えられる高さにする。
腿の上がった高さではなく、どれだけ地面に大きな力を加えられる形にするか。

が僕(ら)の意見。
でも、言えない。
小さいころ、大人たちにそれぞれてんでんばらばら違うことを指導され混乱し嫌な思いになったことがある。
だから、今は悔しさを飲み込んでリーダーの指導法に合わせて子供達を指導する。
指導するときに、自分の信じたことを伝えられないって、こんなに悔しいことなんだね。

どちらの指導法が正しいと言うことじゃない。
ただ、悔しい。そういうこと。

陸上教室(対中学生女子)

2006年01月11日 | Weblog
僕は2つの陸上教室のコーチをやっている。
一つは小中学生を対象にした教室で主に夏。
もう一つは中高生を対象にした教室で主に冬。
ともに2年目だ。
前者は陸上部でもない小学生(陸上よりサッカーがいいと言い張るような子供達)を相手に陸上に触れてもらうレクリエーションのようなものだから、特に技術的指導はやらないけれど、その分子供達をまとめたり飽きさせないようにするのが大変。
後者は対照的にOBの後藤先輩が中心になって技術指導中心の本格的な教室で、それがいよいよ始まった。

去年は高校生を指導した。今年もてっきりそうだと思ったら、中学女子をまかされた。
中学女子って・・
僕は中学のときに陸上をやっていないし、女子がどれだけ走れるのかも分からない。全く感覚のないところからの指導は手探り状態。
アップで150mの流しをさせて「長い!」と文句を言われたり、400mを例えに出したら走ったことのある人が一人もいなかったり。

それでも、小学生相手に悪戦苦闘した経験から以下のことを心がけた。
・常に元気よく。声を出し続ける。
・ネタはたくさん用意して出し惜しみしない。よいものは2回、3回と使う。
・競わせる。少し難しいかなと思うことも挑戦させる。
・やる気のなさそうな人ほど声をかける、ほめる。
・ドリルなどの技術練習は一緒に走ったりしてさりげなくお手本を見せる。
・なぜこの練習、動きをするのか、と言うことを説明する。

↑が全部できたら大したもんだぁ~