あてれん家の人々

酒好きとぉちゃん、とぼけたじじ&ばば、盗み喰い大魔王のワンたちを書き綴ったある一家の恥物語。

それぞれの週末PART-3

2006-07-30 | かぁちゃんの巻き
とぉちゃんが釣りに出かけた日の夜、かぁちゃんも勝手に盛り上がっていた。

今日は、花火大会だ

花火大会に合わせて飲み会をセッティングしてくれた幹事さんに感謝しながら
まずは恒例のかんぱ~い!でしょ。





それにしてもホテルの屋上から眺める花火はサイコーだね。
ビア・ホールは花火大会目当ての客であふれていたけど、ちゃんと席も
あるし、おいしいBEERもあるし、お肉もジュージュー焼けてるし、
パーフェクトだよ。





とぉちゃんが釣り仲間と酒盛りで壊れていないかとっても心配だけど、
花火ってキレイ。


う・・。遠すぎて臨場感がつたわらない。
ズーム、ズーム・・。

うわっ。ピンボケだ。
どうやって花火をとるのかさっぱりわからない。
誰かが叫んでいる。
『花火モードにしなって!!』

そんなモードさがしたけど、このデジカメには見当たらない。
『シャッタースピードは世界最速から2番目ですよ。』と
店の人に勧められて買ったのに・・。2番目って一体・・・。




なんだ、こりゃ。
北朝鮮のミサイルか??


花火をデジカメで撮ることはあきらめて、肉眼で堪能することにした。
脳裏ではとぉちゃんを心配しながら、やっぱ花火ってキレイ。




さて、お次は席を2次会のカラオケに移しまして、再び盛り上がる。
おばさんたちのエネルギーは持久力があるようで
全員まだまだ元気。
原子力・水力に次ぐエネルギーとして利用できたらいいのだけれど・・。

ミニバレーのメンバーはおばさんだけではないっ。
若い男の子もちゃんといるのだ。

『あてれんさん、何か唄ってくださいよ。』

『え~。君たちにわかるような若い子の歌なんか唄えないよ~』

『あ、ボク大丈夫です。けっこうネンパィ・・(やべっ)』

あんだって?あんだって??今、なんつった??
ねんぱいって誰のことだ??あん??


『ち、違いますって(汗)。言ってませんって!』

必死に取りつくろうキミ・・。
もう遅いよ・・・。



ここのカラオケルームにはBEERサーバーが完備されている。
勝手に自分で注いで飲み放題というあてれん家にとっては夢のルーム・・。

前にとぉちゃと来たときにこのBEERの蛇口をたいそう気に入って
『うちにも付ける!』と言い出した。バカ・・。
とぉちゃん、今頃何してるんだろ・・。


さてカラオケルームでは、みんながそれぞれおしゃべりに夢中になりながらも
自分の入れた曲がかかるといつの間にか唄いだす。
聞いているのかいないのか、何の曲なのかもわからないまま
終わった頃にみんなで拍手・・拍手・・。心のこもらない拍手・・・。
いいんだ、これで。


かぁちゃんもカラオケなんて半年ぶりだ。
誰も聞いてないから思いっきり唄える。
声がカラカラ。声帯が悲鳴をあげていた。

とぉちゃん、もう港に着いた頃かな・・。


とぉちゃんの心配よりも自分の心配をしたほうがいいのかも。
こんなにはじけちゃって、明日はまたBBQパーティだっていうのに・・。


カラオケの時間も終わり、まだまだ飲み足りない(?)メンバーたちと
3次会に流れる・・。

おばさんたちは元気一杯。このエネルギーは半永久なのかも・・。
北電に提供しなくちゃ・・。



ここのお店も飲み放題システム。
カラオケはないので純粋におしゃべりに専念できるね☆

23歳からもうすぐ50歳まで幅広い年齢層の団体にお店の人は不思議そう。

『なんの集まりですか?』

宗教です

本気にされたかな・・?だって、そう見えちゃうよ、ぜったいに・・。


ジャイアント馬場は16文キックだったのか、18文キックだったのか、片足
だったのか、両足だったのか、ここまできてそんな話をしていた気がする・・。

若いコが突然、『日本酒飲みましょう!』と言い出した。
ヤバイ、スイッチが入ってしまったようだ。
もう1時すぎだよ。そろそろ眠いってば・・。

こうなったらおばさんグループは太刀打ちできない。
さっきまであんなに元気だったエネルギーはすでにとろ火。
付いているのがやっとだった・・。

ごめんね、日本酒付き合ってあげられないよ。
そろそろ帰ろう・・。

とぉちゃん、もう寝ましたか?







それぞれの週末PARTー2

2006-07-30 | とぉちゃんの巻き
『船の予約が取れたから、土曜日に釣りに行ってくる』

金曜日の午後、とぉちゃんからメールが入った。

ヤバイ・・。アタシ、飲み会だわ。しかも2連チャン・・。

『アタシ、いけないよぉ~。バレーのメンバーでビヤ・ガーデンだもん』

『おめ~は留守番』

冷て~な~、とぉちゃん。
一年ぶりの船だけど、大丈夫??アタシいなくて・・。



せっせ


せっせ


せっせ


手入れをするフリをする、とぉちゃん。
カメラ意識してねーか?

『あれ?これ、どうやって使うんだったかな・・。』

所詮、こんなもんである。


『あてれん!オラのDAIWAで揃ったウエァも写して!』



道具から入る男・あてれんとぉちゃん。
腕はついていかない。

『これ着たほうがいい??』


いいってば、そのままで。


『やっべーな、DAIWAから取材きても受けれるけど、SIMANOの
取材だったらお断りだな、こりゃ。』

・・・・こないから。


さっきからずい分とハイテンションじゃないっすか?
何が心配って、一緒に行く釣りメンバー4人と今晩酒盛りが
始まるんじゃないかと・・そればっかりが気がかりなんだよ・・。

酔っ払って海に落ちて、魚の餌にならないように、どうか神様・耳様
見守っていてください・・。

かぁちゃんは一足先に飲みに出かけますけど・・・。


『おう!5000円くれ。船代だ。』

え~~!!小遣いで行くんじゃないのかよ!

『あったりメーだ!これは仕入れだぞ。』


一般家庭の2人分の魚の仕入れに5000円も使うヤツがどこにいる。
そんならかぁちゃんは5000円分、市場で好きな魚を買ってみたい。






本日、軽そうなクーラーをさげてとぉちゃんは帰ってきた。
飲み疲れか、釣り疲れか、その顔は精魂尽き果てていた。

釣果は2の次。
とりあえず、生きて返ってくれたことが一番だ。
神様、耳様、ありがとう☆

じつは半分あきらめていたんだ。

『酔って海に転落死』
『飲酒運転の男性、居眠りで即死』

新聞の記事まで考えてしまっていた。
いつも先走るかぁちゃん。
ことごとく裏切るとぉちゃん。
いいのだ、これで。


クーラーを開ける。
いつもは迷惑なくらい釣ってくるのに、今回は半分以下だ。

ご、五千円のさ・か・な・・。

生きて返ってきてくれた感謝の気持ちはもうない。
5000円分、どうすんのさ!って気持ちで一杯だ。


3~40枚のカレイに混じって、大きなフグが4匹いた。
どうするの?

『刺身にして食べるよ』

数年前もとぉちゃんが釣ってきたフグを刺身にして食べたことがあった。
あの時はとぉちゃん一人で死なせたくなくて、一緒にかぁちゃんも食ったっけ。
今日は、アンタが一人で食べな。







これ、フグ


結局、1匹だけを刺身にしてとぉちゃんだけが・・・食べた。

・・・・・って、なんだよ、とぉちゃん!
全部残してるんじゃん!
アンタ、意外と小心者だったのね・・。