あてれん家の人々

酒好きとぉちゃん、とぼけたじじ&ばば、盗み喰い大魔王のワンたちを書き綴ったある一家の恥物語。

忘年会の幹事

2008-11-30 | かぁちゃんの巻き
会社の忘年会の幹事を引き受けることになった。

日程だけは12月5日(金)に決まったが、一次会の店が決まらない。

ウザビーは『どこでもいいよ』と言うけれど、

そういう奴に限って文句も人一倍なのだから要注意だ。

だから店はウザビーに決めてもらい、こっちが文句を言う立場になろうと

もくろんでみた。



『社長が決めてくださいよ

『いいよどんなものが食べたいのさ?』

『中華がいいなぁ

『中華なんていつでも食べれるしょ

『じゃぁ、フレンチがいいなぁ~』

『フレンチかい!あんなもん、おいしいかい?』

『じゃぁ、どこでもいいです

『寿司とかすき焼きとか行きたくないのかい!』


結局、自分が食べたい方向に持っていこうとするウザビー。


『いろんなものを食べたいから、やっぱ居酒屋にしましょう

あてれんも優柔不断である。

で・・

結局・・

あてれんが決めるハメになってしまった・・・・



ウザビーはケチなくせに味にはうるさい。

しかも、一度店のチョイスを失敗したら、

10年経った今でも言われる始末だ。


『あてれんさんの選ぶ店はたいしたことないからな~

『えいつの話ですか!』

『前に行った和風の居酒屋、ぜんぜん美味くなかったしょ!』


たった一度のミスチョイスをいつまでも言われ続けるあてれん・・。

みんなに聞いても、『まずかった印象はないよ』と言うのに。

だから、今回のチョイスは慎重になった。

過去に行ったことのある店で、

みんなの評判がよく、

雰囲気もコジャレた店を何件か選んで、

一番無難なところを予約した。(ふぅ~)



『社長!場所、決まりましたから!』

『大丈夫かい?間違いないところかい?』

『世間の評判はすごくいいところです。

社長のお口に合うかどうかはわかりませんけど!』


『まぁ、オレは特別だからね



『社長のために、干草(ほしくさ)ロールも
別メニューで頼んでおきましたから!』


『オレは馬や牛か

『え!?違うんですか?』

『そ・・そんなもんかな

『ちなみに、半生とドライとどっちがいいですか?』

『んー・・。半生かな。』


逃げるように社長室に消えたウザビーだった。



PS:

『2次会はいいクラブ知ってるから、そこに決めてるから』と

ウザビーがやけにノリノリだ。

『クラブですかぁ・・』

『かわいいお姉ちゃんがいっぱいいるんだって


そんな店、興味ないんですけど・・・

てか、アンタ、

娘のあ○みちゃんも一緒だってこと、忘れてませんかい?




ガンバレ・サンタ!

2008-11-29 | かぁちゃんの巻き
『きゃ~~~!あれ、何!?』


会社の向かいにある一般住宅の2階のベランダに

誰かがよじ登ろうとしているのが見えて、あてれんは思わず叫んでしまった。


『あれ!あれ!危ないってば!!!』

事務所にいたみんなが、一斉にあてれんの指さす方を見る。







『ちょっとぉ~~もしかしてサンタクローズじゃない?』


『あホントだ!動いてない






ずい分、趣向を凝らした演出じゃね?

ビックリさせんなよ・・もぉ



会社に出入りしているトラックドライバーの中村ヤンも、

ユニフォームはこのサンタと同じ赤の上下だ。

夕方、集荷にきた中村ヤンとあのサンタを見ながら


『中村ヤンもやってみる?白い袋かついで登れば誰も怪しまないよ


『あそれ、いいかもね


なんて笑っていたが、


こんな世の中だもの、なにが起こるかわからない・・・。


なんだかここんちは、世間を甘くみているような気がして仕方がなかった。




翌日、大雨が降った。

道路は雪が融け、シャーベット状態でハンドルを取られないように

皆が慎重に運転している。

多分・・

ここにサンタがいることなんて誰も気が付いていないだろう・・・。


ずぶ濡れになりながらも尚、ベランダに必死にしがみついているサンタが
とても哀れに思えたよ・・・

ガンバレ、サンタ

任務終了まであと26日





大雪の蔵・ランチ

2008-11-24 | 食通レポート

年金生活者のじじ&ばばちゃんにランチに誘われた。

ぶっちゃけ、給料日前なので非常に助かる。

あてれん夫婦は二つ返事でランチについて行った。

(45歳で年金生活者のすねかじる息子を許して



さて、目的地は旭川の地場産業である合同酒精のレストラン

【大雪の蔵】でした。



ここの一日20食限定のランチがものすごく評判がいいのだ


実は、じじちゃんの入院中にもばばちゃんのおごりで

3人で来たことがある。

しかし、大人気の限定ランチは昼を過ぎた頃にはすでに完売となっており

心残りのまま他のものを食べてきた経緯があった。

だから、今日は開店と同時に入店する勢いで11時半に現地に着いたのだった。


遅く食べた朝食が、まだ胃の中で消化の真っ最中ではあったが

あてれんもあとで後悔しないようにみんなと同じ、限定ランチを注文したの。





このボリューム、豪華さでナント1600円

(おごりだから安心して注文した、したたかな嫁)


席に着いたお客さんは、ほぼ全員がコレを注文しております。

(ホントだよ



んで・・


一つ、気になることが・・・・。



お母さま。
そのコート、アタシのとおんなじなんですけど・・・♭







数年前にあてれんが先に定価で購入し、


2週間後にばばちゃんが3割引で偶然同じものを買って来たのだよ


んまぁ・・


仲がいい嫁と姑ってことで・・・




初滑り

2008-11-23 | 遊ぶ☆
去年のリフト券を持っていけば半額になるって書いてあったから


わざわざ持参して行ったの。


今シーズン初のスキーゲレンデ


富良野スキー場へ・・・。



たしかにあてれん夫婦にしてはスタートは遅かった。

てんこ盛りに積もった雪の除雪で出鼻をくじかれ、

晴れたり曇ったり雪が降ったりの中途半端な天気に迷い、

結局、行くと決めて出発したのが10時半。

富良野に着いたときにはすでに駐車場は満車だったの

ようやく1台分のスペースを見つけ、

スキー靴に履き替え、

ゴーグルや手袋や、準備万端ワクワクでロープーウエイに向かったのに・・・。



ゲッ!なんじゃこの行列は・・




この先に券売所があるが見えねぇ・・♭



とりあえず行列の最後尾についた二人。


『ねぇ・・・どうする?』

『せっかく来たんだから、滑ろう。』

『でも、毎回この行列に並ぶの?』

『・・・・・。』


『帰るか・・・。』


多分、20分くらいは並んでいたはずだった。

どんなに待っても、行列は一向にすすまない。

次のロープーウエイが来るまではこの状態なのだ。

ロープーウエイは15分置きに来て、約100人乗れる。

しかし、建物の中にもこの行列がさらに続いているのだ・・・

多分、一時間待ちは必至かも・・・。


あてれん夫婦の‘待つ限界’をはるかに超えていた。


だから・・


まさかの帰宅となりました・・・



前日にとぉちゃんはあんなにはりきって

スキーのメンテナンスをしてくれたのに残念だったね・・。



『滑りすぎて転ぶなよぉ~』と言いながらメンテナンスするとぉちゃん。
駐車場から行列までの数メートルだけ滑りました・・。



そして、本日のBEERの乾杯音頭は・・



『初滑りカンパーイ!』


でした


意地でも滑ったことにしてるんだな、とぉちゃん。


  

続・スィートポテト

2008-11-22 | かぁちゃんの巻き
人生で、初めて食べたスィートポテトが、




サクラのあれだったというM氏は・・・・





これがスィートポテトだと信じて疑わない・・。



『皮の歯ごたえがいいね~っ



って、喜んでいた。



『これがオレの中のスィートポテトの基準だから、他のを食べたときに

比較ができるぞ


って・・・・。



ある意味、罪な女ね・・サクラ。






スウィートポテト?

2008-11-19 | お友達
同僚のサクラが、昨日めずらしく


スウィートポテトを作ってきた話。



『サツマイモが余っちゃってさぁ、作ってみたの。』


10時のお茶タイムに、銀紙カップに小分けされたソレを

みんなに配ってくれた。


えっ?サツマイモの煮物??





しかも、小豆入ってる?



『違うってばスィートポテト

本には熱いうちに皮をむくって書いてあったけど、熱くてむけなかったから

途中でやめて、そのままつぶしたの。』



・・・・ってことは、このちゃいろいのは・・・


          皮?



『そうだよいいっしょ!皮は栄養あるんだから!』



あのさ・・、


大なべで作って、今取り分けたの?



『違うよ!ちゃんと一つずつ、カップに入れて作ったの。』



せ・・せめて表面くらい、平らにしろよ・・・


てか、


この作品を会社に持ってくるアンタの勇気がうらやましい・・・。


最後のサムライだな。




さて、あんな作品でみんなの大爆笑をかったサクラは、

今日、風邪を引いて会社を休んだ。

(更年期じゃね?とメールしたら、あんたもなるよと返された。)




みんなで、12月5日の忘年会の計画を立てていたときのこと。

その日は新人社員あ○みちゃんのバースデーらしい。

『じゃぁ、ケーキ買っていこうか

『そーだね!持ち込みOKか聞いてみるわ!』

『ホールのケーキがいいよね

『あ○みちゃんは、どこのケーキが食べたい?』


12月5日まで待てない勢いで、頭の中はケーキ一色になっていたあてれん。

主役は彼女だから、彼女の好きなお店で買ってあげよう。

なんてやさしい言葉をかけていたとき・・・。


誰かがいきなり言ったの。



『サクラさんにスィートポテト作ってもらえば?』


『え・・皮入った、アレですか!?い・・いやです


『いいじゃんきっと張り切って作ってくれるよ~』


サクラのいない事務所で・・

彼女のオリジナル・スィートポテトで盛り上がる同僚たち。

アンタ、

寝てる場合やないでぇ~










銀河君の預かり日記

もヨロシク



生還・・・。(チッ!)

2008-11-18 | かぁちゃんの巻き
約2週間の放浪の旅を終えたウザビーが・・

先週の金曜日に、ついに帰ってきちまったよ。

夏タイヤのまま、軽自動車で日本縦断をしていたウザビー。

北海道に帰ってきたときに、もし雪が降っていて走行不可能だったなら

そのまま港で雪が融けるまで待つと言っていたけれど・・

2日ばかり降った雪は、後の雨にすべて流され・・

アスファルトは乾き・・

なんの問題もなく、帰ってこれたのである。


あぁ・・。


平和だった2週間。


もうなんの楽しみもないまま年末がやってくるのかぁ・・・



公園の駐車場や道の駅なんかで車中泊しながら旅行していたウザビー夫婦は、

倉敷の公園の駐車場で、

2度も職務質問を受けたそうだ・・。


この男を見逃すなんて・・


日本の警察はまだまだ甘いな・・



クリプレ

2008-11-15 | とぉちゃんの巻き
お久しぶりの気がします・・。

とぉちゃんの念力で復活したものと思われたアタシのPCは、

そんなことではやっぱり直るはずもなく・・

結局、おとといの夜に息絶え・・

急遽、入院することとなりました

さすがに本業の方に直してもらったら一日で完全復活

結局、なにが悪かったのか説明されたものの、

半分くらいは理解できずに帰ってきましたが

もちはもちやということを身をもって実感しました・・・。



★クリスマスプレゼント★


PCを覗きながら、

『あてれん!オラのクリプレは、もう決まったよ

と、一人で何かを見つけて発表するとぉちゃん。

アタシへのクリスマス&お誕生日プレゼントを選んでくれていたのかと

勘違いするくらいの爽やかなテンションだった。


『えー?なになに


すっごい期待しながら聞いてみた。


『超広角レンズ!』


はぁ?

オラが選んだあたしへのクリプレじゃなく?

アンタが自分のために勝手に選んだクリプレ?


『それ、なんぼすんの


金にこだわる嫁@あてれん。

だって、カメラのレンズって、1万や2万じゃ買えないんですってば



『今月いっまいまで、特価で58000円!』



それ・・


特価なの・・?



『何言ってんの?んなもん、買うわけないじゃん

『おっめー!ずるいな!』

『なんでさ!』

『自分は毎年、高いカバン買ってるのによぉ

『アタシは、誕生日とクリスマスが一緒だからいいの!

たかがクリスマスのプレゼントになんで58000円もするもの

買わんとならんのさ


『いーべや超広角レンズだぞ!』

『どうせ使わないっしょ

『使う

『それにパネルの修理代だって7万くらいかかるし、そんな余裕ない!』

『それはそれ、これはこれさ

『出どころは一緒じゃ

『考え方は別ものさ

『物理的に無理ないもん、出せねーっつーの

『フンだ



幸せであるはずのクリスマスプレゼントの件で

この夫婦は永遠にこんな平行線の会話をしていたのである・・・。

さぁ・・

おたくなら買いますか?


使わないと分かっているレンズに58000円・・・・・。



パソコン修理

2008-11-12 | とぉちゃんの巻き
ここ数日、あてれんのパソコンの調子がメチャ悪い

電源を入れて立ち上げても、なぜか突然・・・落ちるのだ

昨日はついに立ち上がらなくなってしまった。

あてれんは何度も何度も電源を入れ直し、

パソコンの前で合掌しながら真剣に祈ってみたんだ。

どうか次は回復していますように・・・



パソコン音痴な人間は、こんなとき、ひたすら祈ることしかできない。

しかし、どんなに合掌に力を込めて真剣に祈っても、

このパソコンは復活の兆しもなく、すぐに電源が切れてしまう状態だった


くそぉ

修理に出すしかねぇのか・・・




まもなくして仕事から帰ってきたとぉちゃんにあてれんは泣きついた。

とぉちゃんのパソコン知識は、多分あてれん以下だと思う。

だから、パソコンに関してはとぉちゃんに頼ったことはあまりない。

しかし、こんな事態だからとぉちゃんのパソコンを貸して欲しくて

ダメもとで事情を説明してみたさ。


『なんかねー、パソコンの調子が悪くて、もぉダメだ


『どらどら?』


『ねぇ?電源入らないっしょ?』


とぉちゃんは、パソコンの前に座って画面を見ている。


無駄だよ・・。


アンタには直せないさ・・・



あてれんは犬臭いじゅうたんの上で、うつ伏せになりながら

いつの間にか寝てしまった

こんなとき、パソコンに精通しているダンナさんってうらやましいな・・

なんて思いながらね・・・。



どれくらい経っただろうか。

とぉちゃんの声で目が覚めた。

『あてれん!パソコンがお待ちかねだよ♪』

って・・・。


一瞬、パソコンが壊れたことも忘れていたから

とぉちゃんの言っている意味が理解できなかったんだ。


もう一度、同じコトを言われてハッとした。


『パソコンが、あてれんをお待ちかねだよ


『え~~直ったのホントに



さっきまで真っ黒い画面だったあてれんのパソコンは、

いつでもOKの状態でちゃんと立ち上がっていたのだ


『わーいわーいどうやって直したの


聞いてもぜったいに教えてくれないとぉちゃん


きっと、とぉちゃんの祈り方のほうが、あてれんよりも力強かったんだ


パソコン修理は、結局、気合なんだな・・・・。