あてれん家の人々

酒好きとぉちゃん、とぼけたじじ&ばば、盗み喰い大魔王のワンたちを書き綴ったある一家の恥物語。

エア・wii

2008-09-28 | お友達
幼馴染のさっちゃんは、物欲をコントロールするときにいつも

『~したつもり』

とか、

『それを買わなかったことを想像してみる』

といった方法で乗り切っているらしい。



先週の金曜日、さっちゃんととぉちゃんとあてれんの3人で富良野まで

ドライブに出かけたときも

ガラス工芸ショップグラスフォレストでかわいいガラスの小物や

壁掛けなんかを見ながら、

『これ、欲しい~~~』と絶叫するあてれんを、さっちゃんは

『これを買わなかったとして、特に何も困らないっしょ』と制し、

いちいちあてれんの物欲をクールダウンさせてくれていた


そ・・だよね

今、必要なものじゃないし・・・。



結局3人はさんざん店内で盛り上がりながらも、

何も買わずに出てきたしだいだ。

おかげで余計な出費もしなくて済んだ。

持つべきものは友達だな。


さて、家に帰って、今度は3人でwiiで遊んだのさ。

45歳と46歳の中年wii大会は、誰にも見られたくない光景だったな・・。

さっちゃんは、生まれて初めてwiiをやったらしい。

『これ、おもしろ~い!!絶対欲しい!!』

完全に物欲コントロールが壊れていた。

『家に今までなかったんだから、いらないじゃん。』

今度はあてれんが制する番だ


『そ・・そうだよね~でもこれあったらぜったい痩せるよ


みんなそう思って買うんだけど、多分長続きしないんだよ。

うちだって、あんなにハマッたwiiなのに、

今じゃホコリかぶってTVの下で眠っていたんだもん・・


突然さっちゃんは、エア・wiiをやりだした。

つまり、wiiをやってるフリをするのだ。

テニスや、ボーリング、さっき覚えたヨガのポーズまで真似て・・。

『これでしばらくは様子見るわ』って・・・。

一生懸命にエア・wiiの練習をするさっちゃん。

だんだん、さっちゃんのヨガのポーズが怪しくなってきていた。


『エロ・wiiにならないでね。』


どんなwiiじゃ



さっちゃんはあてれんちに泊まっていった。

次の日の朝早く、さっちゃんが帰り仕度を始めているときに、

あてれんの友人から電話が入った。


『ルイ・ヴィトンのバッグを買いに行きたいんだけど、付き合って

『え~~買うのぉ?』

みたいな内容だった。

ルイ・ヴィトンかぁ・・。

もう何年も買ってないや

付き合いで店に行ったら買ってしまいそうだな・・。(金もないくせに)


『エア・ヴィトンにしときな


ってさっちゃんがあてれんの目を覚ましてくれた。

そうだよ

買わなくたって生活には何も困らないっ。

買ったつもりのエア・ヴィトンだ


お互い、エアで物欲を乗り切ろうな、さっちゃん



枕・・。

2008-09-24 | じじ&ばばの巻き
今週の月曜日だったかな?

いつもゴンベをかわいがってくれているご近所の

オノデラさんのおばちゃんがね、おっきな枕を抱えてやってきたの。


昼休み、あてれんがチャピの様子を見に帰っているときだったな。

白くて四角い平べったいモノを左の脇に抱え、右手を大きく挙げて

向こうから合図してきたの。



『何持ってるの~


ぜったいにあてれんに用がある風だったから、こっちから声かけてみた。


『あのねぇ~』ってオノデラのおばちゃんは、玄関先で待っていたあてれんに

持ってきた枕を渡して説明が始まったんだ・・・。延々と・・


どうやら、この枕は通販生活で買ったすっごくイイモノらしく、

誰でも一度貸すとハマってしまい、ついには買ってしまうかなり寝心地

のいい枕らしいのだ。

肩コリの激しいばばちゃんに貸してあげるためにわざわざ持ってきたんだと。


『これ、オタクのお母さんに使わせてみなすっごくいいから


いつも気持ちいいくらい強引なおばちゃんなんだ。


『え・・そんなにいい枕なの?』


『ドイツで作った特別な枕で○×※△~~』


『わかったよばばちゃんが帰ってきたら伝えておくね


『うちには2つあるから、ずっと貸してあげるからって言っておいて!』


『うんうん



オノデラのおばちゃんと約束をして、貴重な枕を受け取った。


そして・・・


その枕は・・・



今、こっそりあてれんが使っている・・・・。


2日間使ったけど、本当に寝心地がいいんだ。


朝起きても、腰や背中が痛くない。(毎日、痛いのよ・・。)


ばばちゃん・・あと一日貸してくれ


買っちゃおうかなぁ・・13,000円の枕なんだけど・・。


(完全に、オノデラマジックにハマったようだ






命日

2008-09-23 | 耳ちゃんのこと
3年前の今日、9月23日午前8時30分に

耳ちゃんは息を引き取った。

あてれん家にもらわれてきてわずか1年と10ヶ月の付き合いだった。

耳ちゃんは、東京都江戸川区の動物病院に置き去りにされたmix犬で

当時、ゴンベの相方を探していたあてれんのところにボランティアさんを

通じてやってきた犬だった。


ボロボロで、ヨレヨレで、威嚇して、そしてとぉちゃんを噛んだ。


『こんな犬、どーするんだ

『だって、仕方ないじゃん!』


耳ちゃんのことでとぉちゃんとケンカにもなったっけ・・。

ばばちゃんなんかはあまりの汚さに、

『山に捨てておいで』なんてヒドイことも言ったもんだ。


しばらくして耳ちゃんは、家族にだけはとても懐いてくれた。

賢くて、機敏で、どんどん元気になっていく姿がたまらなくかわいかった。

『捨てておいで』と言ったばばちゃんなんかは、

最後は耳ちゃんの肩もみまでしていたほどだ。



おととい、9月21日に耳が眠るお墓にとぉちゃんとお参りに行ってきた。


『ねぇ?今日だっけ、死んだの・・。』

『さぁ~?そうでないか?』

『だしか3連休の初日だったよね~?』

『次の日は、たしか千秋楽の前の日で、オラは両国国技館に相撲

観に行ってるから、死んだのは金曜日だな・・。』

『なんか・・21日はまだ生きてたような気がするんだけど・・』



二人の記憶をたどっていき、

ついに、耳ちゃんの命日を思い出すことができた。


『23日だべ!!』


『ま、お彼岸ってことで、お参りしてもいいよねっ


『そだなっ。』



月日の流れは残酷である。

耳ちゃんが亡くなったとき、あてれんはこの日を一生忘れないと誓ったはず

なのに、3年も経つと、命日を思い出すことさえできなくなているのだ。

こうやって人は悲しみを乗り越えていくんだと自分に言い聞かせ、

罪悪感から逃れたあてれんである。



ところで、耳ちゃんが亡くなって数日でチャピがきた。

チャピは10年間もブリーダーの間をたらい回しにされ、子供をとられ、

ずーっとケージ暮らしをしていた犬だった。

もし、耳ちゃんが今でも元気で生きていたなら、チャピはまだケージの中で

オシッコまみれの生活をしていたのかもしれない。

そう考えると、なんだかとっても複雑なんだよ・・・

耳ちゃん、あなたが死んでくれたおかげでチャピちゃんとめぐり合えたのよ・・。

う~~ん。

なんか違うな・・。


とりあえず、今日はチャピにもお線香をあげさせようっと



耳ちゃん。推定年齢15歳。



ちなみに‘耳ちゃん’の命名はとぉちゃん。

耳がよく動くからという理由だそうで、

この命名には続きがある。


『苗字は‘日吉'だ。』


ここで、笑ったアナタ

年齢がバレまっせ



胃腸炎?

2008-09-22 | チャピの巻き
今朝・・

チャピが吐いた

夕べ、アタシが作った手作りごはんを・・・。


どーゆーこと?

ねっ・・



朝の散歩から帰ってきても元気がない。

いつもなら真っ先にご飯の場所に走って待ってるのに、

今日はフードも『プイ』だ。

手作りフードに味を占めてドッグフードを食べなくなったのかと思い

リンゴをすりおろしてみたが、まったく食べようとしない。

ちょうど3年前の9月に死んでしまった先住犬の耳ちゃんを思い出した。

突然ご飯を食べなくなり、だんだん歩けなくなり、

ついには息ができなくなって死んでしまった。

まさか、昨日まで走っていたチャピにも突然こんな日がくるのだろうか・・。


とりあえず、胃を休ませる意味で今朝はご飯を抜いた。

昼休みに様子を見に帰ってきたが、いつも階段の上であてれんを待って

寝ているはずなのに、今日に限ってハウスの中だ。

超ヤバイかも・・・


今朝食べなかったドッグフードに牛乳をしみ込ませてあげてみた。

『チャピ・・。おいで。』

チャピは、皿の中の半分ふやけたドッグフードを一瞬疑い、

匂いをかいで・・

全部食った。


よ・・よかったぁ・・

復活したんだ

胃腸炎だったのかな・・。

食べた後はいつものチャピの顔に戻っていた。




びっくりさせんなよぉ・・


まだ本調子じゃないかもしれないチャピのために、

あてれんは、夕飯の手作りフードをがんばった。

お腹の調子が悪いってことは、‘おじや’が一番よねぇ?



牛乳仕立ての秋鮭とカボチャのリゾット風。



半分余ったタマゴで薄焼きタマゴを焼き、

ゴンベには・・・


鮭ごはんのオムライス



・・・って、一体なにやってんだろうアタシ・・。


かつて、とぉちゃんが具合悪くて寝込んだときに

一度だってこんなもの作ってあげたことないわ・・



お料理がんばる。

2008-09-21 | お料理の巻き
最近のお料理。















いぬのご飯だ。

手作り講習会に参加してから、材料も細かく切ってるし

バランスも考えるようになった。

ぶっちゃけ、人間のえさを作るより時間がかかることもある。

そして、手作りにしてからゴンベの食欲は爆発している。

ご飯が待ちきれなくてキュンキュン鳴きまくる。

しかし・・・

人間のほうが・・・


もう飽きた・・!




ブッサイクなこいつのために、

明日もまたがんばるか・・・。

(顔デカ過ぎじゃね?)



警察はいらない?

2008-09-17 | かぁちゃんの巻き
数日前の話。

『今さー、俺、スピード違反で捕まったさー

って昼過ぎにウザビーがニコニコしながら事務所に入ってきた。

『えーマジっすかぁ?(ザマアミロ)』

いかにも‘お気の毒に・・’という表情をしてみせたが、

多分あてれんの口角は上がっていただろう。


『14キロオーバーさ。1点減点・罰金1万5千円だとさ

と言いながらもウザビーの口角もまた上がっている。なんか変だ・・。


『あらまぁ。(経費で落とすなよ)』


『でもさー、見逃してくれたさー

『またですかぁ?』


‘また’なのだ。

ウザビーは、警察に捕まってもタダじゃ帰らない。

ゴネてゴネて、最後に平謝りをして許してくれるまでねばるんだと。

今回も、最初は‘やってない’って言い張ったらしいのだけど、

最後に‘すいません’って素直に謝ったら許してくれたらしい。

ウザビーの口角が上がっている理由はこれだったのか。

てか、こんなことあっていいのか・・?


謝って済むなら警察はいらないを地で行くウザビーの人生。


田中義剛もなかなかすごいが、うちの社長もたいしたもんだ。

最近は、こんな社長がちょっと自慢に思えるあてれんであるっ。

多分、世界最強の男・・・・


日本の警察、もっとしっかりせぇ!


花畑牧場その②

2008-09-17 | 遊ぶ☆
足りないくらいが丁度いい(?)と自分に言い聞かせて

豚丼の店を出た二人は、1時からのドッグショーに入ってみた。

ここは入場料が500円。

入り口にはさっき見た田中義剛が立っている。

芸能人だ!とりあえず写真撮っておこう

みたいな関西のオバチャンのノリで記念撮影してもらった。



サンキュー、ヨシタケ



さて、ドッグショーでは、田中義剛がマイクを持って、

馬だの羊だの牛の説明を始めていた。

昔、電波少年で一躍有名になったロバのロシナンテもそこにいた。



ロシナンテの一発芸おすわりだと・・・。

ロシナンテ・・

きみはそうやってしか生きる道がないんだから、がんばるんだよ・・。


さて、一般参加のイベントも行なわれた。

フリスビーをかざしながらヨシタケが客席に参加を呼びかけている。

あてれんの右手が勝手に上がった

『ハイ!やりま~~す

他にも数名が参加して、会場は賑やかになっていた。



フリスビーを数字の書いてある的に当てるゲームなんだけど、

『②と⑧を抜いたらソフトクリーム、⑤番を抜いたら豚丼が当ります

って、ぜったいに当りっこないだろうから、そんな約束をしているようだ。



豚丼の⑤番はド真ん中。

よぉ~~~し

やったろーじゃねーの


みんなが投げるフリスビーは、実にトンチンカンな方向を向いて飛んでいった。

的の下をくぐっていくもの、あさっての方向に飛んでいってしまうもの、

危うくヨシタケの頭に当りそうなものもあった。


あてれんの番が来た。

目指すは⑤番の豚丼だ

お代わりしたかったけど我慢したとぉちゃんのために、

一発当ててやりたいもんだ。


あてれんは、フリスビーをそーっと平行に投げてみた。

運よく風もなく、あてれんのフリスビーは真っ直ぐに⑤番の的に当った。

そして、みごとに5番の的が落ちたのだった




喜ぶあてれん。

ミニバレーで勝ったときよりうれしかった。

振り向いてとぉちゃんに合図した。

『やったよ

ヨシタケの、上を向いて悔しがる表情が印象的だったな。



ドッグショーが終わり、二人で向かった先はやっぱり


ホエー豚の豚丼だった。


今度は、長蛇の列も苦にならない。

だってだって、タダなんだもん

『とぉちゃん、よかったねお代わりできて。』


すでに満腹中枢が麻痺していたとぉちゃんは、

『く・・食えるかなぁ・・』

『バカ!食うよ!もう二度とこんなとこには来ないんだから


そして・・


強引に・・


夢だった2杯目のホエー豚の豚丼を食べるのであった・・・。


あてれんはウーロン茶。(とぉちゃんのおごり)





花畑牧場その①

2008-09-16 | 遊ぶ☆
せっかく糠平まで来たんだからってことで

中札内にある、花畑牧場へ向うことにした。

花畑牧場は10年前に一度だけ来たことがある。

人もまばらで、あちこちに動物がいて、乗馬体験もさせてくれて、

カフェでは森高千里ブレンドのアップルティとパウンドケーキを

食べさせてくれた。


そんなイメージを持って行った花畑牧場は、10年前とはまるで様子が

変わっていた・・。

あと10分も走れば着くような田舎の1本道が1時間の大渋滞

やっと花畑牧場に着いたと思っても、駐車場の空き待ちで数十分

さっきからトイレを我慢していたあてれんは、やっと見つけたトイレで

またもや大渋滞・・・

もぉ・・イヤだ

田中義剛・・儲かってんだから、簡易トイレくらい置いとけ



TVで有名になった例の花畑牧場のキャラメルを買う長蛇の列。



たかがキャラメル買うのに2時間待ちだとさ・・



豚丼好きのとぉちゃんがとても楽しみにしていたホエー豚の豚丼

食べてみることにした。

んが・・・。

やはりここでも長蛇の列かよ・・

秋晴れが多い道東の、9月の炎天下で豚丼を食べるために列に並び、

やっと、やっと順番が回ってきて、席に着いて驚いた





1450円!?

しかも、メニューはこれだけ。

チーズを作るときにできるホエーというミルクみたいなものだけを与えた

豚のお肉だからやわらかくておいしいらしいが、チト高すぎでねーの?

結婚記念日旅行でなかったら、諦めるトコだったな。


豚丼を待っている間に、田中義剛が店に入ってきた。

うわ!

ここに来るんだ・・。

『ありがとうございます

って丁寧にお客さんに挨拶している。

燃え盛る炭火の向こうに汗まみれの豚丼部隊が見えた。

彼らは、その手を休めることなくずーっとずーっと

ホエー豚を焦げないようにひっくり返しているんだな・・・。


待ちに待った豚丼が運ばれてきた。




丼が小さいのか、豚肉は計算されたようにはみ出していた。

一口食べたとぉちゃんが、

『うまっ!!』


その豚丼は、多分帯広で一番おいしいといわれているナントカってー店の

ものよりはるかにうまいと思った。

豚肉か!?と思うほど柔らかく、また肉にからんだタレの味が

ちょうど良い甘辛さなのだ。

ご飯の量が少なめだった。

『足りないな・・。』

とぉちゃんがつぶやく。

『アンタ、お代わりなんてしないでよ

1450円の豚丼をホイホイお代わりするほど裕福な家庭ではない。

『ここ出たら、また何か食べようよ。』

『そうするか・・。』

なんとかその場をごまかしておいた。


1時間後に思いも寄らぬ事態になるなんて想像もせずに・・・。


つづく・・・。


中村屋

2008-09-16 | 遊ぶ☆
タウシュベツでリアルに熊の恐怖を感じながら、

車に戻って一安心のあてれん家が向かった先は、

今晩の宿中村屋だった。


『9月13日なんですけど、空いてますか?』

『申し訳ございません満室となっております。』

『あのぉ、ペットと泊まれる部屋を希望なんですが、満室なんですか?』

『あ!ペットOKのお部屋ですねはい!まだ空いております!』



直前に宿にかけた電話の一部始終だ。

3連休の初日とあって、満室だった中村屋も

ペットOKの部屋なら空いてる・・・ってすっげー不安なことだ。

今まで、いろんな旅館をゴンベたちを連れて泊まってきたが、

どれもこれもペットOKにでもしなきゃ、だれも泊まってくれないぞ・・みたいな

ランクの宿なのだ。

それが犬連れの宿命だ。

それでも、風呂と食事と布団があればなんだっていいさ。

ゴンベたちをペットホテルに預けるくらいなら、一緒がいい・・。



そして・・

『中村屋』もまた、過去に泊まったペットOKホテルとそう変わらない

レベルの宿であった。


しかし

食事が食べきれないほど出た出た



ジャガイモの冷製スープ



自家製果実酒(これはプルーン)



白花豆・クリームチーズ・ロシアのなんとか・・。









エゾ鹿のビーフシチュー(なんでビーフ?)






ジャガイモのマリネ



ウドのなんとか・・。



マグロのカルパッチョ




タンポポ・モモジ・ミント・オオバコの天ぷら


デザートにゴマアイスクリーム



さすがのフードファイター@あてれんも、
この量は食いきれず、天ぷらを断腸の思いで残してしまった



ワンコOKの宿で、こんなに食事が充実しているところは初めてかも・・。

施設はかなり古ぼけているが、テントよりまし

ワンコ連れのみなさま、ぜひ行ってみて


ちなみに、犬無料!持ち込みOK!ですから

(とぉちゃんが、持込OKにつられてチョイスしたんだよ)



タウシュベツ

2008-09-15 | 遊ぶ☆
9月の3連休の直前に、突然とぉちゃんが

『糠平(ぬかびら)行くべー』と思いつきで言い出した。

ペットOKの温泉旅館を見つけたらしい。

糠平には前から気になっていた糠平湖のタウシュベツ橋梁というところがある。

昔、音更川に架けられた旧国鉄の線路で、その後ダムが建設され

コンクリートの橋がダムの中に残されたままになっている。

いっぺん、行って見たかったんだ。


わざわざ一泊するほどの距離でもないが、

3連休に何も予定がないのも不本意(?)なので結婚記念日旅行を兼ねて

行ってきたさ。


国道から突然、砂利のわき道に入り4キロほど走るとタウシュベツ入り口

の看板が立っている。

このへんの観光ポイントだけあって、駐車場はほぼ満車だ。

(ここを逃すと、ほかに観光ポイントがない・・。)


駐車場に車を停め、せっかく来たんだからとゴンベとチャピも車から降ろした。

看板の案内に従ってダムに通じる小道を歩く。

うっそうと茂った林のせいで、道は滑るほど湿気っていた。

途中に、熊出没・注意!の立て看板がある。

・・・・

言われて見れば、突然笹やぶから熊が現われてもぜんぜんおかしくない雰囲気だ。

しかし、観光客はたくさんいるし、だ・・大丈夫さ



すれ違う人たちが皆、鈴を付けていた。

熊避けだ・・

リュックの脇や、ジーンズのベルトや、カバンに、

あの人もこの人もチャリンチャリン鳴らしながら歩いてくる。

なんだか鈴を付けていないことが致命的なミスに思えて仕方がなかった。


振り向くと、ダムに向かっているのはあてれん家だけ・・。

駐車場に停まっている車のみなさんは、全員、帰るところなのだった。


不安・・・。


案の定、ダムが見えてきた頃には

人はだーれもいなかった・・・。



こ・・この林のどこかに、熊が息を潜めてアタシタチを狙っている・・。

犬を連れてきたことを大後悔していた。

人間の匂いだけなら熊も警戒するだろうけど、

犬=獣の臭いを感じてしまったら、きっとゴンベを狙ってくるだろう。

もし、そうなったら、アタシはゴンベを、とぉちゃんはチャピを抱いて

猛ダッシュだ

(なんとなく、あてれんの方が運動神経が良さそうな気がするので)

手ごろな石もゴロゴロ落ちている。

あてれんは、熊が出てきたときの対処のことばかり考えていた。


肝心のタウシュベツ橋梁を満足に見ることもなく・・・・。



それでも、携帯カメラで写真だけは撮った。

熊に悟られないように気を遣いながら・・・・。




もうすぐダムの水が満水になり、この橋はダムに沈んでしまう。

春になると、また現れるらしい。

真夏には、歩いて橋の下まで行けるんだとか。

でも、熊が恐いから、もう行かない・・・



とぉちゃんも、イチデジで撮っていた。





この橋は、アマチュアカメラマンがよく撮影にくるみたいなんだけど、

結局、こんな動かないものは、

誰が撮っても、何で撮っても、大差ないもんだということが分かった。

あとは、天気しだいなのだ。



カメラを構えている間、とぉちゃんもあてれんと同じことを考えていたらしい。

『熊が出るんじゃないかと思ってひやひやだったぞ』

『もし、熊が出たらどうするつもりだったの?』

『石をぶつけて退治する』

『バカ!そんなことで逃げるワケないじゃん。石をぜんぜん違う方向に投げて

気をそらしている間に逃げるんだよ!』


やっぱり、物事をより深く考えているのはあてれんの方だった・・・・。

この先、何が起きても、とぉちゃんより自分を信じていこう。