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超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

工房探し3:機械も買わなきゃ

2020-08-12 20:34:35 | 木工3・独立
退職してやったこと。その3。
機械屋さんに行く。

家具工場に勤務していた時、退職することも決まり、社長が私の今後について心配してくれました。
たしかに、
特別な技術があるわけではなく、コネもなければ社交性もないので^^。


社長は、廃業した木工所の機械が手に入りそうだ、という情報を教えてくれました。
運ぶなら、車を出してやるぞ、と。
願ったり叶ったりなのですが、条件が、「すぐに引き取ること」。

まだ、工場を借りる目処はたっておらず、自宅ガレージにも機械を置くスペースはなし。
どこかで一時的に預かってもらう、ということも考えましたが、移動が二度手間になる上に、そもそもそんな土地持ちの知り合いもいない・・・。

廃業した時期はわかりませんでしたが、機械の状態によっては、オーバーホールなどメンテナンスが必要でしょう。
社長は自分でやればいいと言うけど・・・私には無理ですよ・・・。
機械屋さんに頼むなら、最初から機械屋さんで購入した方がいいのでは?とも思うし・・・。

結局、場所が決まらないことには話にならないので、この素晴らしいお話は幻となりました。

正直なところ、ちょっと怖じ気づいてしまいました。

またいい話があったら教えるよ、と社長も言ってくださり、機械の調達ができないまま、退職しました。


退職後は、あるかどうかもわからないうまい話を待っていてもしょうがないので、ひとまず、地元の中古木工機械屋さんに相談に行きました。

私はあれも欲しいこれも欲しい、と張り切っていましたが、機械屋さんは冷静に、必要最小限の機械を勧めてくれました。
使ったことのあるメーカーや型番を手に入れることは難しいことがわかり、メーカーや精度などの情報とおおよその相場をお聞きし、その日はそれで終わりました。

機械屋さんにも、
「まずは工場を見つけてから。機械の発注はそのあとで。」
と言われ、とにかく工場を探さねば、と思ったのでした。

工房探し2:不動産

2020-08-11 15:39:15 | 木工3・独立
退職後にやったこと、その2。
工場を探す。

家具工場で働いていた時から、時々ネットで空き工場探しをしていました。
住所がわかるものについては、勝手に現地に様子を見に行ってみたのですが、いまいち場所がわからない。見つからない。
職場は慢性的に繁忙期のため、私には不動産屋さんと連絡を取り合うなんて気持ちの余裕はなく、結局、ネットサーフィンしていただけでした。

安い物件は地元ではなかなか見つからないものの、隣の町の沿岸部なら、時々良さそうな物件がでていました。
そんなネット情報を鵜呑みにしてました・・・。


退職して時間ができたので、目星をつけていた物件の問い合わせをしました。

悲しいかな。
どれもこれも、成約済み。

ネット情報って、単なる客寄せパンダなんですね。
勉強になりました。


もう会社辞めちゃってるし・・・
早く工場を見つけたいので、希望の条件を伝えて、広範囲で探してもらうことにしました。

いくつか紹介が来て、そのうちの一件がまあまあ良さそうでした。
先方の都合により、すぐには内見の予定がたたなかったので、一人で外観と周辺の様子だけ確認することにしました。

でも・・・実物は、

天井が高い、を条件に入れてるのに、屋根が低っ。

写真でみたときに、大丈夫かな?と不安に思ったのですが、案外、中は広々としているかもしれない、と淡い期待をしてました。
窓に張り付いて、カーテンの隙間から目を凝らして中を見ると、なんと天井の低いこと。

速攻で断りました。


次に、怪しいくらいに安い現状渡しの売り物件の情報が入りました。
不動産屋の担当者の方もまだ現状を確認していないという怪しさで、ここも、内見なんて大袈裟なことになる前に、一人で外観だけ下見に行きました。

下見してよかった。

壁は大きな穴だらけで、外にいながらにして、内見できました^^。
工場の中には廃棄物がてんこ盛り。
廃棄物の処理と壁の修復だけでいくら掛かることか。

しばらくして、担当者さんが体調を崩し担当から外れたと連絡があり、その後、いい物件が出てくることはありませんでした・・・



↓これは、退職するときに、定年間近のベテランの女性からいただきました。
一番話しやすくて頼れる存在でした。
幸せが訪れるように、応援してるよ、て。
うれしい^^


余談ですが、これ、石鹸らしいですよ。


おばあちゃんの小さな座卓

2020-08-09 08:43:34 | 日記
祖母は、一度言い出したら聞かない。
誰がなんと言おうと、実行してしまいます。

96才のとき、家族の反対を押しきり、自伝を自費出版してしまいました。

自伝を書くような特別な人生ではないのですが^^

あまりに自己中な内容で、とても人様にお見せできるものではありません。


よく、地球は自分を中心に廻っていると思っている人がいます。
特に若い頃。
私も、若い頃はそうでした。

自伝によると、祖母は若い頃、
太陽は自分を中心に廻っていると思っていた、のだそうです。

地球ではなく、太陽を動かすとは。
自己中にもほどがある。


祖母は執筆を、私が作った小さな座卓で行っていました。
私にも責任がありますね・・・

以前にも載せた写真です。

周りをぐるっと手彫りしてあります。
かつて甥っ子は、歯が生え始めた頃、歯茎がかゆいのか、よくこの凸凹に噛みついてました^^

いろいろお役立ちの座卓です。



ちなみに、祖母はこの座卓で日記も書いています。早朝に。
昨日の出来事ではなく、今日の出来事。
正確には、今日起こるはずの出来事。
なので、日記通りに過ごすことができないと、
困ったねぇ、日記に書いちゃっただよ、
と、日記の出来事を強要します。


工房、そろそろ始めます。18:暑っ

2020-08-07 00:43:16 | 木工4・工房
工房の電灯は水銀灯なので、とにかく暑い。
(しかも電気代が高い)

大家さんは、ここは酒蔵だったから、外気より3度くらい低くて暑さをしのげるよ、なんて言ってました。
確かに、入った瞬間は涼しいんですよ。
でも、水銀灯をつけたら最後、ずーっと、暑い。

逆に、水銀灯のおかげで、冬は暖房なしで、カイロも貼らずに過ごしてました。
寒くなると、水銀灯の下に立つ^^。


そういえば、もう、水銀灯の販売は中止ですよね?
壊れたら、LEDに換えてくれるのかなぁ・・・?



工房、そろそろ始めます。17:青カビ

2020-08-06 00:52:42 | 木工4・工房
長い梅雨が明け、一気に暑くなりましたね。

この工房で過ごす初めての梅雨、
桐の一部とキハダの白太にカビが生えました。
(白太って、皮に近い部分の木材で、文字通り白っぽい色です。)


木材に、こんな青カビなんて見たことない。
ビックリしました。


理由はおそらく、
・騒音を気にして、ほとんど窓を閉めきっているので、換気ができていないこと
・雨漏りがひどく、壁の割れ目から常に水がしみでているので、湿気が多いこと
・端材で何か作れそうだと思い、捨てずに工房の隅っこに端材を寄せ集めておいたから。(結局、使わないのに・・・。)


白太は使うな、と教えられてきたので、ずっと素直に従っていました。
弱いらしい、虫がつきやすいらしい、腐りやすいらしい、と頭ではわかっていても、使いたいなぁと思うこともしばしば。
自分で木材を買ったら尚更、もったいなくて捨てられない。
でも、今回良〜くわかりました。

やっぱり白太は使っちゃいけないな。

幸い(?)今回カビが生えたのは、商品に使った木材の残りなので、捨てても損失はなく、いい勉強になりました。


一つ気がかりだったのは、桐の板はもともと2枚を接いだものを購入していて、その接ぎ合わせた部分の一部が白かったこと。
白は白でも、白太ではなく腐れ。
たちが悪い。
私だったらこんな接ぎ方しないけど・・・と思いながら、その部分は避けて使っていたのですが、見逃して使ってしまっている可能性もなくはない。
心配になりました。


お茶道具[神代ニレの炉縁と桐箱]


工房の劣悪な環境と違い、お客様の自宅での保管なら大丈夫だろう、とは思うものの、桐箱は無塗装で、中に入っている炉縁も無塗装、万が一カビが生えたら・・・どうしましょう。


恥を忍んで、お客様に連絡してみました。
事情を説明して、桐箱の確認をしていただくよう、お願いしました。

結果は、問題なし、でした。あぁ、よかった。

しかも、連絡ついでに、という事で、お仕事いただきました^^。

怪我の功名、ですかね。