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日産、ロシア最大手に出資へ 10%程度

2010年11月23日 | 日記
 日産自動車がロシアの自動車最大手のアフトワズの株式を10%程度取得する方向になったことが23日、明らかになった。日産が提携する仏ルノーがすでに25%を出資しており、日産・ルノー連合の出資比率は3分の1以上になる。成長が続くロシア市場での主導権確保が狙いで、将来的には出資比率を過半数まで拡大する可能性もある。

 大株主のロシア政府系企業など2社から株式を取得する。ルノー会長を兼務する日産のカルロス・ゴーン社長は今月2日にロシアのプーチン首相と会談。首相は日産・ルノー連合が半数の株式を取得することに同意していた。

 政府系のアフトワズはロシアで3割弱のシェアを持つが、金融危機以降、経営が悪化。ロシア政府の要請を受け、ルノーが2008年に出資し、再建に取り組んでいる。ルノー・日産連合とアフトワズは小型車などの生産や開発で協力し、09年に30%だった3社合計の市場シェアを、15年に40%まで高める計画を掲げている。

 日産としてもロシアはSUV(スポーツ多目的車)などの販売が好調で、今年の販売は9万台以上になる見込み。ロシア全土を網羅するアフトワズの販売網などを活用できればシェア拡大を期待できる。

 ロシアの自動車販売は09年は約150万台と前年から半減した。ただ、政府の販売促進策などもあり、今年は09年を上回るペースで、「今後数年で300万台以上になる」(日産幹部)との見方もある。

 日系メーカーをシェアで上回る米ゼネラル・モーターズや韓国の現代自動車がロシアで生産増強に踏み切るなど、海外企業は攻勢を強めており、日産・ルノーも現地メーカーとの関係強化で巻き返しを目指す。

 ただ、日露関係はメドベージェフ大統領の北方領土訪問で緊迫しており、経済活動に影響する懸念もある。このため、日産を含む日系メーカーは難しいかじ取りを迫られる可能性もある。

引用元:yahoo ニュース

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