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包装材王手のザ・パック 本社機能を大阪から東京へ移転

2010年11月22日 | 日記
 大阪市東成区に本社を置く紙袋や段ボールなどの包装材大手、ザ・パックが本社機能を東京都渋谷区へ移転させることが21日、分かった。平成24年夏をめどに東京本部を東京本社へ格上げし、財務部門を除く本社機能を東京へ集約する。バブル経済崩壊後、関西系の企業が進めてきた本社・本店所在地や本社機能の東京移転が、業種を問わずさまざまな企業へ波及しつつある。

 ザ・パックはすでに営業部門の主体を東京へ移し、18年以降は首都圏での売上高比率が関西を上回って現在は52%。また、23年7月の稼働を目指して埼玉県日高市で「新東京工場」(仮称)の建設を進め、首都圏での売上高比率を60%に引き上げる考えで、事業基盤は東京に移りつつある。

 このため、新工場の稼働1年後をめどに東京本部を東京本社へ格上げし、大阪との2本社制に移行。現在は大阪本社にある企画、人事、広報などの中枢部門を東京へ移し、中尾吉(よし)計(かず)社長ら役員の大半も東京を拠点とする。紙袋の主要顧客である百貨店や家電量販店、アパレル会社の大半は首都圏に本社を置いており、中枢部門を東京に移した方が合理化にもつながると判断した。

 主要取引銀行である三菱東京UFJ銀行の窓口が玉造支店(大阪市天王寺区)のため、財務部門や登記上の本社所在地は大阪に残す。また、東京証券取引所とともに、大阪証券取引所第1部への上場も当面は継続する方針だ。

 ザ・パックは明治11年に大阪市で創業。平成21年12月期の連結売上高は815億円と包装材大手として知られ、社員数は約1100人。中尾社長は産経新聞の取材に対し、「商都・大阪の面影は年々薄れている。関西ではぐくまれた企業として残念だが、東京移転は避けて通れない」と説明した。

 バブル経済崩壊後、経営効率化などを理由に住友グループの主要会社やダイエー、日清食品ホールディングスなど関西系の企業が相次いで、本社・本店所在地や本社機能を東京に移転させている。

引用元:yahoo ニュース

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