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家で充電プリウスPHV 300万円以下検討 EV引き離す

2010年07月19日 | 日記
 トヨタ自動車が平成23年末に発売予定の家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)の価格を300万円以下とする方向で検討していることが18日、分かった。車載用リチウムイオン電池の量産化などで製造コストを下げられると判断。ライバル各社の電気自動車(EV)よりも価格を70万~100万円安く設定することにより、PHVで世界のエコカー分野を主導したい考えだ。

 価格を300万円以下とするのは人気ハイブリッド車(HV)「プリウス」をベースにしたPHVだ。対抗車種と想定されている他社製EVの価格は、三菱自動車の「i-MiEV(アイ・ミーブ)」が398万円、日産自動車が発売を予定している「リーフ」が376万円。トヨタは「PHVの普及を考えると、EVのような高い価格を設定できない」(幹部)と判断し、EVを下回る価格にする方針を固めた。

 昨年12月、600台限定で発売した法人向けのプリウスPHVは525万円だが、電池量産化のほか、HV生産で培った原価低減のノウハウを生かせば、大幅な価格引き下げが可能と判断。他社がEVの価格を引き下げれば、その動きに合わせてプリウスPHVの価格をもう一段引き下げる可能性もある。

 トヨタは、EV分野で米ベンチャーのテスラ・モーターズ(カリフォルニア州)と提携。27年からは燃料電池車の本格販売も計画している。トヨタはエコカー戦略について、短距離はEV、長距離は燃料電池車と位置付けているが、主軸はあくまでも、あらゆる走行距離に対応できるPHVにしたい考えだ。

 ただ、昨年5月に発売のプリウス(3代目)最上級モデルが327万円のため、全体の価格体系を維持するためにも今後の調整が必要とされており、価格が正式決定するのは発売直前になるとみられる。

【用語解説】プラグイン・ハイブリッド車(PHV)

 家庭用電源で充電できるハイブリッド車(HV)。動力源は電池駆動のモーターとガソリンエンジン。HVより電池容量を増やし、モーターによる電気自動車(EV)モードで走れる距離が長い。電池切れになるとガソリンエンジンに切り替わる。米ゼネラル・モーターズ(GM)も年内にPHVの発売を計画している。

引用元:yahoo ニュース