島津製の防衛省への過大請求が判明、25日付で指名停止措置
ロイター 1月25日(金)17時39分配信
[大阪 25日 ロイター] 島津製作所<7701.T>は25日、防衛省に対する過大請求が判明し、同省から同日付で指名停止措置の通知を受けたと発表した。業績への影響は不明とし、状況が明らかになり次第、開示する考え。同省からの指名停止措置は島津製にとって初めて。
防衛省によると、装備品にかかわる契約において、工数を水増しして過大に申告をしていたとの報告を同社から25日付で受けた。同省は事実把握のため、同社に対し特別調査を実施する。指名停止措置は、事実関係の全容発覚とともに、過大請求にかかわる過払い金などが国庫に納入され、再発防止策が報告されるまでの間としている。
島津製は今月16日、防衛省から航空機器事業部の原価集計などに関して問い合わせを受け、社内調査を実施していた。同社の広報担当者は「調査に全面的に協力する」とコメントしている。航空機器事業の2011年度の売上高は約265億円で、連結全体に占める割合は約10%。
(ロイターニュース 長田善行;編集 内田慎一)
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