遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

反骨のルポライター:その8<竹中労 #8>

2024年08月08日 | 人物
今日は芸能記事を書く労氏の本音を、著書から代弁要約記述引用する。

'人々が 芸能記事に求めるのは、単なる噂話や醜聞ではない。
物質文明の根底にある差別意識をえぐり出すことである。
ところが氾濫する週刊誌の芸能ダネは、すべて芸抜きである。'

'最近の芸能記事には、芸能と芸能人に対する理解、愛着が無い。
俳優や歌手がどのよな演技や歌唱を目指しているのか、
結婚・離婚・恋愛等々のプライバシーは、 芸とどこでどう関わるのか、
そんな視点は何一つなく、取材対象の出演映画も舞台も見ず、
レコードを聞くことも無い・・・それで記事ができてしまっている。
なぜか? 記事の制作体制に問題があるからだ。'

'殆どの記事は、デスクと称する編集者(正社員)、取材専任の社外記者たち、
最終原稿を纏めるアンカーマン、その3分業体制で作られる。
しかも、取材・インタビューをしなくてよい(共同取材でもよい)システムで、
自分が足で確かめるルポルタージュの鉄則が全く失われている。'

'こうしたマスプロ体制でラクして制作側が高い報酬を稼いでいる。
しかも、この制作体制は政治家・芸能プロともつながっている。
芸能ルポは、差別意識を抉り出すどころか、差別をより拡げているのだ'

今日は画像も動画も無く、文字一辺倒になってしまった。
最後に、労氏が著書で書いている'聞書きのコツ'。
・'取材相手を"裸にする"こと
・最も有効な方法は鉛筆とメモ帖を捨てること
・原稿は家に帰ってから書くこと

それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]

最新の画像もっと見る

コメントを投稿