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20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

イギリスGP - 決勝

2020-08-17 21:19:22 | F1レース
16日(日)、シルクイート・デ・バルセロナ・カタルーニャを舞台に2020年FIA F1世界選手権第6戦スペインGP決勝が開催され、メルセデスのハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成、歴代最多表彰台フィニッシュの記録を打ち立てた。



予選では変わらずメルセデスが速さを示し、ポールポジションを獲得したハミルトンに次いで僚友ボッタスがフロントローに並び、3番手にはメルセデスがレースペースを警戒するレッドブルのフェルスタッペンがつける。

C1からC3のピレリタイヤが用意されたスペインGP週末は予選トップ10入りしたドライバー全員がQ2のベストタイムをソフトで記録しており、第1スティントのタイヤ戦略に違いはなかったが、わずかな差で11番手に終わったフェラーリのベッテルが新しいミディアムタイヤを履いてスタートに臨んだほか、後方集団には同様の戦略を採用するドライバーが多かった。

全長4.655kmのカタロニア・サーキットで66周にわたって争われた決勝レースは雲が点在するものの青空の下、気温30℃、路面温度48.6℃、湿度54.8%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。シグナル消灯と同時にハミルトンが好発進を決めた一方、ボッタスはやや出遅れてしまい、フェルスタッペンに加えて5番グリッドに着いたストロール(レーシング・ポイント)に先行を許している。滑り出しが良かったアルファ・タウリのガスリーがターン1までにひとつポジションを上げ、さらにマクラーレンのノリスをかわして8番手に浮上。ノリスは出だしに苦戦したようで、フェラーリのルクレールにもポジションを奪われ、10番手に後退した。

4番手に下がったボッタスはストロールのコンマ数秒後方をキープしており、DRSの使用が許可されていなかった最初の2周はサイド・バイ・サイドに持ち込めなかったものの、5周目にようやくチャンスを見いだし、ホームストレートでストロールをオーバーテイクして3番手に上がっている。

先頭のハミルトンはフェルスタッペンを1.5秒ほど後方に抱えながらも、タイヤをケアしながらレースをコントロールし、フェルスタッペンがペースを上げるのに応じて自らもペースアップに転じるなど冷静なレース運びを見せた。ボッタスはフェルスタッペンの2秒ほど後ろをキープして来るチャンスに備えつつ、4番手以下を徐々に引き離していく。

上位3台おりも0.5秒ほどラップタイムが遅かったストロールは僚友ペレスにプッシュされる格好で周回を重ねているが、ペレスの真後ろにはレッドブルのアルボンが迫っており、レーシング・ポイント勢を料理しようと機会をうかがっていた。

15周目にはハミルトンのリードが3.5秒に広がり、フェルスタッペンとボッタスのギャップは2秒強のままだったが、4番手以下はすでに12秒近く離されていた。前がつかえた状態で追い抜くこともできず、思うようなペースを発揮できていなかったアルボンは17周目の終わりにピットに向かい、新しいハードタイヤに履き替えて隊列に合流する。

ピレリはソフトでスタートした場合、19周目あたりでミディアムタイヤを履き、28周を走って最後の19周をソフトタイヤで勝負する2ストップ戦略が有効だと予想していたが、あくまで紙の上での話であり、どの陣営も置かれているポジションや状況に応じて戦略を組み立てている。

アルボンのピットストップが早かったように、レッドブルはソフトタイヤを長持ちさせられなかったようで、20周目に入る頃にはフェルスタッペンのラップタイムがハミルトンに比較して1秒以上遅れ始め、その差は一気に8秒に拡大した。チームのタイヤ戦略に疑問を投げかけるようなメッセージを発信していたフェルスタッペンがピットに飛び込んできたのは22周目。アルボンはハードを選んだが、フェルスタッペンはミディアムタイヤに履き替えてピットアウトし、レーシング・ポイント勢の前、3番手の位置で隊列復帰を果たしている。

アルファ・タウリやマクラーレンも最初のタイヤ交換に乗り出す中、メルセデスは23周を走ったハミルトンにピットインを指示。12秒近く間隔が空いていたことからボッタスも同時に呼び入れてダブルストップを敢行した。メルセデス勢はいずれもソフトからミディアムタイヤに履き替え、ハミルトンはトップの座をキープし、ボッタスはフェルスタッペンに次ぐ3番手の位置でコースに戻っている。

中団グループで最初にタイヤを履き替えたアルボンは第1スティントを長く取ったライバルたちの渋滞にはまってしまい、レーシング・ポイントのアンダーカットを狙うのは厳しい状況だった。ただ、スタートと同じタイヤでステイアウトを続けるストロールとペレスはラップタイムが1分26秒前半にまで落ち込んでおり、新品のタイヤセットを履くトップ3ドライバーと比べると3秒近く遅いラップもあった。

結局、レーシング・ポイントはストロールに28周を走らせてピットに呼び入れ、新しいミディアムタイヤを履かせてコースに送り出す。ストロールがコース復帰したのは9番手を走っていたルノーのオコンの目前だ。オコンの真後ろにはアルボンが控えているが、ストロールの前方は開けており、この時、7番手を走っていたリカルド(ルノー)までは7秒以上のギャップがあった。ペレスはさらに2周多く走って最初のピットストップを完了、時同じくしてフェラーリがルクレールとベッテルの2人をピットに迎えてダブルストップを成功させている。ルクレールはミディアムを選び、ベッテルはユーズドのソフトタイヤで第2スティントに臨んだ。

新品のミディアムタイヤでレースをスタートしたルノー勢が最も長くコースにとどまり、タイヤ戦略の異なるライバルたちに挟まれていたオコンが先にピットに入って新しいソフトタイヤに交換。リカルドは37周目に同じくソフトのニューセットを履いて隊列に合流したが、ピットストップ前には4番手につけていたものの戻った位置は13番手だった。

その頃、ノリスと激しいポジション争いを繰り広げていたルクレールが突然、単独スピンを喫する。オンボード映像を見ると、ターン14に差し掛かり、縁石に乗り上げた瞬間にエンジンが切れてしまったようで、コントロールを失った模様。幸い、他車が巻き込まれることはなく、「何が起きたのか分からない」と無線で報告していたルクレールは後続車が通過するのを待って走行を再開したが、最後尾の20番手まで後退している。フェラーリはルクレールをピットに呼び入れ、ピットボックスで修復作業を試みていたが、レース再開はかなわず、最終的にはマシンをリアからガレージに収めて戦線離脱した。

ルクレールのピットインと同じく41周目に2回目のタイヤ交換を済ませたアルボンはハードからミディアムの新しいタイヤセットに履き替えている。周辺のドライバーたちも相次いでピットストップに向かい、同じタイミングで第3スティントをスタートした中ではストロール、サインツ、アルボン、ガスリーのオーダーで、それぞれの間隔は1.5秒から3秒ほどだ。フェルスタッペンはアルボンに続いてピットストップを終えており、ミディアムタイヤを履いた第3スティント開始時点でボッタスとは17.5秒のギャップがあった。

上空に雲が広がったレース終盤の49周目、メルセデスがボッタスにピットインするよう指示し、ユーズドのソフトタイヤを履かせてピットアウトさせた。フェルスタッペンから7秒遅れの3番手でコースに復帰したボッタスに続いて、ハミルトンが次のラップ終わりにタイヤ交換を完了。事前に、「今のタイヤの感触がいい。ソフトじゃなくてこのコンパウンドでいこう」と伝えていたハミルトンは希望通りミディアムタイヤを履いている。前戦に暑いコンディションでのタイヤ管理に苦しんだことから、万全を期す戦略を取った格好だ。

ユーズドのソフトタイヤを履いてステイアウトを続け、5番手につけていたベッテルに対し、フェラーリがチェッカーまで走り切れる可能性を問うたところ、ベッテルはイラついた声色で「なんでもっと早く言ってくれなかったのか」と指摘。この時点でピットに入ればポイント圏外に脱落することは明白であり――オーバーテイクして巻き返す可能性はあるが――事前に1ストップの可能性が分かっていれば、最初からタイヤをケアしながら走れたというのがベッテルの主張だろう。

とはいえ、ベッテルの後方には複数のマシンが控えており、57周目にはストロールが追い抜いて5番手に上がった。さらにストロールは5秒ほど前を走っていたチームメイトのペレスを追いかけたものの、ペレスには青旗を無視したとして5秒のタイムペナルティが科されており、1ストップ戦略に挑戦したペレスとのギャップを5秒以内にとどめておけば最終結果として順位が入れ替わる状況だった。

ベッテルは30周以上を走ったソフトタイヤを懸命にいたわりながら、サインツにはポジションを奪われたものの、アルボンやガスリーに加えてノリス、リカルド、クビアトを抱えた状態で防御に専念し、なんとかそれ以上のオーバーテイクを食らうことなく7位でチェッカーフラッグを受けている。ベッテルが最終スティントで使用したソフトタイヤは実に39周を走破したことになる。

危なげない走りでトップチェッカーを受けたハミルトンに続き、フェルスタッペンが2位でゴール、終了目前にタイヤを交換したボッタスは1分18秒183のファステストラップをたたき出して3位フィニッシュを果たしている。

ペレスが4番目にゴールしているが、5秒ペナルティを加算した結果、相棒のストロールが4位となり、ペレスは5位に後退、サインツが6位、ベッテル、アルボン、ガスリー、ノリスまでが入賞を果たしてポイントを手に入れた。

クビアトは12位完走を果たしている。

ホンダPU勢は、フェルスタッペンが2番手、アルボンが8番手、ガスリーが9番手、クビアトが12番手と先週に引き続き、3台が入賞。
4台が入賞できなかったものの良い結果だったのではないでしょうか?

次戦は2週間後のスパ・フランコルシャンのベルギーGP、引き続きホンダPU勢の良いパフォーマンスを見たいですね!









イギリスGP - 予選

2020-08-16 08:51:16 | F1レース
15日(土)、バルセロナ郊外にあるカタロニア・サーキットで2020年FIA F1世界選手権第6戦スペインGP予選が行われ、メルセデスのハミルトンがポールポジションを獲得した。



3回のフリー走行を通してメルセデスが1-2態勢を築き、レッドブルのフェルスタッペンが3番手の座をキープしていた今週末は、いつもに増して中団グループのバトルが激しく、0.1秒の違いでポジションが複数後退する状況だった。

ピレリはバルセロナにC1からC3のドライタイヤを用意しているが、例年のスペインGPとは開催時期が異なっていることから、レース用タイヤを見極めるにあたって過去のデータを適用しにくい状況と言え、各チームとも入念に戦略を練って予選に臨んでいる。

太陽の日差しが照りつけるカタロニア・サーキットで気温30.5℃、路面温度48.7℃、湿度59.7%のドライコンディションで始まった予選Q1はウィリアムズのラティフィとラッセルが真っ先にコースイン。2人がタイムを刻んでピットに引き上げようというタイミングでフェルスタッペンとメルセデスコンビが動き出すと、他のチームもドライバーたちをコースに送り出し始めた。

フェルスタッペンのタイムをボッタスが0.002秒上回った直後、1分17秒037を刻んだハミルトンが2人を0.3秒以上引き離し、さらにレーシング・ポイント勢が好ペースを発揮して2番手と3番手に飛び込む。ペレスはハミルトンに0.080秒差のタイムを残し、ストロールは0.279秒遅れながらボッタスよりも速くラップをまとめている。

ペレスとストロールはガレージで次のセッションに備え、それ以外のドライバーがQ1終盤のアタックラップに臨んだ。1分16秒台に入れたハミルトンが突き放し、フェルスタッペンとボッタス、されにフェラーリのルクレールが自己ベストタイムを更新してポジションを上げている。

1,000分の数秒を競う超混戦となったQ2進出をかけたバトルはアルファロメオ・レーシングのライコネンが15番手でQ1を突破した一方、初日のフリー走行では好パフォーマンスを見せていたハースF1が予選を終えてみればマグヌッセンが16番手、グロージャンは17番手でともにQ1で姿を消し、ラッセルとラティフィのウィリアムズ勢が18番手と19番手、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィが20番手だ。とはいえ、ライコネンとマグヌッセンのギャップは0.1秒しかなく、グロージャンとラッセルも匹敵するペースでアタックしていた。

Q1はハミルトンをトップに、ペレス、フェルスタッペン、ボッタス、ルクレールが5番手に続いている。

15分間で争われたQ2はメルセデス勢が先陣を切り、2人ともソフトタイヤでコースに向かう。さらに10台が同じ柔らかいコンパウンドのタイヤセットを装着して動き出し、ストロールやアルファ・タウリのガスリーら、一部はユーズドタイヤで最初のランに臨んだ。

1分16秒013をたたき出したハミルトンに0.139秒差でボッタスが2番手につけ、フェルスタッペンは0.5秒遅れの3番手、4番手以降はポジションの入れ替わりが激しく、1分16秒台の好ラップをまとめたマクラーレンのサインツがトップと0.863秒差の4番手に飛び込んでいる。

15台のタイムが出そろった時点でノックアウトゾーンの11番手以下は、フェラーリのベッテル、ルノーのオコン、ガスリーとクビアトのアルファ・タウリ勢に加えてライコネンが名を連ねた。10番手に並んでいたルノーのリカルドとベッテルのギャップはわずかに0.08秒しかない。

トップ3が参加を見送ったQ2終盤のアタックではライコネンがミディアムを選んだ以外は新しいソフトタイヤでペースアップを目指した。ストロールが自己ベストでまとめて4番手に上がる中、Q3進出をかけたバトルはドライバーがコントロールラインを通過するたびにオーダーが入れ替わり、最後にガスリーが5番手タイムを刻んでノックアウトゾーンから大きく浮上した結果、ベッテル、クビアト、リカルド、ライコネン、オコンの5人がここで姿を消すことになった。

Q2を突破したのはトップのハミルトンから順位、ボッタス、フェルスタッペン、ストロール、ガスリー、サインツ、ペレス、ルクレール、アルボン、ノリス(マクラーレン)だ。

10番手タイムでQ3に進んだノリスと、11番手でQ2敗退を喫したベッテルのギャップは実に1,000分の2秒。9番手のアルボンとベッテルのギャップも0.005秒しかなく、アルボンから13番手だったリカルドを含めてもタイム差は0.035秒だった。

ポールシッターが決まるQ3はレーシング・ポイント勢が最初にガレージを出発し、ユーズドタイヤを履く者もいれば新品を投入するドライバーもいたが、10台すべてがコースに出てアタックラップに挑んでいる。

メルセデスコンビは2人ともペースアップに成功しているが、暫定ポールのポジションを手に入れたのは1分15秒584をマークしたハミルトンだ。とはいえ、ボッタスのタイムは0.059秒違いと非常に匹敵しており、ラストアタックでの巻き返しに注目が集まった。メルセデス勢は最後のアタックを前に3番手につけていたフェルスタッペンに0.7秒のリードを築いていたため、ポールポジション争いはメルセデスコンビニしぼられたものの、ボッタスがタイムを更新できず、それを知ったハミルトンはペースを緩めてコントロールラインを通過している。

結果、ハミルトンがポールポジションを手にし、ボッタスが2番手につけてメルセデスが再びフロントローを独占。3番手にフェルスタッペン、ペレス、ストロール、アルボン、サインツ、ノリス、ルクレール、ガスリーのオーダーで予選順位が決した。

ホンダPU勢は、3番手のフェルスタッペン、6番手のアルボン、10番手のガスリーとその0.056秒遅れの12番手のクビアトと好調ですが、決勝では4台とも入賞して欲しいですね!







スペインGP - 金曜フリー走行

2020-08-15 09:11:37 | F1レース
シルクイート・デ・バルセロナ・カタルーニャにて14日(金)、2020年FIA F1世界選手権第6戦スペインGP金曜フリー走行2回目が実施され、メルセデスのハミルトンが最速タイムをマークした。



初回セッションはボッタスをトップにハミルトンが2番手と、オーストリア、ハンガリー、イギリスに続き、舞台をスペインに移してなおメルセデスの速さが光っている。

青空が広がり、気温30.7℃、路面温度48.7℃、湿度49.7%のドライコンディションに恵まれたカタロニア・サーキットで始まった2回目のフリー走行はすぐにコースインするドライバーはおらず、5分が経過しようというタイミングでマクラーレンのノリスがガレージを離れ、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィが続いた。ピレリはバルセロナにC1からC3のドライタイヤを持ち込んでおり、ノリスとジョビナッツィはどちらもミディアムタイヤを履いてインストレーションラップに臨んでいる。

徐々にコース上のマシンが増えていく中、システムチェックから直接プログラムをスタートさせたノリスが1分19秒260を刻み、0.3秒差でハースF1のマグヌッセンが2番手に飛び込む。

フェラーリは2台ともミディアムでガレージを離れたが、メルセデスはボッタスにハードタイヤを履かせてコースへと送り出した。ルクレールが1分19秒フラットを記録してトップタイムを塗り替え、ボッタスが0.045秒差の2番手、ベッテルはノリスのタイムに届かず4番手に収まっている。チームメイトより遅れて始動したメルセデスのハミルトンはミディアムタイヤの評価に励み、1分17秒970をたたき出してトップに躍り出る。同じミディアムを履くルクレールに対するリードは1秒以上あった。

最後に出陣したレッドブルのフェルスタッペンが1分18秒392でまとめて2番手に飛び込み、序盤のオーダーはハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス、リカルド(ルノー)、ルクレールのトップ5となった。うち、ハードタイヤだったのはボッタスだけで、それ以外の4人はミディアムタイヤで自己ベストタイムを残している。

ハードで5周を走ったボッタスはピットに戻ってソフトタイヤに交換し、他のドライバーたちが引き上げていく中で1分17秒170を刻んで最速タイムを更新、ハミルトンのタイムを0.8秒上回ったが、2回目のランでソフトに履き替えたハミルトンが1分16秒883をたたき出してトップに返り咲いた。

ソフトタイヤの予選シミュレーションに取り組んだ各チームは、レースを想定したロングランに切り替え、メルセデスはハミルトンがミディアム、ボッタスがハードタイヤを履いて周回を重ねている。3番手につけるフェルスタッペンはソフトタイヤを履き続け、フェラーリはルクレールがソフト、ベッテルがミディアムのロングランに取り組んだ。

90分の走行を終えて、唯一、1分16秒台に乗せたハミルトンをトップに、0.287秒差の2番手にボッタス、0.821秒遅れの3番手にフェルスタッペンがつけ、リカルド、ロマン・グロージャン(ハースF1)がトップ5に並んでいる。

アルファ・タウリのガスリーが10番手に食い込み、レッドブルのアルボンは13番手、もう1台のアルファ・タウリを駆るクビアトは15番手タイムにとどまった。

ホンダPU勢は、フェルスタッペンを除いて良いタイムが出ていませんが、本日の予選では優勝した先週の勢いで、全4台がQ3進出して欲しいですね!






F1 70周年記念GP - 決勝

2020-08-10 10:09:35 | F1レース
9日(日)、2020年FIA F1世界選手権第5戦F1 70周年記念GP決勝レースが開催され、タイヤ戦略を生かしたレッドブルのフェルスタッペンが逆転優勝を果たした。



これまでの4戦と同じくメルセデスが優位を誇った予選ではボッタスが僚友ハミルトンよりもうまくラップをまとめてポールポジションを獲得し、ハミルトンは0.063秒という僅差で2番手となり、メルセデスが再びフロントローを独占している。3番手に食い込んだのは、ペレスの代役を務めるレーシング・ポイントのヒュルケンベルグだ。

ピレリがC2からC4のドライタイヤを用意したF1 70周年記念GPは前戦イギリスGPからタイヤ配分がひと段階柔らかくなっており、予選トップ10ドライバーの大半がQ2を突破したミディアムタイヤで第1スティントを走っている。唯一、4番手スタートだったフェルスタッペンだけがハードタイヤで切り抜けており、異なるタイヤ戦略を取った上位勢のバトルに注目が集まった。

全長5.891kmを誇るシルバーストーン・サーキットで行われた決勝レースは52周で争われ、青空の下、気温24.4℃、路面温度42.9℃、湿度61.1%のドライコンディションでスタート時刻を迎えた。中団グループで混乱が見られたものの、上位勢は概ね順当に発進し、ボッタス、ハミルトンの順でターン1を通過していく。フェルスタッペンがヒュルケンベルグをかわして3番手に上がり、ヒュルケンベルグはチームメイトのストロールにもポジションを奪われかけたがなんとか死守している。

スタートで大きく後退したのはフェラーリのベッテルだ。11番グリッドからユーズドのハードタイヤでレースに挑んだが、ターン1のインサイドを通過した際に右側のホイールがわずかにコースを飛び出し、リアを失ってしまった模様。他車との接触などアクシデントは免れており、最後尾に下がって仕切り直しを強いられたものの、5周目には2台をかわして18番手に上がっている。

上位スタートのドライバーで最初に動いたのはレッドブルのアルボン。7周目にピットに向かい、ミディアムから新しいハードタイヤに履き替えた。次のラップには予選で7番グリッドを確保していたアルファ・タウリのガスリーも最初のピットストップを完了し、アルボンの前でコース復帰して第2スティントをハードタイヤで戦っている。

序盤10周を終えてボッタスがリードを守り、ハミルトンが1.2秒前後のギャップで追いかける展開だが、3番手のフェルスタッペンがメルセデス勢の背後にピタリとつけてチャンスをうかがっていた。メルセデスコンビはタイヤにブリスターが確認されており、思うようにペースを上げられない状態だったようだ。4番手に下がったヒュルケンベルグは上位3台から8秒以上遅れており、後方のストロールには2.5秒ほどの差をつけていた。

メルセデスは14周目を前にボッタスをピットに呼び入れてハードタイヤに交換、翌周にハミルトンのピットストップも完了している。隊列に戻ったハミルトンの前をフェラーリのルクレールが走っていたが、すぐに追い抜いたハミルトンは3秒前を行くボッタスの背中を再び追いかけた。16周目にはヒュルケンベルグもミディアムからハードに履き替え、メルセデス勢との間にまだ第1スティントを継続するルクレールとサインツ(マクラーレン)をはさんで7番手の位置でコース復帰する。

ラップリーダーに躍り出たフェルスタッペンは1分31秒台の自己ベストタイムを刻みながら「マシンもタイヤも問題ない」と報告し、来るピットストップに控えてマージンを稼ぐことに集中した。20周目に突入した時点で2番手のボッタスとは13秒、ハミルトンとは16秒のギャップだ。

まだピットストップを終えていないドライバーも多くいたレース中盤、10番手をめぐってルクレールとノリス(マクラーレン)が激しい攻防戦を繰り広げ、抜いては抜き返すバトルを制したルクレールは前方を走るもう1台の跳ね馬を追いかけたが、ベッテルにタイヤ交換のタイミングが訪れたほか、まだスタートと同じタイヤを履き続けていた面々がピットに向かったため、23周目にはルクレールが7番手、ノリスが8番手のポジションに上がった。

フェルスタッペンはステイアウトを続けており、他には最後尾スタートだったアルファロメオ・レーシングのライコネンもまだ第1スティントを継続していた。予選ラップを含め、すでに28周を走ったタイヤのフェルスタッペンよりもペースを落としていたのがメルセデスだ。ボッタスもハミルトンも1分32秒台が精いっぱいで、ハミルトンは一時、1分33秒台までペースダウンすることもあった。

フェルスタッペンがピットに向かったのはレースの折り返し地点となる26周目の終わり。新しいミディアムタイヤに履き替える際、右リアタイヤの交換に若干ながら手こずった様子がうかがえ、合流地点ではボッタスとサイド・バイ・サイドの接近戦となる。それでも、フレッシュタイヤのアドバンテージを生かしてボッタスをオーバーテイクしたフェルスタッペンは、追い抜いた直後から一気に加速してリードを広げにかかった。

上位勢で先に2回目のピットストップに向かったのはヒュルケンベルグ。4番手につけてメルセデス勢とのギャップを縮めていたが、先に動いて新しいハードタイヤに履き替えている。レーシング・ポイントは次の周回でストロールのタイヤ交換も完了し、同じく新品のハードタイヤを履かせてコースへと送り出した。

レッドブルはわずか6周でフェルスタッペンを再びピットに呼び入れ、同じタイミングでピットインしたボッタスより先にコース復帰を果たしてリードを死守。ハミルトンはステイアウトしていたが、ボッタスの前をキープしたフェルスタッペンはハミルトンの11秒後方で最終スティントをスタートしている。

40周目に入ってもハミルトンはピットに向かわず、2番手のフェルスタッペンに対するリードは9秒を切り、オンボード映像に映されるブリスターもひどさを増すばかりだった。「タイヤがもう残っていない」と訴えたハミルトンの声を反映したのか、メルセデスは42周目に入る手前でハミルトンのタイヤを交換することに決め、新品のハードタイヤを装着。ハミルトンと同様に第2スティントを長く取っていたルクレールの後方4番手で隊列に戻っている。

フェルスタッペンから10秒ほど離れた位置にいたハミルトンは1分28秒台のファステストラップを刻み、周辺のドライバーより2秒ほど速いペースで猛チャージをかけていく。1ストップを狙うルクレールをあっさりと追い抜いたハミルトンは残り7周の時点でボッタスから4秒後方、フェルスタッペンとは9秒以上のギャップがあった。

レーシング・ポイントは5番手を走っていたヒュルケンベルグのタイヤをソフトに交換する戦略を取り、ユーズドのタイヤセットを履いたヒュルケンベルグはポジションを2つ落として7番手でコースに戻っている。空いた5番手には僚友のストロールがつけ、6番手を走るアルボンが1秒前後のギャップでストロールにプレッシャーをかけていた。

ボッタスとハミルトンが接近戦となったレース終盤、メルセデスはボッタスに対して「自由に争って構わない。ただし、お互いにスペースは残すこと」とメッセージを伝える。ただ、ボッタスのタイヤには再びブリスターが発生しており、状況はタイヤのアドバンテージがあるハミルトンが圧倒的に優位だった。結局、ボッタスはあまり抵抗できずにハミルトンにオーバーテイクされ、トップ3のオーダーは2周を残してフェルスタッペン、ハミルトン、ボッタスに変わった。

その少し後方ではアルボンがストロールを料理して5番手に浮上。前を行くルクレールとは10秒以上のギャップがあったことから逆転は難しい状況だったものの、アルボンは最後まであきらめずにプッシュしている。

52周のバトルをトップで締めくくったのはフェルスタッペン。11秒遅れてハミルトンが2位でゴールし、ボッタスは最終的にハミルトンに8秒近く差をつけられながらも3位フィニッシュを果たした。

4位は1ストップを成功させたルクレール、アルボンが5位、ストロール、ヒュルケンベルグ、オコン、ノリス、クビアトがポイントを獲得している。ガスリーは惜しくも11位で入賞はかなわなかった。

ホンダPU勢は、フェルスタッペンのタイヤ戦略が見事にはまり今季初優勝!

アルボンも5位入賞、アルファタウリのクビアトも10位入賞、ガスリーはタイヤ戦略のミスで残念ながら11位となっていますが、今期最高の結果を出したのではないでしょうか。
イギリスでの2連戦を終えたF1サーカスは今季2度目のトリプルヘッダーの最後を飾る次戦の第6戦スペインGPが、またまた楽しみですね!






F1 70周年記念GP - 予選

2020-08-09 08:53:41 | F1レース
前戦イギリスGPと同じシルバーストーン・サーキットを舞台に8日(土)、2020年FIA F1世界選手権第5戦F1 70周年記念GP予選が実施され、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。



前回のグランプリとは異なり、C2からC4のピレリタイヤが用意された今週末は、柔らかいソフトタイヤの耐久性に難があることから、フリー走行でC4タイヤを使用し続けるチームが多かったものの、ミディアムタイヤで自己ベストタイムを刻むドライバーも複数いた。

3回のフリー走行を通してメルセデスが1-2態勢を維持して迎えた予選は青空が広がる中、気温26.4℃、路面温度44℃、湿度52%のドライコンディションでQ1開始時刻を迎える。ピットレーンオープンと同時にハースF1のマグヌッセンとグロージャンがガレージを離れ、レーシング・ポイントのヒュルケンベルグが合流した。

ハースF1勢はミディアムタイヤを選んだが、ペレスに代わってRP20を駆るヒュルケンベルグはソフトタイヤだ。ウィリアムズのラッセルがミディアムタイヤを装着してコースに向かったものの、その後に加わったドライバーたちは全員がソフトタイヤを履いており、ハースF1の2人は3周を走ってソフトタイヤに履き替えている。

20台のタイムが出そろった時点でトップに立っていたのは1分27秒154を刻んだレッドブルのフェルスタッペンだが、メルセデス勢がタイムを更新してハミルトンとボッタスのトップ2に変わった。

ノックアウトゾーンの16番手以下にはアルボン(レッドブル)、マグヌッセン、ライコネンとジョビナッツィのアルファロメオ・レーシング勢、ウィリアムズのラティフィの名前が並んでいた。

全車がソフトタイヤで挑んだQ1のラストアタックはメルセデス以外のドライバーが新品のタイヤセットを投入している。ノックアウトゾーンにいたアルボンは一気にペースを上げ、フェルスタッペンをも上回って3番手に飛び込み、レッドブル勢の後ろにはアルファ・タウリのガスリーがつけたが、相棒のクビアトは思うようにラップをまとめきれず、16番手でQ1敗退を喫した。他にQ1で予選順位を確定させたのは17番手だったマグヌッセン、ラティフィ、ジョビナッツィ、ライコネンだ。

Q1はユーズドタイヤで自己ベストタイムを記録したボッタスが1分26秒738のトップタイムを記録し、0.080秒差でハミルトンが2番手に控えた。

インターバルを経て迎えたQ2はユーズドタイヤで出陣したグロージャンを含め、ほとんどのドライバーがミディアムタイヤを選択するも、レッドブルはフェルスタッペンにハードタイヤを履かせてコースに送り出す。フェラーリ勢はタイミングをずらして動き出し、ラッセルは序盤のアタックに参加せずにガレージで待機していた。

1分25秒785をマークしたボッタスがトップに立ち、ハミルトンは0.481秒遅れの2番手、ルノーのリカルドが3番手につけ、フェラーリのルクレールが4番手、ハードでアタックしたフェルスタッペンはトップから約1秒差の5番手だ。フリー走行から好パフォーマンスを発揮していたレーシング・ポイントはストロールが6番手に入るも、ヒュルケンベルグはコースを飛び出してしまい、13番手のタイムにとどまった。

14台がピットに引き上げたのと入れ替わるようにコースインしたラッセルは新しいソフトタイヤを装着し、1分27秒455を刻んで12番手に飛び込んでいる。他に、Q2終盤のアタックでソフトを選択したのはメルセデスの2台とフェラーリ勢だけで、レースのスタートタイヤになることを踏まえてミディアムタイヤにこだわる陣営が多かった。

リカルドとフェルスタッペンはQ3進出を確信してアタックせず、ガレージで次のセッションに向けた準備に専念している。ヒュルケンベルグが2番手に飛び込んだほか、ガスリーが4番手タイムをたたき出すなどタイム更新が相次いだ結果、リカルドとフェルスタッペンの順位は少しずつ後退してしまったものの、最終的にはリカルドが5番手、フェルスタッペンが9番手の位置でQ2を突破した。

Q1のトップはボッタスがキープし、ヒュルケンベルグ、ハミルトン、ガスリー、リカルド、アルボン、ストロール、ルクレール、フェルスタッペン、マクラーレンのノリスが10番手でポールポジションを争うQ3へと進んでいる。

11番手以下となったオコン(ルノー)、ベッテル(フェラーリ)、サインツ(マクラーレン)、グロージャン、ラッセルがQ2で姿を消した。

12分間で争われたQ3はノリスを先頭に、メルセデスの2人やガスリーらが続いてコースに向かう。開始から1分経過する頃には10台がアウトラップに入っており、ソフトタイヤを選んだ中でメルセデス勢に加えてヒュルケンベルグとルクレールが新品、ノリス、ガスリー、ストロールはユーズドのタイヤセットだ。リカルドとレッドブル勢がミディアムを履き、うち、アルボンだけがユーズドだった。

路面温度が40度を下回る中、1分25秒284を刻んだハミルトンが暫定ポール、0.116秒差でボッタスが追いかけ、1秒遅れの3番手にミディアムのリカルド、その後ろにソフトを履いたヒュルケンベルグ、ミディアムを試したフェルスタッペンとアルボンが5番手と6番手に並んだ。

ポールポジションをかけた最後のバトルにメルセデス勢が選んだタイヤは新品のミディアム。3番手に控えるリカルドも同じタイヤ戦略を採用したが、それ以外のドライバーは新しいソフトのタイヤセットを装着している。

ハミルトンがわずかながら自己ベストタイムを更新した直後にコントロールラインに飛び込んだボッタスが0.063秒上回ってポールポジションを奪取。メルセデスには0.9秒のリードを許したものの、3番手にはヒュルケンベルグが食い込み、RP20をドライブしてまだ2戦目ながら好パフォーマンスを披露した。

4番手にフェルスタッペン、リカルドが5番手、6番手から後ろはストロール、ガスリー、ルクレール、アルボン、ノリスのオーダーで予選順位が決している。

ホンダPU勢は、クビアトを除いて3台がトップ10、特にフェルスタッペンは4番手ではありますが、トップ10で唯一、ハードタイヤでのスタートとなります。
この戦略が功をなすのか、今日の決勝は楽しみですね!