20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

ハンガリーGP-決勝

2018-07-30 20:57:20 | F1レース
前日の不安定な天候とは一転、太陽の光がまぶしく照らしたハンガロリンクで29日(日)、2018年FIA F1世界選手権第12戦ハンガリーGP決勝レースが開催され、メルセデスのハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。



フィールド全体が接戦になると予想されていた予選は天候の変化が激しく、ドライコンディションで走行できた場面でもそれまでのペースほどの速さを出せる状況になかったほか、ポールシッターを決めるQ3では激しい雨に見舞われたが、ドライでは思うようにスピードに乗れていなかったメルセデス勢がウエット路面を生かして好タイムを刻み、ハミルトンがポールポジション、ボッタスが0.260秒差で2番手に続いてメルセデスがフロントローを独占。2列目にフェラーリがつけるも、3列目はいつもと違ってルノーのサインツとトロ・ロッソのガスリーという顔ぶれだ。レッドブルはフェルスタッペンが7番手、リカルドが12番手から決戦に挑んだ。

予選15番手だったウィリアムズのストロールがパルクフェルメ状態のマシンに調整を加えてピットレーンスタートとなったため、16番手から20番手のドライバーはスタート位置が繰り上がっている。

全長4.381km、オーバーテイクが難しいタイトでツイスティなハンガロリンクの一戦は70周で争われ、気温34.4℃、路面温度57℃、湿度32.5%のドライコンディションでスタート時刻を迎えた。予選Q2がウエット路面だったことから、ドライスタートのレースは第1スティントのタイヤセットを全車が自由に選択しており、メルセデス勢とライコネンはウルトラソフトを選び、4番手スタートのベッテルはソフトタイヤをチョイスしている。

シグナル消灯の合図で全車が一斉に発進し、ハミルトンは好スタートを決めて先頭をキープ。ボッタスはライコネンをカバーしながら2番手の座を維持してターン1を通過している。ボッタスとライコネンの後方でチャンスを狙っていたベッテルはチームメイトをかわして3番手に上がるも、ボッタスには届かなかった。

12番手スタートだったリカルドはターン1手前でザウバーのエリクソンと接触して後退を強いられる。幸い、タイヤ同士がぶつかったようで目立ったダメージはないものの、上位進出を狙うリカルドにとってはさらなる向かい風となった。それでも、追い抜きが難しいと言われるハンガロリンクでリカルドはマシンの速さを生かして次々にポジションを上げていく。

リカルドのオーバーテイク連発に湧いていたレッドブルのピットウオールに悪報がもたらされたのは7周目、オープニングラップでポジションを上げていたフェルスタッペンがパワーロスを訴えたのだ。少しの間、低速走行を続けていたが、最終的にはマシンを止めるよう指示されてリタイアを喫している。

タイヤ管理が重要なコースとあってピットストップのタイミングが注目されたレースで、上位勢で最初に動いたのはフェラーリだった。ドリンクボトルにトラブルを抱えるライコネンが15周目にタイヤ交換を完了すると、次のラップにはメルセデスがボッタスをピットに呼び入れ、共にソフトタイヤを履いて第2スティントに臨んでいる。

ハミルトンはさらに10周多く走ってピットストップを完了。メルセデス勢やライコネンとは別のタイヤ戦略を採用するベッテルはソフトタイヤで長めの第1スティントを走り、39周目にライコネンが2度目のタイヤ交換を済ませた次のラップでベッテルはこの日唯一のタイヤ交換を終えた。第3スティントに入ったライコネンはユーズドのソフトタイヤを装着し、ソフトでスタートしたベッテルはウルトラソフトを選んでいる。

45周目にリカルドが最初で最後のピットストップを完了して以降は全体的に落ち着いたレース展開を見るも、マクラーレンのバンドールンがトラブルで停車を強いられ、バーチャルセーフティカーが発令された51周目の終わりにはメルセデスのピットクルーが慌ただしく準備を始める。ただ、どうやらフェイクだったようで実際にドライバーは入ってこず、ライバルチームがメルセデスの動きに惑わされることもなかった。

左フロントタイヤの交換に手間取り、ピットストップで若干のタイムロスがあった結果、ボッタスの後方3番手につけることになったベッテルはレース終盤を迎えてボッタスとの距離を詰め、1秒前後の間隔をキープして、まずは周回遅れのマシンに対応していく。ボッタスがラップダウンのマシンを追い抜けばすかさずベッテルも後を追い、オーバーテイクのチャンスをひたすら待っていたところ、4番手のライコネンも合流し、3台によるバトルに発展。

ベッテルがついに動きを見せたのはレースが残り6周を切ったタイミングだ。ターン1の飛び込みでメルセデスマシンに並びかけ、ボッタスがうまくポジションを守ったものの、ターン2にかけてベッテルが前に出る。しかしながら、インサイドにいたボッタスがフェラーリマシンの後部にぶつかってしまい、フロントウイングにダメージを受けてフェラーリ勢に追い抜かれた。

ベッテルにはダメージがなかったようだが、一部パーツを失ったボッタスはパンクチャーの可能性も疑われたため、メルセデスクルーが急いでピットストップの準備を進めたものの、結局、ボッタスがピットに入ってくることはなかった。後方からリカルドの追い上げを受けたボッタスは満身創痍のマシンを必死にハンドルしてポジションを守ろうとしたが、ペース差が激しくリカルドに接近を許してしまう。

リカルドはターン1でメルセデスマシンの前に出ようとしたが、ダメージの影響なのか、ブレーキングが遅れたのか、ボッタスがコーナリングに失敗し、アウト側から追い抜こうとしたリカルドのマシンに突っ込んでしまう。幸い、2台ともリタイアするほどではなかったものの、リカルドもマシンを傷めた。2人の一件はレース後にスチュワードの審議を受けることとなり、ファイナルラップのターン1でボッタスを追い抜いたリカルドが4位でチェッカーを受けている。

優勝はハミルトン、ベッテルが2位、ライコネンが3位で表彰台に上った。リカルドに次いでボッタスが5位フィニッシュし、ガスリー、マグヌッセン(ハースF1)、アロンソ(マクラーレン)、サインツ(ルノー)、グロージャン(ハースF1)が10位でポイントを獲得している。

トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは6位フィニッシュで8ポイント、ハートレーは11位完走にとどまり、惜しくも入賞ならず。
夏休み後のスパからの後半戦、この勢いを保って頑張って欲しいですね。


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ハンガリーGP-予選

2018-07-29 07:27:45 | F1レース
28日(土)、2018年FIA F1世界選手権第12戦ハンガリーGP予選が行われ、メルセデスのハミルトンがポールポジションを獲得した。



激戦の中団グループに加えて上位3チームも100分の数秒を争う大接戦の今週末にミディアム、ソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んでいるピレリはQ3タイヤとしてウルトラソフトを1セット確保するよう指定。暑さが厳しいハンガロリンクではタイヤ管理がカギを握るとあって、予選トップ10ドライバーのスタートタイヤが決まるQ2のタイヤ戦略に注目が集まっていたが、予選開始を前に降り出した雨がすべての戦略を変えさせた。

Q1が始まった時点では雨が上がっていたものの、気温25.8℃、土曜フリー走行で53度に達した路面温度は一気に下がって31.9℃、湿度67.6%のウエットコンディション。雨の脅威を受けて多くの陣営が我先にとコースになだれ込む中、レッドブルはタイミングをずらす戦法か、ライバルたちがコースインしてもまだガレージにとどまっていたが、フェルスタッペンが出陣した後、リカルドもコースに向かっている。

全車がインターミディエイトタイヤでのアタックに臨むも、路面コンディションはドライタイヤに適した状態に変わり、上位勢は慎重な姿勢を見せていたものの、Q1突破を目指す陣営を中心にドライタイヤに切り替えていく。最終的には全車がスリックタイヤに交換してアタックラップに臨んでいる。

降雨の脅威があったにもかかわらず、コンディションに影響するほどの天候変化はなく、各車とも周回するたびにラップタイムを更新していった。タイムシートのオーダーも入れ替わりが激しく、いったんトップタイムを出してもすぐにノックアウトゾーンに後退する慌ただしいセッションとなった。

リカルドだけがソフトタイヤを選び、それ以外のドライバーがウルトラソフトタイヤを履いたQ1はベッテルが1分16秒666のトップタイムをたたき出し、2番手にフェルスタッペン、3番手にメルセデスのボッタスが続いている。

16番手以下で予選順位を確定させたのはバンドールン(マクラーレン)、ルクレール(ザウバー)、オコンとペレスのフォース・インディア勢、ウィリアムズのシロトキンだ。

Q2はほとんどのドライバーがウルトラソフトを履いてコースインするも、フェラーリのベッテルだけはインターミディエイトタイヤでガレージを出発。この判断が正しく、雨が振り始めたハンガロリンクの路面コンディションは一気に悪化し、早めにラップタイムを残したベッテルが1分28秒636を刻んでトップに立った。

他のドライバーはすでにベッテルと同じ環境でのアタックとはいかず、2番手に飛び込んだサインツ(ルノー)が1分30秒台で最も速く、フェルスタッペンとハミルトン(メルセデス)がそれに続いている。

ラップ終盤からピットストレートにかけては雨量がひどく、視界が悪くなるほど激しい水しぶきがあがった。これを受けてQ2終盤にはノックアウトゾーンにいた陣営がウエットタイヤを投入したが、すでに大きくペースアップできるコンディションになく、11番手だったアロンソ(マクラーレン)を含め、リカルド(レッドブル)、ヒュルケンベルグ(ルノー)、エリクソン(ザウバー)、ストロール(ウィリアムズ)がここで姿を消した。

高温のコンディションを含め、マシン特性が合っていると明かしていたトロ・ロッソは期待していた路面コンディションでなかったとはいえ、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーがそろってQ3進出を決めている。

雨脚が強まったQ3は予選トップ10入りを決めた全ドライバーがウエットタイヤで始動。メルセデス勢が速さを見せて1-2態勢を築くも、数度目のアタックでライコネンが1分36秒186を刻んでトップに立ち、ハミルトン、ボッタス、ベッテルのオーダーに落ち着く。その後、1分36秒台に乗せて3番手に飛び込んだサインツ以外が新しいウエットタイヤのセットに履き替えてラストアタックに挑んだ。

フェラーリ勢が懸命にプッシュしてペースアップを図るも、メルセデスコンビが寄せ付けず、先にチェッカーフラッグを受けたボッタスが1分35秒918をたたき出すと、ハミルトンはさらに0.260秒速くラップをまとめてメルセデスにフロントロー独占をもたらしている。

ハミルトンのポールタイムは1分35秒658、ボッタスが2番手につけ、3番手には0.528秒遅れのベストタイムを記録したライコネンが入った。4番手以下のオーダーはベッテル、サインツ、ガスリー、フェルスタッペン、ハートレー、マグヌッセンとグロージャンのハースF1コンビが5列目に並ぶ。

トロ・ロッソ・ホンダは2台揃ってQ3進出し、ガスリー6番手、ハートレー8番手と今期最高のポジション、決勝レースで2台ともポイントを取って欲しいですね!


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今日の珠海三灶-111

2018-07-28 08:20:30 | 珠海
1か月半ぶりの今日の珠海三灶(Sanzao)は、晴れ、と言っても雲が非常に多いですね。
太陽はほぼ真東(左端の方向)の位置で、逆光の状態です。



午前7時現在の気温は28℃、最高気温は31℃、湿度は84%です。
日本は連日の猛暑で、40℃を超えるところもあったようですね。
5~6年以上前の珠海と日本の気候が入れ替わったよ感じです。

PM2.5 指数は、15~46のグリーンゾーン。
これだと、日本の故郷と同じような数値になっています。


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ハンガリーGP-金曜フリー走行

2018-07-28 07:49:34 | F1レース
ブダペストにあるハンガロリンクで27日(金)、2018年FIA F1世界選手権第12戦ハンガリーGP金曜フリー走行2回目が実施され、フェラーリのベッテルが最速タイムを記録した。



初回セッションはソフトタイヤの作業に集中したレッドブルのリカルドが1分17秒613を刻んでトップに立っているが、2番手に入ったベッテルは0.079秒差、3番手につけたリカルドの相棒フェルスタッペンは0.088秒差とトップ3が0.1秒差以内につけており、今週末もフィールド全体が接近戦の様相を呈している。

ピレリはハンガロリンクにミディアム、ソフト、ウルトラソフトのドライタイヤ3種類を持ち込んでおり、前戦ドイツGPに続いて非連続のコンパウンドを配分した。

現地午後に入って雲が増えたハンガロリンクは気温29.6℃、路面温度47.7℃、湿度44.1%のドライコンディションでセッションが始まる。ハースF1勢が先陣を切り、その後、続々とドライバーたちがインストレーションラップに向かっていく。

ほとんどのドライバーがシステムチェックから直接プログラムに取り掛かり、序盤はソフトとミディアムを使う陣営が大半だった。フェラーリ、トロ・ロッソ、ザウバー、ウィリアムズはドライバー間でタイヤを分けて作業を進めている。

開始から25分ほどが経過したタイミングでメルセデス勢がウルトラソフトタイヤに履き替えてコースに向かうも、ここではタイムを更新できず、ボッタスが6周、ハミルトンが5周を追加してピットに引き上げた。一方、ウルトラソフトを投入してすぐさまクイックラップをまとめたベッテルは1分16秒834をたたき出してトップに浮上する。

レッドブル勢とライコネンも自己ベストを更新し、前半45分間の走行が終了した時点でベッテルをトップに、フェルスタッペン、リカルド、ライコネン、ハミルトン、ボッタスが6番手に続いた。"ベスト・オブ・ザ・レスト"の位置にはハースF1のグロージャンがつけ、ルノーのサインツ、トロ・ロッソのガスリー、フォース・インディアのオコンがトップ10に名を連ねたものの、グロージャンが後続に0.4秒以上のリードを築いており、頭ひとつ抜けた格好だ。

最初のフリー走行でパワーユニットに不具合が生じたルノーのヒュルケンベルグは予防措置としてエネルギー貯蔵(バッテリー)を交換したとのことで、始動に時間がかかったものの、何とかセッションが前半のうちにマシンの修復と調整を終えて出陣を果たしている。

ハンガロリンク上空に灰色の雲が広がると一時は50℃に達していた路面温度が急下降し始め、雨の到来も予報される中、上位3チームがウルトラソフトを使ってロングランに励み、おおむね1分21秒半ばのラップタイムを刻んでいた。

各陣営がレースシミュレーションに励んだセッション終盤はタイムシートに目立った変化はなく、最後の5分は太陽が再び顔を出し、一度下がっていた路面温度が再び上昇している。

初日に実施された2回目のフリー走行は1分16秒834をマークしたベッテルがトップで締めくくり、0.074秒差だったフェルスタッペンが2番手、リカルドが3番手に入り、ライコネン、ハミルトン、ボッタスが6番手に続いた。

トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは9番手タイムを残し、ハートレーは15番手にとどまっている。

トロ・ロッソ・ホンダは、ハンガリーでは競争力が上がっているようで、今日の予選が楽しみですね!


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ドイツGP-決勝

2018-07-23 19:43:19 | F1レース
22日(日)、天候変化の影響を受けたホッケンハイムリンクで2018年FIA F1世界選手権第11戦ドイツGP決勝レースが開催され、14番手スタートだったメルセデスのハミルトンが大逆転優勝を果たした。



予選Q1でトラブルに見舞われたハミルトンは以降のアタックを断念せざるを得なくなり、レッドブルのリカルドがエンジンコンポーネント交換に伴うペナルティを踏まえてQ2の走行を見送ったためにハミルトンが14番手、リカルドが15番手で予選を終えた。一方、地元ドイツ出身のフェラーリを駆るベッテルはコースレコードをたたき出してポールポジションを獲得。全力を尽くすもポールに届かなかったメルセデスのボッタスがフロントローに並び、フェラーリのライコネンが3番グリッドに着いて決戦に挑んだ。

また、トロ・ロッソのガスリーが戦略的な判断からエンジン貯蔵(バッテリー)以外のコンポーネントを交換したとのことで最後尾グリッドに後退し、リカルドは19番手に着いた。

全長4.574kmを誇るホッケンハイムのレースは67周で争われ、気温26℃、路面温度44℃、湿度51%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。ピレリはミディアム、ソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、レースではミディアムもしくはソフトのタイヤセット使用が義務付けられた。

注目のスタートは上位4台がスムーズに発進してポジションをキープするも、4番手のフェルスタッペン(レッドブル)が前を行くライコネンにプレッシャーをかけ、オープニングラップ中にはサイド・バイ・サイドに並ぼうかという場面もあったが、ライコネンが巧みな防御でオーバーテイクを許さず。

後方から反撃を狙ったハミルトンはオープニングラップからアグレッシブに攻め、次々に追い抜きを成功させて14周目には5番手までポジションを回復させた。ハミルトンの猛攻を見てか、フェラーリが早めに動き、15周目にライコネンのタイヤ交換を済ませている。ウルトラソフトでスタートしたライコネンは第2スティントにソフトタイヤを選択した。

フレッシュタイヤを履いたライコネンはすぐにペースをつかみ、ハミルトンとのギャップをわずかに広げつつ、トップ3とのギャップを縮めにかかる。1ストップ戦略を計画する上位3台は第1スティントを長く取り、ベッテルがピットインしたのは26周目に入るタイミングだ。相棒のライコネンと同じくソフトタイヤに履き替えたベッテルはライコネンの真後ろ、ハミルトンの目前でコース復帰する。

ボッタスは3周多く走ってタイヤ交換に向かい、フェルスタッペンはもう1周を経てピットインした。ただ、その間にフェルスタッペンの僚友リカルドがトラブルに見舞われてマシンを降りてしまい、レッドブルは片翼を失った状態でレースを続けなければならなくなった。

ラップリーダーとなってベッテルのプレッシャーを退けながら道を譲らずにポジションを守っていたライコネンがベッテルにポジションを明け渡した直後、ピットウオールのレーダーが雨雲の接近を知らせる。1-2態勢を築くフェラーリの一方で、3番手にハミルトンがつけていたメルセデスはボッタスがハミルトンとのギャップを縮めており、DRSレンジに入ったタイミングでハミルトンはピットに呼ばれてタイヤを交換。

14番グリッドからソフトタイヤを履いてスタートしたハミルトンは43周目にウルトラソフトタイヤに履き替えて隊列に戻るも、すぐさまホッケンハイムリンクの一部を雨が襲った。降雨は極めて局地的で、太陽の光がコースを照らす部分もあり、各チームはタイヤ戦略に関して難しい判断を迫られている。

ザウバーやルノー、マクラーレン、ハースF1らがウエットタイヤへの交換を決断したほか、レッドブルもギャンブルに出てフェルスタッペンのタイヤをインターミディエイトに変えた。とはいえ、雨に濡れた場所ではコントロールを乱してコースオフするマシンも目立ったが、サーキットの大部分はドライだったことからラップタイムはドライタイヤの方が有利だったと言え、結局、雨天用タイヤを履いた面々はドライタイヤに戻している。

難しいコンディションの中でボッタスがライコネンをオーバーテイクして2番手に上がる一方、大接近戦を繰り広げていた中団グループでフォース・インディアのペレスがスピンを喫してコースオフし、ポジションを落としたものの、無事にコース復帰を果たす。

しかし、混乱が最高潮に達するのはここからだ。53周目、ここまで順調にレースを進めていたベッテルがマシンのコントロールを失ってグラベルに乗り上げ、必死にステアリングを切るもウオールに突っ込んでマシンを止める。無念のリタイアに悔しさをにじませたベッテルの一方でセーフティカー出動が宣言され、メルセデスがすぐに対応に動くが、タイヤの準備が間に合っておらず、ピットボックスに到着したボッタスはしばし待機を強いられた。

慌てるメルセデスはもう1台を駆るハミルトンにもピットインを指示するも、ハミルトンがピットレーンに到達したところでステイアウトに切り替え、ハミルトンは土壇場でコースに戻っていった。しかしながら、ハミルトンがコース復帰してすでにピットには入れなくなったタイミングで「やはりピットイン!」と伝えたメルセデス。相当の混乱が見られたが、結局、ボッタスだけがウルトラソフトタイヤに履き替え、ハミルトンはコースにとどまっている。

セーフティカーが先導すること5周、緊迫のリスタートではハミルトンが先頭をキープしてボッタスがそれを追いかけ、ボッタスと同じくセーフティカーピリオドにウルトラソフトタイヤに交換したライコネンが3番手でレースを再開した。

リスタート直後にフレッシュタイヤを履くボッタスがサイド・バイ・サイドに持ち込んでハミルトンをオーバーテイクしようとするも、ハミルトンの抵抗にあって追い抜けず。チームからボッタスには2番手のポジションを維持するように指示が飛んでいる。

終盤10周に上位勢のオーダーが入れ替わることはなかったものの、ポイントを争う中団グループではハースF1のグロージャンが猛チャージをかけてオーバーテイクを連発した。また、セーフティカー導入中に他車をオーバーテイクしたとしてルノーのサインツが10秒のタイムペナルティを受けている。

67周に渡る激しいバトルを経てトップチェッカーを受けてドイツGP制覇を成し遂げたのはハミルトン。ボッタスが2位、ライコネンが3位で表彰台に上った。4位以下でポイントを獲得したのはフェルスタッペン、ヒュルケンベルグ(ルノー)、グロージャン、ペレス、オコン(フォース・インディア)、エリクソン(ザウバー)、サインツが続いてゴールするも、10秒のタイムペナルティが加算された結果、トロ・ロッソのハートレーが10位で1ポイントをもぎ取っている。

レースを終えた各車がパルクフェルメにマシンを止めたのとほぼ同時にホッケンハイムリンク上空に雨雲が広がり、激しい雨が降る中で表彰式が行われた。

トロ・ロッソ・ホンダのハートレーは10位入賞、ガスリーはタイヤマネジメントが上手く行かず14位、次週のハンガリーGPでは頑張って欲しいですね!


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