電撃ブックハンター

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英語の勉強

2018-05-13 12:39:47 | 日記
本が増えて狭い部屋がますます狭くなってしまった為、今年の連休はブックハントを控えめにしました。








95冊ゲット。
遠征しなかったし、まあこんなもんでしょう。


例年ゴールデンウイークは引き籠って本を読んでいるんですが、今年は土日含めて4日間と短かった上、怪獣の襲撃を受けて家から逃げ出したため、あまり消化出来ませんでした。
さらに、読書する場所を探してさまよったら、どこもかしこも渋滞、満員、人人人・・・。
山奥の秘密公園ですら謎の集団がバーベキューやって騒いでいる有様です。

頼むから私に読書のスペースをください。


まあそれはいいとして、連休中に読んだ中で大いに触発されたのはこの1冊。

●「勉強法」 佐藤優・著 角川新書




私の勉強術の師匠、佐藤優師の本です。
(会ったことも話した事もないが勝手に師匠にしている)
佐藤師はこれまでにも何冊か勉強の仕方に関する書を世に問うておられますが、どれも具体的なテキストが紹介されていて指針が明確です。


個人的にインパクトがあったのは英語学習のくだり。
師は元・外交官でロシア語のスペシャリストですが、外務省ではどこで働くにしても高い英語のスキルが必要だったそうで、英語もかなり勉強された様です。
その為、習得の要訣にも説得力があります。

昔から「英語の本をスラスラ読みたい!」という願望があったにも関わらず、具体的に何をどのくらい勉強したらいいか分からなくて無駄な努力をしていた私にとって、佐藤師の導きは正に福音でした。


その英語学習のポイントとはズバリ「単語と文法」。
まず単語は最低でも6000語覚える必要があるそうです。
英字新聞や洋書を読みこなせる様になるにはどうしてもこのぐらい要るみたいで、高校を卒業した時点で覚えているべき単語数3000語では全然足りません。
大学に進学してもプラス3000語覚える人がどれくらいいるかと考えると、日本人が英語苦手な理由が分かるような気がします。

ちなみに欧米の大学に留学して現地の学生と一緒に勉強しようとするなら1万語の習得が必須だそうです。
あちらでは事前に何冊かテキストを読ませ、その内容が頭に入っている事を前提に講義やディスカッションをするので、専門書が読めて議論出来るだけの英語力が必要になるのです。

さらに大学院まで進むと300~500ページぐらいある専門書(もちろん英語で書かれている)を毎日50冊ぐらい読み込んだ上で議論に参加しなければならないので、ネイティブでない学生の苦労は並大抵ではないと思います。
こういう話を聞くと東大出たぐらいで威張ってる奴が滑稽に見えてきます。


それから文法。
中学校・高校で学ぶ文法をしっかり身につける必要があるとの事。
この本の中では中学レベルなら大学書林の「英語四週間」、高校までの範囲をカバーするなら旺文社の「よくわかる英文法」などのテキストが推薦されていました。


私の場合、とりあえずホコリをかぶっていた蔵書を活用する事にしました。
まず単語はこれで高校までの分を総ざらいです。


●「中学・高校 6年分の英単語を総復習する」 平山篤・著 ペレ出版



CD付きで発音もバッチリです。

この次は定評あるTOEFL用のテキストも用意してあります。

●「TOEFLテスト英単語3800」 神部孝・著 旺文社




これらを昔ながらの地味な方法で読んで書いて覚えます。
私達は毎日夢を見ていますが、朝になると忘れてしまいます。
それは体を通さず脳だけで見ているからです。

目で見て、声に出して読んで、手で書いて、という様にあらゆる部分を使う事で体で記憶するのです。


古臭い様ですが、コレを使うのが一番効果的という体験談が多いので、私も倣ってみます。

●情報カード 100枚入り  ダイソー 108円



昔はこれで単語カードを作るのが定番だった様で、小さい単語帳と違って例文も書けるのがいいです。



本家の情報カード(400円ぐらい)と遜色ない仕様のが100均ダイソーで買えるのがありがたい。


あと、これも利用します。

●基礎英語3 2012年4月~2013年3月号  NHK出版




「NHKの語学講座なんかつまらん」
という先入観を吹き飛ばしてくれたシリーズです。
女子高生でアイドルの主人公・白鳥千夏とその仲間たちの愉快な日常、みたいな弾けたストーリーで、NHKも一皮剥けたなー、と驚きの目を持って学習に励んでいたんですが、夏休みに再放送になった時にサボってしまい、それ以降が続かなかった無念の教材です

会話の楽しさに加え、中学3年までの単語・文法をしっかりカバー、毎回15分の放送ではネイティブの正しい発音が学べるという逸材なのです。
いい機会なのでリベンジしてみようと思います。


文法の総補完は、定評のあるコレを使用。

●「総合英語 フォレスト」 石黒昭博・監修  桐原書店



文法書ならコレだ、という学習案内を頼りに購入したテキストですが、買ってから1ページも読んでいなくて勿体無いので使うことにしました。


我が国は先進国とかいいながら、英語が障害になって知的断絶ができているように感じられます。
海外で話題の本が日本語訳されるのは1~2年後、名著でも売れそうにないと翻訳されません。
特にマイナーな書は永遠に日本語化されないので、原書が読めなければその分野の知識は穴が空いたままになってしまいます。

また、インターネットが普及した現在、海外の情報に簡単にアクセス出来るのに、指をくわえて見ているだけ、というのはあまりもったいない。
日本語のように英語を読めるようになったら、世界はどんどん広がっていくはずです。

私の場合、ブックハントが洋書に及んだら文字通り本に埋没する事になりましょうが、走り出したら止まらない暴走列車は終点の標識を突き破って空を舞い、銀河鉄道となって宇宙の彼方へと旅立つのです
(って、死んどるやん)