私は本を買いまくってはいますが、読む方はまったく追いついていません。
登録済み5000冊以上、未整理分合わせて1万冊ぐらいの蔵書の1/3ぐらいしか読めていないのが現状です。
しかもなお増加中・・・。
もし1万冊全部読んで理解していたらちょっとは自慢出来るのかも知れませんが、持っているだけじゃ何の意味もないのです。
本は読んで、理解して、身につけて、初めてモノにしたと言えます。
ブックハントは続けるにしろ(やめるとは言わない)、今後は読む方・理解する方にウエイトを置くようにしたいです。
しかし、家にいると雑用を言いつけられたり、艦これに没頭してしまったりするので、もっと本に集中する環境に自分を追い込む必要があります。
こないだからキャンプしに行くとか何とか言っているのはそのためです。
4月に入っても寒いゆえ、公園読書はもうちょっと後に始めるとして、アレコレ思案した結果、
「電車の中で読めばいいんじゃね?」
というアイデアが思い浮かびました。
普通、電車の中で本を読むのは目的地に着くまでの暇つぶしなんですが、逆に本を読むために電車に乗ってしまおう、ということです。
電車の中なら寒くないし、何より
「本を読む以外にする事がない」
のです。
という訳で「汽車読書」やってみました。
今回チョイスしたのは天竜浜名湖鉄道。
こないだ「ゆるキャン」を巡る旅に出た時、一回は乗っておきたいと思った昭和レトロな路線です。
(なんで「汽車」かというと、ディーゼル車両だから)
実は浜名湖の辺に住んでいて、天浜線に乗ったことがありませんでした。
そういう点でも興味津々であります。
さて、ご存じない方のためにご説明しますと、天竜浜名湖鉄道は東海道線・JR掛川駅から新所原駅の間を山間・奥浜名湖の方を経由して絆いだ第3セクターの鉄道です。
地元の方の足であると共に、周遊、駅間ウォーキングなど、観光やイベントにも利用されています。
西の始発駅・新所原から乗り込み。
ほぼ1時間に1本、というのどかなダイヤなので、駅員さんがきっぷの買い方からおトクな乗り方まで一人一人丁寧に説明してくださいます。
今回は1日乗り放題で途中下車自由という「1日フリーきっぷ」(1700円)を購入。
おまけにグルメガイド冊子がついてきます。
出発。
ディーゼルエンジンが唸りを上げます。
さてさて。
汽車に乗りに来たのではなく、本を読みに来た訳ですから、どんどん読んで行きましょう。
持ち込みし5冊のうち、最初はコレ。
●「情報隠蔽国家」 青木理・著 河出書房新社
さすらいのジャーナリスト・青木理氏による情報漏えいの冤罪をかけられた現役自衛官へのロングインタービューをメインに、公文書・国家情報についてのルポをまとめた1冊。
これを読むと、政府・役所が自分たちの保身のためならどんなメチャクチャでもやらかすという事が分かります。
国有地売却の資料は捨てちゃいました。
官邸に入るゲストの情報は残ってません。
自衛隊の日報は存在しません。
都合が悪いことは全部隠す。
あっても無いと嘘をつく。
日本国民はこんな政府と役所に重要な業務を委託しているのです。
言うまでもありませんが、公務員が税金を使って得た情報と、それを元に作成された文書は国民の共通財産です。
それを一部の人間が権限を守るために好き勝手に使って良い訳がありません。
普通の会社で重要な契約書や設計図を不正隠蔽で燃やしたりしたら警察に突き出されます。
業務に支障をきたして損害を被るからです。
スケールは遥かに大きいですが、これと同じことが日本という国でも起こっているのです。
この本の中でも述べられていますが、情報を管理し、しっかり公文書に残させれば、いい加減な仕事が出来なくなります。
逆に言えば今の政府や役所が公文書を雑に扱っているのは、いい加減すぎてバレるとマズイ仕事をしているから、という事になるでしょう。
国民はこうした事実に目を向け、情報・公文書の重要性に気づくべきだ、と、今更ながら身につまされた次第です。
内容もさることながら、青木氏の視点に「なるほど」と頷く事の多い力作でした。
・・・・と。
レビューは1冊だけです。
なぜなら、窓から見える景色に心を奪われっぱなしだったから(笑。
天浜線のキャッチコピーは「日本の原風景に出会う旅」。
窓の外には、まさしく原風景が広がっていました。
草と木のトンネルの中をレールは走り、
山中を通り抜け、
懐かしさ漂うホームに停車します。
お菓子を買いに降りた原谷(はらのや)は昭和10年に建てられたという年季の入った駅舎ですが、キレイに整えられて、地域の人たちに愛されているのが分かりました。
某JR●海などは待合室を取っ払ってしまい、安い運賃しか払わないお客様は風にでも吹かれていてください、という営業スタイルですが、ここは昔ながらの人をいたわる優しさが感じられます。
なんて、寄り道したり、写真撮ったり、風景に心奪われたりしてたら1冊しか読めなかったのですよ(笑。
掛川まで行って帰って5時間ぐらい。
天浜線は下車して見たり食べたり遊んだり、がセットの鉄道ですから、本を読むのに乗るにはちょっと不向きだったかな。
一番読書に向いているのは、山手線ですかね。
新所原まで戻ってきました。
という事で、昭和の薫り漂う汽車の読書ツアーでした。
登録済み5000冊以上、未整理分合わせて1万冊ぐらいの蔵書の1/3ぐらいしか読めていないのが現状です。
しかもなお増加中・・・。
もし1万冊全部読んで理解していたらちょっとは自慢出来るのかも知れませんが、持っているだけじゃ何の意味もないのです。
本は読んで、理解して、身につけて、初めてモノにしたと言えます。
ブックハントは続けるにしろ(やめるとは言わない)、今後は読む方・理解する方にウエイトを置くようにしたいです。
しかし、家にいると雑用を言いつけられたり、艦これに没頭してしまったりするので、もっと本に集中する環境に自分を追い込む必要があります。
こないだからキャンプしに行くとか何とか言っているのはそのためです。
4月に入っても寒いゆえ、公園読書はもうちょっと後に始めるとして、アレコレ思案した結果、
「電車の中で読めばいいんじゃね?」
というアイデアが思い浮かびました。
普通、電車の中で本を読むのは目的地に着くまでの暇つぶしなんですが、逆に本を読むために電車に乗ってしまおう、ということです。
電車の中なら寒くないし、何より
「本を読む以外にする事がない」
のです。
という訳で「汽車読書」やってみました。
今回チョイスしたのは天竜浜名湖鉄道。
こないだ「ゆるキャン」を巡る旅に出た時、一回は乗っておきたいと思った昭和レトロな路線です。
(なんで「汽車」かというと、ディーゼル車両だから)
実は浜名湖の辺に住んでいて、天浜線に乗ったことがありませんでした。
そういう点でも興味津々であります。
さて、ご存じない方のためにご説明しますと、天竜浜名湖鉄道は東海道線・JR掛川駅から新所原駅の間を山間・奥浜名湖の方を経由して絆いだ第3セクターの鉄道です。
地元の方の足であると共に、周遊、駅間ウォーキングなど、観光やイベントにも利用されています。
西の始発駅・新所原から乗り込み。
ほぼ1時間に1本、というのどかなダイヤなので、駅員さんがきっぷの買い方からおトクな乗り方まで一人一人丁寧に説明してくださいます。
今回は1日乗り放題で途中下車自由という「1日フリーきっぷ」(1700円)を購入。
おまけにグルメガイド冊子がついてきます。
出発。
ディーゼルエンジンが唸りを上げます。
さてさて。
汽車に乗りに来たのではなく、本を読みに来た訳ですから、どんどん読んで行きましょう。
持ち込みし5冊のうち、最初はコレ。
●「情報隠蔽国家」 青木理・著 河出書房新社
さすらいのジャーナリスト・青木理氏による情報漏えいの冤罪をかけられた現役自衛官へのロングインタービューをメインに、公文書・国家情報についてのルポをまとめた1冊。
これを読むと、政府・役所が自分たちの保身のためならどんなメチャクチャでもやらかすという事が分かります。
国有地売却の資料は捨てちゃいました。
官邸に入るゲストの情報は残ってません。
自衛隊の日報は存在しません。
都合が悪いことは全部隠す。
あっても無いと嘘をつく。
日本国民はこんな政府と役所に重要な業務を委託しているのです。
言うまでもありませんが、公務員が税金を使って得た情報と、それを元に作成された文書は国民の共通財産です。
それを一部の人間が権限を守るために好き勝手に使って良い訳がありません。
普通の会社で重要な契約書や設計図を不正隠蔽で燃やしたりしたら警察に突き出されます。
業務に支障をきたして損害を被るからです。
スケールは遥かに大きいですが、これと同じことが日本という国でも起こっているのです。
この本の中でも述べられていますが、情報を管理し、しっかり公文書に残させれば、いい加減な仕事が出来なくなります。
逆に言えば今の政府や役所が公文書を雑に扱っているのは、いい加減すぎてバレるとマズイ仕事をしているから、という事になるでしょう。
国民はこうした事実に目を向け、情報・公文書の重要性に気づくべきだ、と、今更ながら身につまされた次第です。
内容もさることながら、青木氏の視点に「なるほど」と頷く事の多い力作でした。
・・・・と。
レビューは1冊だけです。
なぜなら、窓から見える景色に心を奪われっぱなしだったから(笑。
天浜線のキャッチコピーは「日本の原風景に出会う旅」。
窓の外には、まさしく原風景が広がっていました。
草と木のトンネルの中をレールは走り、
山中を通り抜け、
懐かしさ漂うホームに停車します。
お菓子を買いに降りた原谷(はらのや)は昭和10年に建てられたという年季の入った駅舎ですが、キレイに整えられて、地域の人たちに愛されているのが分かりました。
某JR●海などは待合室を取っ払ってしまい、安い運賃しか払わないお客様は風にでも吹かれていてください、という営業スタイルですが、ここは昔ながらの人をいたわる優しさが感じられます。
なんて、寄り道したり、写真撮ったり、風景に心奪われたりしてたら1冊しか読めなかったのですよ(笑。
掛川まで行って帰って5時間ぐらい。
天浜線は下車して見たり食べたり遊んだり、がセットの鉄道ですから、本を読むのに乗るにはちょっと不向きだったかな。
一番読書に向いているのは、山手線ですかね。
新所原まで戻ってきました。
という事で、昭和の薫り漂う汽車の読書ツアーでした。