電撃ブックハンター

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お茶と城址

2018-04-07 19:20:13 | 日記
前回「ゆるキャン」の話をしましたが、もうちょっと書きます。
今年のテーマは「お外で、読書!」なので(笑。

「ゆるキャン」5巻では、さすらいの女子高生ソロキャンパー・志摩リンが静岡県までキャンプしに来るのですが、リアルをうまく織り込んでいるマンガなので、実際にあるお店を訪ねてみる事にします。

今回はリンがお茶を買いに来るシーンにインスパイアされて、掛川市のお茶の店「きみくら」さんにお邪魔してみました。
(作中では「たかくら」という屋号)

「きみくら」さんは、1階がお茶の販売スペース、2階が喫茶店になっています。
マンガでは外観から店内まで正確にトレースされています。


最初に2階でお茶を頂く事にします。
1300円のビッグいちごパフェとかありましたけど、此度は「お茶」が主役と割り切って「羊羹と緑茶のセット」を注文。
高品位のお茶を堪能しました。

お茶は入れ方がキモなんですよねー。
最初に入れて頂いたのが一番おいしくて、後から自分で入れたおかわりは苦くなってしまった。
さすがにプロには敵いません。
しかし元々の茶葉が良いので、自己流でもそれなりに美味しく頂けました。
羊羹も上品な甘さでビューです。

しばらく窓の外に見える日本庭園的な風景にまったりしていましたが、すぐに飽きて本に手を伸ばしました(笑。
ここでのお供はこちら。

●アベノミクスによろしく  明石純平・著  集英社インターナショナル新書



第2次安倍政権から始まった経済政策「アベノミクス」を、政府や国際機関が公表しているデータを元に評価しています。

安倍政権は雇用が増え、景気も良くなっている、と自画自賛しているが、データーを冷静に見ると言うほどの成果は上がっていない。
リーマンショック、東日本大震災で困難な経済政策を強いられた民主党政権時代よりもパフォーマンスが悪い。
それどころか、それを誤魔化すためにGDPの計算方法を変更して成果を「かさ上げ」しているらしい。

結果的に恩恵を受けているのは投資家と輸出をしている企業だけで、一般の人たちは物価だけ上がって給料は実質下がっているので、購買意欲が沸かず景気なんか良くなるわけがない、という話。

さらにインフレを起こすために国債買いまくったり、年金で株買ったりしているため、何かあったらドボンという非常にキワドイ状況にある、という現状に背筋が寒くなりました。

現政権の面々はこういう本とか読んだりしないから指摘しても無駄かも知れませんがね。
副総理にいたっては新聞も読まない、とか言ってるし。
読まないんじゃなくて漢字が読めなくて内容を理解出来ないじゃないんでしょうか。


そもそも安倍首相とその一味は、「自分たちの要求が満たされれば日本がどうなろうが知ったことではない」と思っているロクでも無い連中に飼われているだけなので、ペットに文句を言っても仕方ありません。
問題は餌をやったりムチで打ったりしている奴らにあります。




お茶を頂いた後、1階に降りて家へのお土産と自分の喫茶用に茶葉を求めます。
と言っても、お茶に詳しいわけでもないので、リーズナブルのをチョイスしました。

家族には普通の煎茶、自分用にはこの「きみくら謹製・どっさりほうじ茶」を購入。


本当にどっさり詰め込んであってサービス満点です(笑。




さて、掛川まで来てお茶飲んで帰るだけではもったいないです。
近くに「高天神城」の跡があるので、ちょっと寄ってみる事にしました。


高天神城は戦国時代に徳川家康と武田信玄・勝頼が取り合った山城で、地形を巧みに利用した難攻不落の要衝でした。
最後は家康に攻め滅ぼされてしまうのですが、もし勝頼から援軍が送られていたら徳川側も相当てこずったに違いありません。
実際にここへ登ってみると、それを実感できます。


昔はこんな感じだった様です。



今は登りやすいようにしてありますけど、当時はこの険しい道を登りにくくしてあったでしょうから、攻める方は嫌だったでしょうねー。
私もヒイヒイ言いながら上を目指しましたし(笑。



上の様子が分かりにくい工夫がしてあります。
死角を作って待ち伏せしたり、崖の上から攻撃したりしたのでしょう。


搦手門から登って右側に行くと高天神社です。
石段を登り切ると立派な社が建っています。







神社に参って神様に歓迎されていると、どこかから光が差したり、心地よい風に吹かれたりするそうですが、そういう現象を経験した事がないので私はあんまり歓迎されていないようです(笑。


その奥をさらに行くと、辺りを見渡せる展望台になってます。


ここからさらに峰伝いに山道を歩けるようで、高天神城が落ちる寸前には武田の軍監がこの尾根を伝って甲州まで落ち延びたみたいです。



搦手門の左側には城の本丸跡。


時代が下ってここに天守が再建されたそうですが、落雷で消失したらしい。





コチラ側には高天神社とは別の神社が建てられていましたので、またお参りしておきます。

下に降りていくと坂がいかに急かが分かります。
守るに易し、攻めるに難し。






今度は反対側の大手門側から登ってみます。


搦手門とは違う鳥居は、大陸からの影響を受ける前の古い神社があった事を物語っています。
高天神社も元天神社も違う鳥居だったので、元々の神様はどちらかに合祀されているのでしょうか。

搦手門側とはまた一味違った険しい山道です。


三の丸跡。


ここからも辺り一面を見渡せる絶景ポイントです。


昔は敵がいつ来るかビクビクしながら見張っていたでしょうから、平和な時代のありがたみを噛み締めなければなりません。


という訳で高天神城跡でした。
重機も航空機もない時代に、知恵と経験でこうした難攻不落の城を作った人たちに畏敬の念を抱かずにいられません。










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