新刊の誘惑

いつも古本ばっかり買っているので、私は古書マニアと思われがちですが、そうではありません。
出来れば新刊を買いたいのです。

しかし金がない。

リーマンショック前までは「新刊４：古本６」の購入割合でしたが、ショック後の日本経済ドン底の影響を、私が勤めている零細企業もモロ受けしました。
ボーナス無し、昇給なし、給料３０％カット、各手当カット。
年収は一気に半減・・・。

一説によると、この時期に世界から消えた資産は２０京円ともそれ以上とも言われており、その中には私の書籍購入費も含まれています。
これだけの騒ぎを起こしておきながら反省もなく、なお世界に迷惑をかけ続けている金持ち共が同じ人間とは思えません。

そんな訳で現在は「新刊１：古本９」の割合なんですが、こないだつい気が緩んで新刊を爆買いしてしまいました。



いや～、カードの請求が恐ろしいっすよー、ハハハ・・・。

まあ、やっちまいはしましたが、セレクトには自信があります。
これなんか実に読み応えがありました。

●「ＰＣ遠隔操作事件」　神保哲生　光文社



他人のパソコンにウイルスを感染させ、遠隔操作してはネット上で悪質なイタズラを繰り返していた愉快犯と、そのトバッチリを受けて４人もの無関係の人達が警察に誤認逮捕されてしまった「ＰＣ遠隔操作事件」の詳細と背景の分析が書かれたノンフィクションの逸品です。
５００ページ以上の大作ですが、夢中になって一気に読んでしまいました。
後で他の関連書と絡めて特集を組んでみたいです。


あと、コレは笑わせて頂きました。


●「エロマンガ先生」①～⑨　伏見つかさ　電撃文庫



深夜アニメが意外に面白かったので試しに①②と読んでみたら、続きが気になって気になって仕方なくて結局全部揃えてしまいました。
ハマりにハマった伏見氏の前作「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」と比べるとややパワーが落ちている感がありますが、魅力的なキャラクター達のオーバードライブには惹かれずにはいられません。

ただ、正宗が紗霧一択過ぎて他の子が霞んでしまっているところがちょっと残念かな。
私だったら智恵一択なんですがね。
絶対智恵と結婚します。
ちなみに「俺妹」なら世界を敵に回してでも黒猫と一生を共にしますね。


書店では何回も棚の間をウロウロし、本を手に取ったり棚に戻したり、頭を掻きむしったり、２時間ぐらい悩みに悩んでようやく少数の新刊をレジに持って行くんですが、いつか株でボロ儲けしたらトラックで乗り付け、リミッターを外して本をセレクトし、レジで札束を差し出して店員が呆然としている中、ダンボールに詰めた本をトラックに積んで悠々と立ち去ってやるのです。