電撃ブックハンター

本の話題、もしくは関連すること関係ない事を書きたい放題です。

マイ図書館

2018-07-13 00:41:02 | 日記
こないだ工務店に家のメンテナンスについて相談した時、
「これ以上本を増やしたら家が保ちませんので減らしてください」
と言われてしまいました。

えー・・・。
そんなこと言われてもまだ欲しい本いっぱいあるんですが。
最近も結構買っちゃったし。







たかだか1万冊ぐらいの本で家が傾くとは思いませんでした。
ロシアのインテリなんか天井まで本積んでいるのに床が抜けたという話は聞きませんし。


こうなったら家そのものを鉄筋コンクリートの要塞みたいなのに建て替えるしかありません。
そこで、どのくらいの強度が必要なのか調べてみました。


こないだ静岡県立中央図書館の蔵書が増えすぎて床にヒビが入ってしまったそうなんですが、ちょうどいいのでこれを参考にさせて頂きます。
「デイリー新潮」の記事によると、県立図書館は当初、床荷重300kg/平方メートルの設計で作られた様です。
ところが、床にヒビが入った時にはおよそ560kg/平方メートルと2倍近い荷重がかかっていたみたいです。

そりゃ割れるでしょう(笑。

現在図書館を建てる時には開架フロアで床荷重を500~800kg/平方メートル、書庫で1200kg/平方メートルぐらいで設定するそうです。
ということは、床荷重1.2トン/平米ぐらいで考えておけば十分じゃないかと思います。


ちなみに普通の住宅は180kg/平方メートル以上と建築基準法で定められているんですが、書籍や資料の保管には全く足りません。
昔から本に囲まれた生活を夢見てきた割にはこういう現実的な話を知らなかったのでお恥ずかしい限りです。


それで床荷重1.2tの頑丈な家を現在と同じ大きさと間取りで建てると一体いくら掛かるのか、自分なりにザッと計算してみたら大体5000万から6000万ぐらいになりました


新刊に手が出なくて古本ばっかり買ってる貧乏人には身に余る光栄です。
つーか、そんな金があったら本を買う方に回したい。
しかし本にしてしまうと今度は保管する場所がありません。
ここは冷静に考えて入れ物を準備する方が先です。

安く見積もっても5000万。
どうやって工面したらいいんだろう。
日経平均先物で・・・。
(破滅の道に向かっている気がする)


その昔、古代ギリシアの哲学者・タレスは「哲学なんかやっても金にならない」と笑われたのに腹を立て、持てる知識を活かして莫大な富を築き、
「金になりましたが何か?w」
とやり返したそうです。


ここは我が師・タレスの教えに従い、勉強の成果を持って金を稼ぐのが痛快というものです。
「大量の本を収める頑丈なマイ図書館を建てるために、大量の本を読んで金を稼ぐ」
ブックハンター冥利に尽きるでしょう。







英語の勉強

2018-05-13 12:39:47 | 日記
本が増えて狭い部屋がますます狭くなってしまった為、今年の連休はブックハントを控えめにしました。








95冊ゲット。
遠征しなかったし、まあこんなもんでしょう。


例年ゴールデンウイークは引き籠って本を読んでいるんですが、今年は土日含めて4日間と短かった上、怪獣の襲撃を受けて家から逃げ出したため、あまり消化出来ませんでした。
さらに、読書する場所を探してさまよったら、どこもかしこも渋滞、満員、人人人・・・。
山奥の秘密公園ですら謎の集団がバーベキューやって騒いでいる有様です。

頼むから私に読書のスペースをください。


まあそれはいいとして、連休中に読んだ中で大いに触発されたのはこの1冊。

●「勉強法」 佐藤優・著 角川新書




私の勉強術の師匠、佐藤優師の本です。
(会ったことも話した事もないが勝手に師匠にしている)
佐藤師はこれまでにも何冊か勉強の仕方に関する書を世に問うておられますが、どれも具体的なテキストが紹介されていて指針が明確です。


個人的にインパクトがあったのは英語学習のくだり。
師は元・外交官でロシア語のスペシャリストですが、外務省ではどこで働くにしても高い英語のスキルが必要だったそうで、英語もかなり勉強された様です。
その為、習得の要訣にも説得力があります。

昔から「英語の本をスラスラ読みたい!」という願望があったにも関わらず、具体的に何をどのくらい勉強したらいいか分からなくて無駄な努力をしていた私にとって、佐藤師の導きは正に福音でした。


その英語学習のポイントとはズバリ「単語と文法」。
まず単語は最低でも6000語覚える必要があるそうです。
英字新聞や洋書を読みこなせる様になるにはどうしてもこのぐらい要るみたいで、高校を卒業した時点で覚えているべき単語数3000語では全然足りません。
大学に進学してもプラス3000語覚える人がどれくらいいるかと考えると、日本人が英語苦手な理由が分かるような気がします。

ちなみに欧米の大学に留学して現地の学生と一緒に勉強しようとするなら1万語の習得が必須だそうです。
あちらでは事前に何冊かテキストを読ませ、その内容が頭に入っている事を前提に講義やディスカッションをするので、専門書が読めて議論出来るだけの英語力が必要になるのです。

さらに大学院まで進むと300~500ページぐらいある専門書(もちろん英語で書かれている)を毎日50冊ぐらい読み込んだ上で議論に参加しなければならないので、ネイティブでない学生の苦労は並大抵ではないと思います。
こういう話を聞くと東大出たぐらいで威張ってる奴が滑稽に見えてきます。


それから文法。
中学校・高校で学ぶ文法をしっかり身につける必要があるとの事。
この本の中では中学レベルなら大学書林の「英語四週間」、高校までの範囲をカバーするなら旺文社の「よくわかる英文法」などのテキストが推薦されていました。


私の場合、とりあえずホコリをかぶっていた蔵書を活用する事にしました。
まず単語はこれで高校までの分を総ざらいです。


●「中学・高校 6年分の英単語を総復習する」 平山篤・著 ペレ出版



CD付きで発音もバッチリです。

この次は定評あるTOEFL用のテキストも用意してあります。

●「TOEFLテスト英単語3800」 神部孝・著 旺文社




これらを昔ながらの地味な方法で読んで書いて覚えます。
私達は毎日夢を見ていますが、朝になると忘れてしまいます。
それは体を通さず脳だけで見ているからです。

目で見て、声に出して読んで、手で書いて、という様にあらゆる部分を使う事で体で記憶するのです。


古臭い様ですが、コレを使うのが一番効果的という体験談が多いので、私も倣ってみます。

●情報カード 100枚入り  ダイソー 108円



昔はこれで単語カードを作るのが定番だった様で、小さい単語帳と違って例文も書けるのがいいです。



本家の情報カード(400円ぐらい)と遜色ない仕様のが100均ダイソーで買えるのがありがたい。


あと、これも利用します。

●基礎英語3 2012年4月~2013年3月号  NHK出版




「NHKの語学講座なんかつまらん」
という先入観を吹き飛ばしてくれたシリーズです。
女子高生でアイドルの主人公・白鳥千夏とその仲間たちの愉快な日常、みたいな弾けたストーリーで、NHKも一皮剥けたなー、と驚きの目を持って学習に励んでいたんですが、夏休みに再放送になった時にサボってしまい、それ以降が続かなかった無念の教材です

会話の楽しさに加え、中学3年までの単語・文法をしっかりカバー、毎回15分の放送ではネイティブの正しい発音が学べるという逸材なのです。
いい機会なのでリベンジしてみようと思います。


文法の総補完は、定評のあるコレを使用。

●「総合英語 フォレスト」 石黒昭博・監修  桐原書店



文法書ならコレだ、という学習案内を頼りに購入したテキストですが、買ってから1ページも読んでいなくて勿体無いので使うことにしました。


我が国は先進国とかいいながら、英語が障害になって知的断絶ができているように感じられます。
海外で話題の本が日本語訳されるのは1~2年後、名著でも売れそうにないと翻訳されません。
特にマイナーな書は永遠に日本語化されないので、原書が読めなければその分野の知識は穴が空いたままになってしまいます。

また、インターネットが普及した現在、海外の情報に簡単にアクセス出来るのに、指をくわえて見ているだけ、というのはあまりもったいない。
日本語のように英語を読めるようになったら、世界はどんどん広がっていくはずです。

私の場合、ブックハントが洋書に及んだら文字通り本に埋没する事になりましょうが、走り出したら止まらない暴走列車は終点の標識を突き破って空を舞い、銀河鉄道となって宇宙の彼方へと旅立つのです
(って、死んどるやん)






汽車の旅読

2018-04-08 22:34:16 | 日記
私は本を買いまくってはいますが、読む方はまったく追いついていません。
登録済み5000冊以上、未整理分合わせて1万冊ぐらいの蔵書の1/3ぐらいしか読めていないのが現状です。
しかもなお増加中・・・。

もし1万冊全部読んで理解していたらちょっとは自慢出来るのかも知れませんが、持っているだけじゃ何の意味もないのです。
本は読んで、理解して、身につけて、初めてモノにしたと言えます。

ブックハントは続けるにしろ(やめるとは言わない)、今後は読む方・理解する方にウエイトを置くようにしたいです。


しかし、家にいると雑用を言いつけられたり、艦これに没頭してしまったりするので、もっと本に集中する環境に自分を追い込む必要があります。
こないだからキャンプしに行くとか何とか言っているのはそのためです。

4月に入っても寒いゆえ、公園読書はもうちょっと後に始めるとして、アレコレ思案した結果、
「電車の中で読めばいいんじゃね?」
というアイデアが思い浮かびました。

普通、電車の中で本を読むのは目的地に着くまでの暇つぶしなんですが、逆に本を読むために電車に乗ってしまおう、ということです。

電車の中なら寒くないし、何より
「本を読む以外にする事がない」
のです。


という訳で「汽車読書」やってみました。
今回チョイスしたのは天竜浜名湖鉄道
こないだ「ゆるキャン」を巡る旅に出た時、一回は乗っておきたいと思った昭和レトロな路線です。
(なんで「汽車」かというと、ディーゼル車両だから)

実は浜名湖の辺に住んでいて、天浜線に乗ったことがありませんでした。
そういう点でも興味津々であります。


さて、ご存じない方のためにご説明しますと、天竜浜名湖鉄道は東海道線・JR掛川駅から新所原駅の間を山間・奥浜名湖の方を経由して絆いだ第3セクターの鉄道です。
地元の方の足であると共に、周遊、駅間ウォーキングなど、観光やイベントにも利用されています。

西の始発駅・新所原から乗り込み。
ほぼ1時間に1本、というのどかなダイヤなので、駅員さんがきっぷの買い方からおトクな乗り方まで一人一人丁寧に説明してくださいます。



今回は1日乗り放題で途中下車自由という「1日フリーきっぷ」(1700円)を購入。



おまけにグルメガイド冊子がついてきます。



出発。
ディーゼルエンジンが唸りを上げます。



さてさて。
汽車に乗りに来たのではなく、本を読みに来た訳ですから、どんどん読んで行きましょう。




持ち込みし5冊のうち、最初はコレ。

●「情報隠蔽国家」 青木理・著 河出書房新社




さすらいのジャーナリスト・青木理氏による情報漏えいの冤罪をかけられた現役自衛官へのロングインタービューをメインに、公文書・国家情報についてのルポをまとめた1冊。
これを読むと、政府・役所が自分たちの保身のためならどんなメチャクチャでもやらかすという事が分かります。

国有地売却の資料は捨てちゃいました。
官邸に入るゲストの情報は残ってません。
自衛隊の日報は存在しません。

都合が悪いことは全部隠す。
あっても無いと嘘をつく。
日本国民はこんな政府と役所に重要な業務を委託しているのです。


言うまでもありませんが、公務員が税金を使って得た情報と、それを元に作成された文書は国民の共通財産です。
それを一部の人間が権限を守るために好き勝手に使って良い訳がありません。


普通の会社で重要な契約書や設計図を不正隠蔽で燃やしたりしたら警察に突き出されます。
業務に支障をきたして損害を被るからです。
スケールは遥かに大きいですが、これと同じことが日本という国でも起こっているのです。

この本の中でも述べられていますが、情報を管理し、しっかり公文書に残させれば、いい加減な仕事が出来なくなります。
逆に言えば今の政府や役所が公文書を雑に扱っているのは、いい加減すぎてバレるとマズイ仕事をしているから、という事になるでしょう。

国民はこうした事実に目を向け、情報・公文書の重要性に気づくべきだ、と、今更ながら身につまされた次第です。

内容もさることながら、青木氏の視点に「なるほど」と頷く事の多い力作でした。


・・・・と。
レビューは1冊だけです。

なぜなら、窓から見える景色に心を奪われっぱなしだったから(笑。

天浜線のキャッチコピーは「日本の原風景に出会う旅」。
窓の外には、まさしく原風景が広がっていました。

草と木のトンネルの中をレールは走り、



山中を通り抜け、



懐かしさ漂うホームに停車します。




お菓子を買いに降りた原谷(はらのや)は昭和10年に建てられたという年季の入った駅舎ですが、キレイに整えられて、地域の人たちに愛されているのが分かりました。










某JR●海などは待合室を取っ払ってしまい、安い運賃しか払わないお客様は風にでも吹かれていてください、という営業スタイルですが、ここは昔ながらの人をいたわる優しさが感じられます。






なんて、寄り道したり、写真撮ったり、風景に心奪われたりしてたら1冊しか読めなかったのですよ(笑。


掛川まで行って帰って5時間ぐらい。
天浜線は下車して見たり食べたり遊んだり、がセットの鉄道ですから、本を読むのに乗るにはちょっと不向きだったかな。
一番読書に向いているのは、山手線ですかね。


新所原まで戻ってきました。



という事で、昭和の薫り漂う汽車の読書ツアーでした。

















お茶と城址

2018-04-07 19:20:13 | 日記
前回「ゆるキャン」の話をしましたが、もうちょっと書きます。
今年のテーマは「お外で、読書!」なので(笑。

「ゆるキャン」5巻では、さすらいの女子高生ソロキャンパー・志摩リンが静岡県までキャンプしに来るのですが、リアルをうまく織り込んでいるマンガなので、実際にあるお店を訪ねてみる事にします。

今回はリンがお茶を買いに来るシーンにインスパイアされて、掛川市のお茶の店「きみくら」さんにお邪魔してみました。
(作中では「たかくら」という屋号)

「きみくら」さんは、1階がお茶の販売スペース、2階が喫茶店になっています。
マンガでは外観から店内まで正確にトレースされています。


最初に2階でお茶を頂く事にします。
1300円のビッグいちごパフェとかありましたけど、此度は「お茶」が主役と割り切って「羊羹と緑茶のセット」を注文。
高品位のお茶を堪能しました。

お茶は入れ方がキモなんですよねー。
最初に入れて頂いたのが一番おいしくて、後から自分で入れたおかわりは苦くなってしまった。
さすがにプロには敵いません。
しかし元々の茶葉が良いので、自己流でもそれなりに美味しく頂けました。
羊羹も上品な甘さでビューです。

しばらく窓の外に見える日本庭園的な風景にまったりしていましたが、すぐに飽きて本に手を伸ばしました(笑。
ここでのお供はこちら。

●アベノミクスによろしく  明石純平・著  集英社インターナショナル新書



第2次安倍政権から始まった経済政策「アベノミクス」を、政府や国際機関が公表しているデータを元に評価しています。

安倍政権は雇用が増え、景気も良くなっている、と自画自賛しているが、データーを冷静に見ると言うほどの成果は上がっていない。
リーマンショック、東日本大震災で困難な経済政策を強いられた民主党政権時代よりもパフォーマンスが悪い。
それどころか、それを誤魔化すためにGDPの計算方法を変更して成果を「かさ上げ」しているらしい。

結果的に恩恵を受けているのは投資家と輸出をしている企業だけで、一般の人たちは物価だけ上がって給料は実質下がっているので、購買意欲が沸かず景気なんか良くなるわけがない、という話。

さらにインフレを起こすために国債買いまくったり、年金で株買ったりしているため、何かあったらドボンという非常にキワドイ状況にある、という現状に背筋が寒くなりました。

現政権の面々はこういう本とか読んだりしないから指摘しても無駄かも知れませんがね。
副総理にいたっては新聞も読まない、とか言ってるし。
読まないんじゃなくて漢字が読めなくて内容を理解出来ないじゃないんでしょうか。


そもそも安倍首相とその一味は、「自分たちの要求が満たされれば日本がどうなろうが知ったことではない」と思っているロクでも無い連中に飼われているだけなので、ペットに文句を言っても仕方ありません。
問題は餌をやったりムチで打ったりしている奴らにあります。




お茶を頂いた後、1階に降りて家へのお土産と自分の喫茶用に茶葉を求めます。
と言っても、お茶に詳しいわけでもないので、リーズナブルのをチョイスしました。

家族には普通の煎茶、自分用にはこの「きみくら謹製・どっさりほうじ茶」を購入。


本当にどっさり詰め込んであってサービス満点です(笑。




さて、掛川まで来てお茶飲んで帰るだけではもったいないです。
近くに「高天神城」の跡があるので、ちょっと寄ってみる事にしました。


高天神城は戦国時代に徳川家康と武田信玄・勝頼が取り合った山城で、地形を巧みに利用した難攻不落の要衝でした。
最後は家康に攻め滅ぼされてしまうのですが、もし勝頼から援軍が送られていたら徳川側も相当てこずったに違いありません。
実際にここへ登ってみると、それを実感できます。


昔はこんな感じだった様です。



今は登りやすいようにしてありますけど、当時はこの険しい道を登りにくくしてあったでしょうから、攻める方は嫌だったでしょうねー。
私もヒイヒイ言いながら上を目指しましたし(笑。



上の様子が分かりにくい工夫がしてあります。
死角を作って待ち伏せしたり、崖の上から攻撃したりしたのでしょう。


搦手門から登って右側に行くと高天神社です。
石段を登り切ると立派な社が建っています。







神社に参って神様に歓迎されていると、どこかから光が差したり、心地よい風に吹かれたりするそうですが、そういう現象を経験した事がないので私はあんまり歓迎されていないようです(笑。


その奥をさらに行くと、辺りを見渡せる展望台になってます。


ここからさらに峰伝いに山道を歩けるようで、高天神城が落ちる寸前には武田の軍監がこの尾根を伝って甲州まで落ち延びたみたいです。



搦手門の左側には城の本丸跡。


時代が下ってここに天守が再建されたそうですが、落雷で消失したらしい。





コチラ側には高天神社とは別の神社が建てられていましたので、またお参りしておきます。

下に降りていくと坂がいかに急かが分かります。
守るに易し、攻めるに難し。






今度は反対側の大手門側から登ってみます。


搦手門とは違う鳥居は、大陸からの影響を受ける前の古い神社があった事を物語っています。
高天神社も元天神社も違う鳥居だったので、元々の神様はどちらかに合祀されているのでしょうか。

搦手門側とはまた一味違った険しい山道です。


三の丸跡。


ここからも辺り一面を見渡せる絶景ポイントです。


昔は敵がいつ来るかビクビクしながら見張っていたでしょうから、平和な時代のありがたみを噛み締めなければなりません。


という訳で高天神城跡でした。
重機も航空機もない時代に、知恵と経験でこうした難攻不落の城を作った人たちに畏敬の念を抱かずにいられません。










冬キャン読書

2018-02-28 00:56:16 | 日記
ずいぶん間が空きましたが、久々に更新します。
(人が見に来なくなったのを見計らってアップするです(笑)

ちなみに懲りずに本は買ってます。


つーか、いいかげんにしないと鉄筋コンクリートのマイ図書館を建てなければならなくなります。


さて、今回のテーマは「アウトドア読書」です。
インドアホビーの王様・読書とアウトドアは敵同士じゃないのか?と思われがちですが、晴れた日に外で本を読むと気分がいいので、決して相反するものではないと思います。

とはいえ、冬に外で読書するのはかなり覚悟がいります。
私も何が楽しくて寒空で本を読まにゃならんのだ、と思っていました。

しかし、最近ちょっと考えが変わりました。
きっかけはコレです。

●ゆるキャン 1~6巻 あfろ・著 芳文社


深夜アニメが面白かったので原作を読んでみました。
この物語には2人主人公がいて、その1人”志摩リン”は冬に1人でキャンプをするのが好きというスナフキンみたいな女子高生です。

彼女が言うには冬のキャンプは、
・人がいない
・汗をかかない
・虫がいない
・焚火が気持ちいい
からやめられないのだそうです。

私は現在バリバリのインドア派ですが、昔はバイクにテントを積んで走り回ったり、星を見に山の上に行ったりして週末家にいたことがないというバリバリのアウトドア派でした。
しかし「冬にキャンプをする」という発想はなかったので一本取られた感があります。

しかもリンはキャンプ中、何をしているかというと、ずっと本を読んでいるのです。
学校では図書委員、バイト先は本屋、ソロキャンプの主な目的は読書、という典型的な活字中毒者です。
ちなみに私も高校生の時は図書委員で、書店でバイトしていたので非常に親しいものを感じます。
1人で居る時にいつもヘンな妄想をしている所もそっくりです(笑。

小学生と間違われるぐらいのチンチク・リンですが、10年後のリンは目を見張らんばかりのクールビューティに成長します。
コミック6巻の特典欲しさに観賞用とは別に保存用を買ってしまいました。




それはさておき。
冬、外寒いけど、テント張って焚火すればいけるかも。
他にすること無いし、邪魔も入らないから読書に没頭できるし!

この山になった本を少しでも消化したいし!


という訳で、冬のキャンプ読書をやってみることにしました。


もっとも、寒空に野外で寝泊まりするのですから、それなりの準備が必要です。
「ゆるキャン」は作者のあfろ氏がツーリング泊で得た経験を元に描かれているそうで、登場する道具や野営のテクニックもリアルです。
参考にさせて頂いた上に、専門書、キャンパーのブログなども拝見させて頂いて知識を重ねます。

平行してお小遣いで買える範囲の物をチョコチョコ買い揃えて行きました。

リンも使っているツーリングキャンパー御用達のこのアルミテーブルとか。


直火禁止のキャンプ場で使うミニ焚き火台とか


寒さ対策のブランケットとか。


コートの中に着るインナーダウンも買ったし、寝袋は省エネ用のマミー型があるし、折りたたみ椅子も倉庫から探してきたし・・・。




・・・あれ、テントは?
昔、使ってたテントどこやったかな?
あの袋の中に、シングルバーナーもコッヘルも全部入れてたんだけど。

無い!
無いぞ!テントが無い!
えー、お金ないよー、お金ないのにー!
テント買えないよー!!

などとバタバタやっていたら、4月になってしまいました。
もう春じゃん!

という訳で、冬のソロキャン読書作戦は未遂に終わりました。

慌てて今さら買った5000円の格安テントが精神的に追い打ちを掛けてくれます。



4月になったらバーベキューとかやる連中がワサワサ来て、静かに本なんか読んでられないでしょう。



・・・まあ、仕方がありません。
今年の11月からの冬キャンに備えて、じっくり準備をしていく事にしましょう。
なんせ設営やら装備やら、やる事要るものは山ほどありますからね(笑。



さて私の企画は失敗しましたが、「ゆるキャン」にはまだまだ魅力があります。
その一つが「リアルな設定」です。
多少アレンジしてありますけど、作中で登場する地域、お店、施設などはどれも実在していて、実際に訪ねる事が出来るのです。

うまい嘘は「ほとんど本当で、肝心なところが嘘」だそうですが、リアルに出来るところはリアルにする事で「ゆるキャン」の世界をより身近に感じられる工夫がなされています。


このお話のもう1人の主人公”各務原なでしこ”はリンと劇的な出会いをして(笑)アウトドアに目覚める少女なのですが、舞台である山梨に来る前は静岡県の浜松市にいた、という設定です。
しかも三ヶ日とか弁天島の辺とか、バリバリ地元の風景が登場します。
一気に親近感が湧きました(笑。

コミック5巻ではリンが原付でソロキャンしながら、なでしこと彼女のお祖母さんの家に泊まる事になるのですが、お祖母さんの家は天竜浜名湖線の佐久米駅の近く、という事になっております。



いままで特に用がなかった佐久米駅に用が出来ました(笑。
ちょっと行ってみる事にします。

天浜線の駅は店舗とコラボしている所がいくつかあります。
この佐久米駅もその一つで、「かとれあ」という喫茶店がパートナーです。
ハンバーグとか美味しいみたいです。



さて、ここの駅のもう一つの見どころが「ゆるキャン」でも描かれていたコレです。

ゆりかもめ(大塚明夫ふうに)


なんでも駅長さんが餌をあげていたら毎年やって来るようになったそうです。

潮の香りが流れてくるのです。



駆け出して見上げたら、カモメが羽ばたいてゆくのです。




家で引きこもっていたら見られない光景。
やっぱり本を持って外へ出かけるべきですねー(笑。