ふきの指定席

終生のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

人生考

2016-09-12 00:57:12 | のほほんの記
我が両親は身体が病んでも 頭は最後まで矍鑠(カクシャク)としていた
彼らがおそらく死期を悟ったと思われる瞬間がある
その姿は奇しくも同じだった
両親が旅立ってから気が付いた事なのだが
感性が枯れるのである 乾いてしまうのである
肉体は存在しても 魂は宙に 視線は闇なる空(クウ)を見つめていた
そんな両親の姿を 私は忘れる事ができない
もうその世界に踏み込んでしまったのだ
何人も抜け出すことはできない
父はそれから半年後
母は2ヶ月後に 旅立った
見栄っ張りな父は 自分の葬儀の段取りまで指示し
母は家族だけで見送るようにと静かな旅立ちを望んだ
残された我々は両親の望むように彼らの人生の扉を閉めた

人は誰しも泣きながらこの世に生まれてくる
この世から去る時は人それぞれである
できるなら
我が両親のように 悟って旅立ちたいものである

凛として生きられるブロガーさんがいる
自分の俗物にたじろぎ そのブロガーさんの生き様を羨ましく思った
色々あるのよとさらりと言われたが もちろんそうだろうと思う
でも学ぶべきは学びたい
せめて今日をきちんと生きようと思うが
明日でいいやのずぼらさである
もうその明日がきてしまった
秋の夜長の(気がはやか) 人生考
 
今日も明日もの境界線なしや

取りあえず 今すべきは 寝た方がいいのかな

 

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6 コメント

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私の父 (sake)
2016-09-12 03:43:21
私の父は体より先に認知症になってしまいました。叔母もそうでしたので、何となく自分もその道を進むのだろうと思われます。
父のように年金もろくにもらえないであろう私の悩みどころはそこです。体がダメになったらもうすがらず寿命と静かに幕引きをしたいと思っています。でも実際そこまで潔くできるものなのだろうか?まだ考えなくてもいいか。。。

私も友人を断捨離してきました。
子供を育ててきた時はそれでよかったですが、この先子供が独り立ちしてからホントに1人になると思い、大切にしようと考えるようになり、昨年クラス会にも行ってみました。
今までそういうのが大の苦手でしたが。。。
これからは縁も大切にしていきたいです。
ふきさんの息子さん、28歳だったんですね。
kekeとあまり違わなかったとは。もっとずっと上のお兄ちゃんだと思っていました。

もう周りのお友達は結婚されてる人もいるんですか。。。
うちのも周りがどんどん結婚して行くでしょうね。。。。
返信する
sakeさん (ふき)
2016-09-12 09:05:27
自分の人生の扉の閉め方を 
時々考えてしまいます
sakeさんの年に考えたかというと まだなかったと思います
その時は母も 義両親も健在だったからかな
子供達も学生でしたし・・・

我が両親はかなり潔かった
周りの手を煩わすことなく
立つ鳥跡を濁さずの旅立ちでした
父ちゃんは自分の親達の旅立ちとの違いに
両親に対して最高の賛辞の言葉をくれました
ちょっとその言葉を忘れてしまいましたが
時々自分の 人生の空白時に 親たちの人生の〆を思ってしまいます

息子は何回友人の結婚式に参列したことでしょう
月に3回重なったこともあります
薄給の身ではご祝儀も大変だろうと親の私が愚痴ってしまい
何故か息子に諭されました
それからは何もいいませんが
親としては 息子も娘も愛する人と出会い
自分の家庭を築いてほしいと 切に願っています
でも実際は何事に対しても淡々と向き合い生きています
sakeさんのお部屋で書かせて頂きましたが
感性のキャパが満杯になってしまったからです

良い事も 悪い事も含め
悩めるsakeさんを 先行く先輩として温かい気持ちで見守っています

なんくるないさ~
大丈夫
人生は捨てたものではないよ
明けない夜はない

美味しい料理を作っている時
無心になれる瞬間があると思います
人生もそう
気が付けば 一歩も二歩も進んでいます
支離滅裂になってきました

何もない人生なんてつまらないですよ 
感性と向き合えるsakeさんの時間は
宝石箱や~
返信する
こんにちは (のびた)
2016-09-12 10:14:27
こんな元気な私でも ちょっと体が具合が悪いと そろそろかななんて思う時があります
いつ逝ってもおかしくない年齢だからですね
でも朝起きると 生きていたとしみじみ思います
そんなに先が無いとすれば 今日は大切です
だから意義のある日々を過ごしたいです
返信する
ふきさん こんにちは ♫ 。 (masa)
2016-09-12 15:48:53
ふきさん

思う様になりました
今後どうするべきかと良く考えます
私は仏壇を抱えています
仏壇をどうするかです
息子たちも独立して自分の生活で一杯
先祖の仏壇まで見れる余裕は無い
仏壇は私の代で終わりにして、墓の代わりにお寺の納骨堂を持っているので
お寺で永代供養をしてもらおうと思っています
これを決めたら、気持ちがゆっくりなって
色々考えなくて済む様になりました
終わりの人生、今を楽しみたいと思っています。
今日もお元気にお過ごし下さい。

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のびた様 (ふき)
2016-09-12 16:45:17
恐山がよくなかったのでしょうか
あっちの国の住人のことばかりを思い出します(笑)

私ものびたさんと同じエリアです
シャッフルすれば 先輩後輩もなし
せいぜい シャバで 残りの人生を謳歌しましょう
返信する
masa様 (ふき)
2016-09-12 16:54:40
夫は長男ですが
跡を継いだのは義弟です
勿論お墓もです
我々夫婦は特定の宗教も持たず無神論者です
自分達にとっては身近な問題ですが
なんとなく 
考える事を先延ばしにしています
そんなことも含めて 身の処し方を 
考えなければいけないのですね
masaさん しんどかね・・・
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