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天災・人災・菅災・・・

2011-06-13 08:45:42 | Weblog

早いものであの大震災から3ヶ月が経ちました・・今は時々しか余震のニュースを見なくなり、東京に住んでいると、電力不足の心配以外は何事もなかったかのような普通の日常生活を送っていますが、今更ながら振り返ると、日本の原子力発電所の建設基準がいかに大甘で斑目先生が一肌脱いで安全の大安売りをしてきたか呆れかえりますが、住民無視の「官・政・」の利益優先の政策がまん延しているかがわかりますネ・・
そんな中でノーベル賞学者の野依先生がようやく出てきました。(こういう人がもっと早く発言できないのでしょうか?・・発言にも勇気がいるのでしょうが・・・)

言っている事は国民が素朴に感じている事ですね・・・

「東電の人災」とIAEA元事務次長  この記事は産経新聞掲載記事ですがとうと出ました
【ロンドン=木村正人】1993~99年に国際原子力機関(IAEA)の事務次長を務めたスイスの原子力工学専門家ブルーノ・ペロード氏が産経新聞のインタビューに応じ、福島第1原子力発電所事故について「東京電力は少なくとも20年前に電源や水源の多様化、原子炉格納容器と建屋の強化、水素爆発を防ぐための水素再結合器の設置などを助言されていたのに耳を貸さなかった」と述べ、「天災というより東電が招いた人災だ」と批判した。

日本政府は7日、事故に関する調査報告書をIAEAに提出、防止策の強化を列挙したが、氏の証言で主要な防止策は20年前に指摘されていたことが判明し、東電の不作為が改めて浮き彫りになった。

 氏は「事故後の対応より事故前に東電が対策を怠ってきたことが深刻だ」と述べ、福島第1原発が運転していた米ゼネラル・エレクトリック(GE)製の沸騰水型原子炉マーク1型については、1970年代から水素ガス爆発の危険性が議論されていたと指摘した。

 スイスの電力会社もマーク1型を採用したが、格納容器を二重にするなど強度不足を補ったという。当時スイスで原発コンサルティング会社を経営していた氏は改良作業を担当し、1992年ごろ、同じマーク1型を使用している東電に対して、格納容器や建屋の強化を助言した。

 このほか、水源や電源の多様化▽水素ガス爆発を防ぐため水素を酸素と結合させて水に戻す水素再結合器を建屋内に設置▽排気口に放射性物質を吸収するフィルターを設置-するよう提案した。しかし、東電は「GEは何も言ってこないので、マーク1型を改良する必要はない」と説明し、氏がIAEAの事務次長になってからもこうした対策を取らなかったという。

 一方、2007年のIAEA会合で、福島県内の原発について地震や津波の被害が予想されるのに対策が十分でないと指摘した際、東電側は「自然災害対策を強化する」と約束した。

 しかし、東日本大震災で東電が送電線用の溝を設けるなど基本的な津波対策を怠っていたことが判明。氏は「臨時の送電線を敷いて原発への電力供給を回復するまでに1週間以上を要したことはとても理解できない」と指摘し、「チェルノブイリ原発事故はソ連型事故だったが、福島原発事故は世界に目を向けなかった東電の尊大さが招いた東電型事故だ」と言い切った。

それにもう一つネットで見つけた記事で申し訳ありませんが、六本木ヒルズの電源確保の設備が書いてありました(ヤフーさんありがとう)

◇森ビルでさえ三重の備えで安定供給

「電力不足でコールセンターを関西地方に移した会社もあると聞くが、うちは全く支障がなかった」。入居する外資系パソコンメーカー「レノボ・ジャパン」の吉松義明総務部長は語る。外資系証券「バークレイズ・キャピタル」の長谷川康一マネージングディレクターも「停電すれば業務が止まる。発電機のないビルには入らない」と言い切った。

運営する森ビルは災害に強い施設を目指し、約100億円かけて地下にガスタービン式発電機(最大電力約3万9000キロワット)などを整備。廃熱を冷暖房に利用しエネルギー効率も高い。ガスが止まれば東京電力の電気を使い、それもだめなら灯油で非常用発電と、三重の備えを持つ。

震災後、電力不足とは無縁だったが施設全体で照明を落とすなどし、日中4000キロワット(約1100家庭分、夜間は3000キロワット)の余剰電力を4月まで東京電力に融通した。その後も15%の節電が続く。入居者の省エネ意識が高まり、ほの暗さが普通のことになっているという。

4~5月、自治体や企業の視察は20回近くに上った。東京都の猪瀬直樹副知事は「都の電力需給のあり方を考えるため参考になると思った」と視察の様子をブログに記す。企業からの賃貸問い合わせも増えた。森ビルの広報担当者は「以前は『六本木で営業したい』という理由だったが、今は電気の安定供給に着目してもらっている」と語る。

以上が内容ですが、たかが一民間企業の非常時の備えです・・・
がそれに比べると危険性のレベルが格段と高い原子力建設で津波の高さや非常電源の設定などかなり専門的な事はデタラメじゃない、斑目原子力委員長先生が助言しているんでしょうから・・斑目先生も随分手心加えました・・(余ったお金で政治家に献金・学者は原子力委員長の地位と名誉とお金が潤う仕組みですか?・・)
そして有名な「想定外」・・(本当は想定無視でしょうね・・東電と相談の結果・・タブン)

そんな中、福島県の原発周辺の子供や妊婦さん達が危険を承知で生活しています・・(それぞれの諸事情で簡単には引っ越せないですもの・・)

これを見かねて(かどうか分かりませんが・・)グリーンピース日本支部が(例のクジラ捕獲反対の団体で有名ですが)独自に放射線量を調査した結果、福島県内でも異常に数値の高い場所があるそうですそれが下記の記事です。

6月6日、7日とグリーンピース・インターナショナル事務局長クミ・ナイドゥと福島へ行きました。

訪問した幼稚園では、ブルドーザーが土を削り、汚染土を埋めるための穴を掘っていました。
作業を終えたところの放射線量をはかると毎時0.5マイクロシーベルトもありました。
1年では4.38ミリシーベルトになりますから、法律で定められた限度である年1ミリシーベルトを超えてしまいます。
「除染は必要だが、やり方が不十分すぎる。」とクミ・ナイドゥは指摘します。

幼稚園周辺の道路の地表面を測ると、毎時2から3マイクロシーベルトもありました。
さらに、雨どい下などでは、毎時9から45マイクロシーベルトが計測されました。

クミ・ナイドゥに同行したグリーンピースの放射線調査チームのリーダーのヤン・ベレニクは、「これまでのグリーンピースの調査でデータは見ていたが、福島に足を踏み入れてすぐそのうつくしさに打たれた。こんなにもうつくしい福島がこんなにも高い放射能で汚染されている。そこに、チェルノブイリだったら避難となっている場所に、人が住み、子どもが遊んでいることにショックを受けた」と話しました。

グリーンピース・ジャパンは、今日、クミ・ナイドゥ、ヤン・ベラニクとともに記者会見を開きました。
クミ・ナイドゥは会見で以下のように話しました。
「日本政府は、この原発災害が日本の人々に何をもたらすかを説明してこなかった。そして今でも説明していない。福島を訪れてそれがはっきりした。日本政府は、被害を受けた人々を守り、賠償がしっかり行われるようにしなければならない。」

★記者会見の様子はこちらの録画から見られます。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/info/japan/


しかし諸外国の人達はいかに東京電力と日本政府の発表を信じていないかが良く分かりますね。悲しい事です


(写真は前回紹介した雑草「正宗」の全体映像です)
たくましいデショ(ですがもう直ぐ刈り取られる運命ですでしょうか・・菅の中の草・・・)