新・HAMA一等兵のペケ戦記

昨夜はソ連兵と戦い、今夜はエイリアンと戦う、ニッポン男児HAMA一等兵のゲーム戦記(プレイ日誌)!

寅さん映画と癒し

2011-03-27 21:19:08 | Audio Visual

A_108DVDマガジン Vol. 6の「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(第11作、1973年夏公開)をリビングの液晶テレビ(37インチ)で観賞。表示はPS3の1080i アップコンだが画質に不満はない。第11作は寅さん終生のマドンナと言っても過言ではないリリー(浅丘ルリ子)が初登場する。浅丘ルリ子の魅力は何と言っても、あの華奢な身体から発せられる声の力強さとスピードである。寅さんの話芸にひけをとらない。第11作は傑作第15作「寅次郎相合い傘」へ続く序章としても重要な位置付けだ。

どうも最近、寅さんを観終わるとすぐにまた観たくなる。2本連チャンも珍しくない。寅さん映画に何か効用があるとすれば、「やさしく心に明るさを灯せる力がある」ことではないかと思う。他の映画でも生きる勇気を与えてくれる作品が多々あるが、違いがあるとすれば、寅さん映画は「やさしく」励ます力があるような気がしてならない。映画評論家・吉村英夫氏の著作のあとがきに以下のような文章がある。

「人々の心を和らげ、勇気を与える能動性は『男はつらいよ』にもある。こんな話しを聞いた。神戸大震災後、避難所に逃れた人々に『神戸映画センター』を中心に映画上映のボランティアをしたが、子どもたちには『となりのトトロ』、大人には『男はつらいよ』が圧倒的に喜ばれたという。寅さんに見入る人々は、寒中なのに、たとえ暖房なしでも途中退場がほとんどなかった。そんな上映会がなんと250回から300回も開催された。寅さん映画は、現に住む家がなくて苦しい状況のなかにいる人々の心を癒し、励ます役割を果たしたのである。映画を巡回上映しながら『こういうときに役立つ映画があるというのはものすごく嬉しかった』という」(「ヘタな人生論より『寅さん』のひと言」あとがきより抜粋、吉村英夫著、河出文庫)

月末発売の次号・第32作「口笛を吹く寅次郎」(竹下景子初登場)も楽しみだ。

余談だが、計画停電で節電が励行されており、ウチでもAV機器の待機電源を無視する訳にはいかない。そこで、地震後はシアター機器用のブレーカーは落とし、主要機器の電源ケーブルを本体から外した。いくつかの機器はセッティングがリセットされてしまうだろう。しかし、節電のためには止むを得まい。しばらく、ウチのシアター機器を休眠させる。今後は液晶テレビでAV観賞を楽しみたい。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
HAMAさん、こんにちは。 (岩窟王)
2011-04-01 17:34:56
HAMAさん、こんにちは。

奇しくも僕も27日に寅さんDVDマガジンのことを記事にしました。
事後報告になり恐縮ですが、その記事から
HAMAさんの記事にリンクを張らせていただきました。
http://gank2o.blog5.fc2.com/blog-entry-967.html

> どうも最近、寅さんを観終わるとすぐにまた観たくなる。

そうなんですよねぇ~。
寅さんシリーズには強力な中毒性があるんですよね。
僕も寅さんにハマリ始めた一時期、
毎日時間があると観ていて、2本続けては当たり前
になっていた日々がありましたw。
笑って泣けるので癒し効果は絶対にありますよねぇ。
リンク有難うございます。ここ最近は寅さんDVDマガ... (HAMA)
2011-04-01 20:05:39
リンク有難うございます。ここ最近は寅さんDVDマガジンが楽しみになってきました。他タイトルはBDやDVD含め、予約をしてません。32作目が届いたばかりなので週末鑑賞のつもりです。画質も岩窟王さんが分析されているようにDVDとしては満足できる仕上げだと思います。

みかんさん、書き込み削除致しました。 (HAMA)
2011-04-02 15:06:36
みかんさん、書き込み削除致しました。
あまり気になさらないように。

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