いわずと知れたギャング映画の傑作。禁酒法時代のNYのユダヤ系ギャングの友情と裏切りを描いたセルジオ・レオーネの遺作。ジェニファー・コネリーのデビュー作でもある。何年も前に購入していたDVDであるが、本編が229分もあるので(間にインターミッションが入る)、今までつい観そびれてしまっていた。
この映画を最初に観たのはおそらく20代前半だろうから、15~20年ぶりの再観賞になる。それまでの間、脳裏にしっかりと焼き付いていたシーンがある。埃っぽい倉庫で一人優雅にバレエの練習をする少女コネリーの眩しさと、ラストのゴミ収集車と、阿片窟のヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)の至福の笑顔シーンである。ラストについては、映画評論家の音声解説も聞いたが、解釈はどうも人それぞれのようだ。でもそれで良いと思う。だからこそ時代を経て再度観賞する価値がある。エンニオ・モリコーネの哀切漂う楽曲も依然魅力的。