トム・クルーズ & キャメロン・ディアスのロマンティック・アクション、「ナイト & デイ」は内容的には気楽に観れるエンターティメントだが、どうも北米では興行的には成功したとは言えないようだ(wikiより)。自分が観ていて一番気になったのが、時折アップになる二人の笑顔にある種の「つくり」をなぜか感じてしまった点か。二人とももう既に実年齢では中年の域に達しており、若さ溢れる自然な笑みは期待できないのかもしれない。それだからか、笑顔がどうも嘘くさく感じてしまった。
「96時間」のリーアム・ニーソンは特に老いや中高年の悲哀を隠さず、却ってそれが凄腕アクションに新鮮な驚きを感じさせてくれ、配役の妙味を感じた。若いパパが演じたらおそらく普通のアクション映画になってしまっただろう。しかし、「ナイト & デイ」は内容的にもう一回り若い役者が演じたほうがぴったりだったのではと感じた。個人的にはトム・クルーズは好きな俳優で(キャメロン・ディアスはその逆)、今回はトムの腹筋に同年代として頭が下がる(と言うか目を逸らしたい)思いだったが、今回の作品はトムにはどうだったかな・・・、と正直感じてしまった。