今週はアカデミー賞ウィークと言うことで、今晩は昨年度のアカデミー作品賞・編集賞・脚本賞をとった「クラッシュ」を視聴。人種の坩堝のロスを舞台にした群像劇。前半は救いようのない人種差別を描くが、後半はそれでも希望があることを示す。さまざまな人種、職業の人生の交錯を113分ですっきりまとめており、アカデミー編集賞も伊達ではない。画質は真HV並で暗部は浮く。解像感はそれ程高くない。監督・脚本のポール・ハギスは、「ミリオン・ダラー・ベイビー」の脚本で、個人的にはここ最近注目している人。イーストウッドの「父親たちの星条旗」や「硫黄島からの手紙」も期待してます。そう言えば、「007/カジノ・ロワイヤル」の脚本もこの人なんですね。しかし、小さい子供が銃声に怯えてベッドの下に隠れて寝るというアメリカ社会というのも何とかならないのでしょうか。
今晩は娘の希望でまたまた「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」（DVD）を視聴。XA2で1080pにアップコンした映像は、引きのシーン以外はDVDでも結構いける画質である。
娘が寝た後、Rec-POTの録画を消化しようと選んだのが、「隠された記憶」（WOWOW真HV）である。ある映画評論家が絶賛していたのを憶えていて録画しておいたのだが、ちょっと肩透かしの映画だった。カメラを固定した映像が延々と続く冒頭から、BGMのない不気味なムードが終始画面を支配し、トラウマ必至の衝撃的なシーン（思わず悲鳴を上げてしまいました。PG-12にした訳がここで理解できました）、そして謎のラストまで緊張感が持続します。しかし、テーマは分るのだが、結局何がなんだかさっぱりわからない。でもこれが良いという人はいると思います。画質は真HV並ですが、ベールがかかったような感じで鮮明ではありません。コントラストを敢えて抑えた画調で暗部を浮かせてます。ラストも含め、引きの映像が多いので画面の小さいモニターでは分りずらいです。大画面で見たほうが良いですね。
もう一本、見ようかなと思いましたが、今日は時間切れですね。それはそうと、XB360の天板の上にとりあえず積んでいるHD DVDやBDが増えてきて、HD DVDが13枚、BDが5枚になりました。来週以降もまだ何枚か届くので、そろそろ専用の棚が必要になってきたようです。
9.11テロ事件で瓦礫に埋まった警察官の救出と家族との絆を描いたオリバー・ストーンの新作。惨劇に巻き込まれた警察官の眼を通して、当日の地獄さながらの状況が描かれている。敢えて事実を執拗に再現することで、何を感じるかは観客個々人に委ねたようだ。HD DVD版とBD版で今回リリースされたが、巷のAV雑誌ではBD版のほうが画質の評価が上だったため、それを信じて今回はBD版を購入した。BD版の画質はさすが1080pと思わせる。明け方のNYの実景を緻密に描写し、特に遠近感や質感が優秀。瓦礫に埋まった後は、殆どが暗いシーンの連続で、警官扮する役者は首から上の演技が主体で、その表情や周囲の状況がきちんと見えるかが重要になる。確かにこれは「キングコング」同様に、WOWOW放送やBSD放送では見れない映像かなと思う。劇場並みの映像が名実ともに、ホームシアターにて再現できたと感じた。
今回、迷光対策として気になる所を黒のマルチカバーで覆ったのが奏功して、黒がぐっと締まったようです。シーンの切替時に時折、1～2秒、黒一面のシーンが入るのだが、このとき本当に真っ暗闇になる。やはりこの手の対策は重要だと再認識。
蛇足だが、HD1とPS3（HDMI直結）には相性的な問題があるようですね。本編＋クレジットが終了して、そのままにしておけばメニューに戻るわけですが、その間に2度ほど無信号のブルーバック表示になりました。「キングダム・オブ・ヘブンDC」に次いで2度目ですが、どうもHD1の信号認識はシビアに設計されていて、繋げる機器との間でこういった問題を発生し易いのかなと推測してます。アンプを経由してのCP接続のときのように、本編再生中にこの問題はまだ発生してないので実害はありませんが、しばらく様子見といった所です。BDのソフトをさらに数本買ってみたので、またチェックしてみます。ちなみに同じくHDMI直結のXA2のほうではこの問題はまだ発生してません。
数あるジョン・カーペンターの作品で一番好きなのがこの「遊星からの物体Ｘ」（1982年作品）です。国内版DVDは依然レターボックス収録ですが、ようやく納得以上の画質で北米版HD DVDで登場。これはお宝ディスクですね。いずれ国内版も吹替付で出て欲しい所。
この作品の後日談はゲームになっていますね。また、作品のリメイクも決まって内容的には本作のプロローグ的なものになるようです。現代のCGIを多用したSFXでどう変るのか、公開が楽しみですね。でもいくら技術が進歩したとしても、本作の特殊メイク、ロブ・ボッティンのお仕事には敵わないでしょうね。一度見たら一生忘れないぐらいのインパクトある造形ですもんね。
HD１の代替機ですが、今晩はCP接続の部分のみチェックしましたが、問題をまるっきり同じに再現。これはおかしい、まさかと思い、CPケーブルをアンプ経由で繋げるのではなく、チューナーから直接HD1に繋げてみました。結果、正常です。CH切替や番組表示も問題なくなりました。まさかと思いましたが、モリヤンさんのご指摘が当たったようです。チェックにWOWOWライブの「ザスーラ」とRec-POT録画「ステルス」の2本を最初から最後まで視聴しましたが、無信号によるブルーバックは発生しませんでした。今日前の機体を返却したので、この問題はあとはメーカーに任せようと思います。いずれにしろ、直結では問題なかったので、他にアンプにCP接続しているのがR1のDVDPですので、アンプ経由でHD1にCP接続できない以上、とりあえずこれをシステムから外すかどうか検討したいと思ってます。
また、ブルーバック画面での色むらに関しては、代替機では目立った色むらは確認できず、ほっとしました。明日の晩はHDMI1とHDMI2の機器での再生をチェックしてみます。
