2月下旬に夫が人間ドックを受けた結果が、数日前に郵送されてきた。
夫は封を切って顔色も変えることなく結果を確認して、私に何も言うことなく、ふつうに封筒にしまうのだ。
またよくわかんない動きをしてるなと思い、「結局どうだったの?」と聞くと、
「うん。何も異常はなかった。」と夫は言う。
でも、いつものように信用できないので見てみると、なんだか嫌な文字が印字されていた。
あーあ。何のために人間ドックを受けたのかわからないでしょ~!
指導区分は、『日常生活に注意を要し、観察を必要とします。』だったので、
今の段階では治療は必要としないと思ったのか?彼はショックではないと言う。
はー……相変わらず、君、すごいね。私は一応落ち込んだけどね。
だって、夫の父は脳梗塞だったので、体質が似てたら嫌だなって、若い頃からずっと思っていたから。
夫はどうも脳天気というか何というか…
亡くなった義父は50代で脳梗塞を患い片側が不自由だったが、私は夫からずっと、『くも膜下出血』だと聞いていた。
でもそれから15年くらい?経った時、夫から「脳梗塞だったんだってー。」って言われた時は、
「えーーー?」って驚いたのなんの。自分の親の病状を知らない子供っているの?って。
私の父が手術中の時も、家族は心配して待っているのに対し、夫は長椅子で仰向けで寝ていたし…。
この時も、なんちゅう男じゃ…と唖然としたものだ。
数日前も、一昨年亡くなった義父の最後の病状を「こことあそこが悪くなったんだよね。」と話したら、
「そうだったんだっけ…俺、よくわかんないんだよね。」って。
「(は?)・・・・・・。」
すべてにおいてこうだから、本当に困ってしまう。
宇宙の果てにいる宇宙人と毎日交信しているようなものなのだ。
「自分のことなのだから一番わかってなくちゃいけないんだから、自分でも調べなよ!」
と私が怒っているのを恐れてか、夫は仕方なく自ら検索したんだけど、
「どうだった?」と聞いても「何が?」と返ってくるし、
しまいには、「ストレスをためない方がいいんだって!」の回答のみ
そりゃそうですけどね。
義父も過去言っていた。
「最初の脳梗塞で薬を飲んだらとても良くなったから薬をやめたら、2度目の脳梗塞に見舞われたんじゃわ。」
って、ふつうに他人事のように。それが元で、右か左が不自由なり、周りに迷惑をかけたのだ。
似ちゃってるよー。
余談だが、医師の言うことしか絶対に聞こうとしなかった私の祖母は、
病院で接種した何かの注射で、あの当時大問題の肝炎に感染した。
でもすごい。弱音もはかず、毎日大量の薬をなんちゅうこともなく飲み干し、
それから24年間くらい生き抜き、93歳で肝臓ガンで亡くなった。(それでもあの当時はガンになるのね)
亡くなる一週間くらいは具合が悪くて寝ていたけれど、夕方になると自分でカーテンを閉めていた。
ほぼ介護なし。
またまた余談だけど、うちのおばあちゃんがスゴいのは、
80代の頃だったか?お年寄り特有と言っては失礼かもしれないけれど、
口元が自分の意志でなく横に動くようになってしまい、
私は「あー…おばあちゃんもこういう症状が出ちゃったか…言ったらショックだろうしどうしたらいいんだろ…」
と悩んでいたら、
ある日妹が祖母の口元を見て、なんも考えずストレートに、
「なんで口元をそんな風に動かすの?」
と言ってのけたその一言で、なんと、すぐに自分で治してしまったのだ。
性格がきつかったけど、相手に対しても自分に対しても責任感があったのかもしれない。それと変なプライドかな。
でも、医師に関しては父も祖母もきちんと選べなかったので、信頼できる方を選択してほしかったなと思う。
(※ここまで言うと、義父と祖母を比べてしまっているようだけど、
そういうことも無きにしも非ずだけど、どちらが上か下かと言っていることではありません。)
脱線しまくりなのを元に戻り、
夫の曖昧な結果に向き合って考えた結果、近くうちに別の病院で受診することにした。
人間ドックにも質があると思う。
今回はあまり受けたくない病院だったんだけどそこしかなく、
しかも安い人間ドックだからか?医師による問診も5分くらいで、
体重を少し減らした方がいいと言われただけだったようだが、本当にそうか?
急に襲ってくる病気は怖い。
近所の方の実父は旅先で急に倒れ亡くなったが、
亡くなる前に受けた人間ドックの検査表が死後送られてきて、その結果は『異常なし』だったという。
もう20年以上前の話だけど、今思い出しても切なく無念に思う。
だから、今回人間ドックを受け、また精密検査を受けてみることは、
怖いけれど、色々と見直すことができるし、よかったこと。
そう思うことにしよう。
猫が17匹いるんだから、お父ちゃんよろしく頼むよ!
変なこと言うけど、私らはこの子たちをすべて看取った後に死ぬんだからね。
(それはそれでキツイなー。仕方ないけど~。でも、それでいいのだ。)
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