ヨット「ARCADIA号」の航海記

「ARCADIA号」の自由で気ままな航海記。自然の雄大さ、寛大さ、また、訪問地での出会い等を写真で記録しました。

2017年7月枕崎〜九州西岸セーリング(中編④)

2017-07-31 11:08:47 | ヨット

7月30日

佐世保パールシーから7NM(約13KM)

佐世保のヨット仲間と西海に浮かぶ高島に海水浴に行く。やはり、海の透明度も違い景色も美しい。高島でゆったりとした時間を過ごした。

高島港

昼は島でBBQ。 島でとれたスイカも美味かった!!

久し振りに会う佐世保のヨット仲間。お忙しい中、本当に感謝です!!

 

…to be continued.


2017年7月枕崎〜九州西岸セーリング(中編③)

2017-07-29 22:33:01 | ヨット

7月19日~

現行のジブファーラー「PROFURL」代理店に破損した部品の見積もりを出してもらったところ新品の完成品の値段をはるかに上回った上、部品在庫もなく入荷するのに1週間から10日の日数がいるとのこと。ただただ時間を費やしただけだった。

その間、佐世保のヨット仲間やヨット関係業者にマスト関係の専門業者を紹介してもらえないかと尋ねてもハイシーズンのためなかなか見つからず。たまたま佐世保パールシーに来られていた古賀さんと中林さんにはこちらの要望に応じてもらえることになった。

フォアステーの取り付け部分確認のためスルスルとマストに登る古賀さん

次に以前から知っている西宮のゆうこうマリンにジブファーラーについて聞いたところ、世界No1の売上の「FURLEX」製”104S”ジブファーラが在庫あり。値段も手ごろであったので、これを購入することにした。ゆうこうマリンから取り付け方法も丁寧に電話でサポートしてもらいながら進めたが、出荷側でハプニングが起こり入荷が遅れた。これによって取り付け業者のスケジュールも狂ってしまいフォアステーとジブファーラーの取付作業は8月3日まで待つことになった。

したがって、マストの修理作業が始まるまで佐世保を観光をしてみた。

佐世保のヨット仲間のH氏

「ラスト・サムライ」の映画の舞台にもなった。

 

海上自衛隊佐世保基地

H氏が操縦するラジコン飛行機。この後、失速して海中にダイビング・・・

 

…to be continued.


2017年7月枕崎〜九州西岸セーリング(中編②)

2017-07-27 00:05:40 | ヨット

7月18日

奈良尾港~佐世保パールシー 

40NM(約72KM) ※実際は途中から出発港に引返したので80NM(約144KM)

6:00奈良尾港出港

五島では修理業者が居ないので台風にも強く、ヨット仲間もいる佐世保パールシーの港ビジターバースに向かうことにした。破損したジブファーラーは一旦、奈良尾港に置いていくことにした。 

ロープで仮留状態のマストが倒れることを一番心配したが、出発時は風も波もなく順調な滑り出しだった。

ブームは取り外しデッキに縛り付けた。

 

9時過ぎ「ARCADIA号」を生産したヨットメーカに修理対応などについて電話で聴く。破損したジブファーラは一部の部品だけの交換で出来そうなことを聞いたので、半分ほど走ったところで、奈良尾港に引返した。

13:30 ジブファーラーは12Mもあるので、急いで分解後、船のデッキに縛り付けて奈良尾港を再出港。佐世保パールシーの到着は夜8時過ぎの予定。次の懸念は、港の入り口は九十九島と言われるだけ小島と岩礁、暗礁が多い。その航路灯もない真っ暗闇のS字水路を通って無事にパールシーに入港できるかである。

しばらく走ると前方に雨雲が立ち込める。

 

 運悪く後ろからも雨雲が迫る。

突然、大粒の雨が降り注ぎ、うねりで船が揺れる。最悪、マストが倒れるかもしれないと不安がよぎり、もしもの時を想定し携帯式海上無線機と信号弾をポケットに入れた。

 

 

 19時頃、前方に九十九島が現れる。何とか明るい内に少しでも近づきたいと思った。

 20時頃、九十九島の入り口にたどり着く。運悪く、雨雲で月や星の明かりもなし。

 真っ暗な水路を日本水路協会の海図データ(newPec)をもとにGPSを使って航行し、無事目的地に入港した。

 今年の6月に九十九島で起きたヨットの座礁事故。

(写真:蓮田氏提供)

 

 

…to be continued.


2017年7月枕崎〜九州西岸セーリング(中編①)

2017-07-23 18:05:44 | ヨット

7月16日 

野母崎~福江(五島) 48NM(約86KM)

6:00 野母崎出港

今日も上げ潮に乗り快調なセーリング

洋上の風力発電機 見かけは良いが邪魔でしょうがない。

海保にもやいも取ってもらい一番安全な係留となったが…本航海で2度目の聴取を受けた。海保に指摘されたように船籍港のスッテカーが、兵庫になっていたため沖縄に貼り替え。

後ろには、別の巡視船と長崎県警の船が停泊。これ程安全な係留場所は無い。

長崎からのフェリー

福江港の夕日

 

7月17日

朝の福江港

常夜灯

今でも残る船着場、昔はこの辺りが福江港の中心だったそうだ。

福江城跡、現在は博物館になっている。

この辺りが、一般の外来船が停泊する所らしい。

福江港〜奈良尾港

19NM(約34KM) 

8:30 福江港出港 

 もやが立ち込める。

この方は、福江港で知り合った獣医のヨットオーナー。昨夜は久し振りに福江港の「こんねこんね」で美味いものを食べさせて貰った。気が合ってか、今日は奈良尾港までガイドしてもらう事になった。

 

殉教者を追悼して建てられたマリア像探すが、なかなか見つからず…しかし、神の思召しか、ついに発見!!

岸壁のマリア像が見えた。これからの航海安全祈願をする。すぐ現実のものとなるとは知らず…

 メインセール(主帆)だけを上げて岸壁に接近していたが、そこを離れることになったのでジブセール(前帆)を上げようとした。その時、突然マストを支える6mmのワイヤー製フォアステーがマストTOPで突然断裂。マストはジブハリヤードのロープのみで支えることになった。たまたま風が弱く、波も静かだったのでジブハリヤードも切れることなくすぐ近くの奈良尾港に入港。最もラッキーだったのはヨットを知る同乗者がいたことでった。もし、夜中の荒れた海で同じことが起きたならば、12mのマストがバランスを失って倒れ船自体も転覆する恐れが十分にあった。まさしく、マリア様のおかげで助かったものと信じるしかない。

だらりと垂れ下がったジブファーラーとハリヤード。

 取り敢えず重いジブセールを外し、仮のロープでマストを固定した。

同乗のMさんはフェリーで福江に戻ったので、マストの負担をできる限り緩和するためにあとは自分一人でメインセールとブームを外し甲板に固定した。

断裂したフォアステーとジブセールスイベル

 

 

 ...to be continued.

 

 

 


2017年7月枕崎~九州西岸セーリング(前編)

2017-07-22 11:53:56 | ヨット

この数日後に起こる重大ハプニングでブログ更新が出来ず…陳謝。先ずは、後らせばながら続きのBLOGをUP。

 

7月14日 

枕崎~上甑島(里港)

46NM(約83KM)

6:30 鹿児島県枕崎港出港

潮の流れに乗り6KTキープ。 天候は上々!!

 

所々で見かけた岩礁

15:30 上甑島里港入港

前の方に係留している熊本のヨット「KURA」は「ARCADIA」と同じくシングルハンドで、熊本~八丈島~小笠原~奄美経由で熊本に向かう途中とのこと。その夜は温泉に入った後、近くの漁師が経営する居酒屋で乾杯!!

 

 里港

 

7月15日

甑島(里港)~野母崎 

69NM(約124KM

 今日も良い天気で潮の流れに乗る。

 

 

船体は海面が写るほど依然ピカピカ

15:30 野母崎入港

直ちに温泉へ直行。 近くのレストランで食事をしたが、和洋の魚料理が楽しめた。

野母崎

 ...to be continued.