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4月17日 与那国島~波照間島 100NM(約180KM)
結局、天候の都合で与那国島に6日間滞在したが、風も穏やかになり天候が回復したので、7時に与那国島久部良を出港して次の目的地の日本最南端「波照間島」に向かった。
7:00出港 朝日が昇る
17:00 10時間の航海後、波照間島の漁港に入港
フェリーの売店で八重山そばや、カレーライスなどの軽食が食べられる。
4月18日
波照間島は、高い山が無く、お好み焼きのような形をした日本最南端の島。町の産業はサトウキビと牛の放牧が主体。製糖工場もある。
徒歩で島を回るのは距離が結構あるので、時間貸し(@¥800)のレンタルバイク(原付)を2時間借りることにした。
フェリーターミナルから歩いていけるニシの浜。 素晴らしく美しいビーチが広がる。八重山諸島で一番美しいビーチのように思う。午後は、ダイビングをしようと思ったが、予約が一杯で、次の機会にとした。 夕方6時の出港まで、綺麗なニシの浜でゆったりとした優雅な海水浴を楽しむことが出来た。 *シャワー設備有り。
水平線の向こうには西表島が見える。
日本最南端の碑。 自転車でも40分くらいはかかるとのこと。 花も咲いており、素晴らしい自然の風景が眺められる。
町営の星空観測タワー、天文に興味ある方は、必見。 星が降る島と言われるくらい夜間は、灯台以外全ての島の明かりが消されるので、島は、天然のプラネタリウムと化する。 波照間到着時の夜に心地よい風が吹く中で、満天の星空が楽しめた。
星空観測タワー付近で見た仔ヤギ。 実に、のびのびと飼育されている。
サトウキビの収穫風景。 島中、サトウキビ畑が広がる。
島の製糖工場。 途絶えることなくサトウキビが運び込まれていた。
島中、自然が一杯で楽しく散策できる。
島の中央部には、生活観の感じさせられる集落があった。台風時にそなえてか、石垣や樹木は念入りに手入れされていた。
4月18日 波照間島~宮古島(平良港) 100NM(約180KM)
18:00 日没前の波照間港を出港 ここから宮古島まで約20時間の航海が始まった。
出港後、1時間もしないうちに太陽は東シナ海に沈んでいった。 海は穏やかで、追っ手の風に乗り順調な航海であった。 うねりは1m~2mであった。 特に島の付近の海域は、複雑で強い潮流があるので、注意が必要!! 夜間は、月の出が22:00頃であったので、それまで真っ暗闇の満天の星空を楽しんだ。
22:00 月の出 普通のデジタルカメラでは、このような月や海面に揺らぐほのかな光は暗すぎて撮れなかったが、iPad Miniに搭載されているカメラで撮影。 実に素晴らしく明るいレンズが付いているようだ。
4月19日
日が昇ってから暫く経つと灰色の雲が所々に現れ始めた。前線が発達しそうな嫌な予感がした。
懐かしい宮古島の平良港が見えて来た。
11:00 宮古島(平良港)着 気温28℃で湿度は高かった。 地元セーラーの好意によりヨットに横付けさせてもらった。
干潮時の岸壁への上り下りは、梯子がないと苦労する。
なんと、 平良港に着くと宜野湾マリーナの宮古・台湾国際ヨットレース参加チームが、既に到着。4月23日のスタートに向けて英気を養っていた。 レースに出るヨットは「Goody Liza」(三浦艇長)。 約1ヶ月ほど台湾にレース+観光で行って来るそうだ。
港の前の公園でBBQ。 関係者10名ほどが集まった。
地元セーラーのUさんが三線で弾く「豊年」は、更に雰囲気を盛り上げた。
日が落ちた後は、ヨット「GoodyLiza」で更に盛り上がった。
4月20日
晴れ、気温27℃、湿度50%
6:30 突然、外から私を呼ぶ声がしたので、外をのぞくと宜野湾マリーナのトライアスロンアスリートのN氏が現れた。 今回は、大会のサポートで参加とのこと。 そう言えば、当日は、宮古島トライアスロン大会が行われる日であった。
港のそばを通る道でトライアスロンの転車競技が行われていたので、見物に行く。 応援している内に自分自身も競技に参加しているような気分になった。
4月21日
宮古島~宜野湾 176NM(約317KM)
曇り、気温24℃、湿度70%
楽しい宮古島の3日間であったが、そろそろ宜野湾に帰らないとまた、天候が悪化するような気配だったので、沖縄本島の宜野湾に帰港することにした。 約30時間の行程なので、出来るだけ早く走れるよう、燃料も水も必要最小限の量に絞って積むことにした。
9:30 GoodyLizaのメンバーに見送られ平良港を出港。
航海中の海は、いたって穏やかであったが、曇り空の真っ暗闇の中の航行は、不気味であった。約2時間の仮眠は出来たもの濃霧警報が出ていたため、ぐっすりとは眠れず、5~10分の細切れの仮眠であった。
4月22日
6:39 日が昇る
慶良間諸島の南側辺りから連れ潮と追い風を受けて7ノット前後で、順調に走る。 時折、前線が現れ風も強くなった。
前方に宜野湾マリーナが現れた。
14:30 宜野湾マリーナに入港 29時間の航海であった。 入港後に強い雨が降る。 そろそろ沖縄は梅雨入りか!?今回は、ほとんど、良い天候に恵まれ事故も無く楽しいセーリングとなった。 また、与那国島の古代遺跡でのダイビングも貴重な体験であった。 帰港後、早速次の航海の準備を始めた。
...to be continued.