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毒素たっぷりの雑談

こんにゃくの中の日本史

2006-05-30 18:12:50 | 書評
こんにゃくの中の日本史

講談社

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いやーーー面白い面白い.こんにゃく一つでこんなに楽しい本が書けるのかと感心しました.
入っているからと言って喜ばれるわけでもなく,入っていないからと言って目くじらを立てる人もいないこんにゃく,古くから食べられていたが,実は栽培が難しく,保存も難しいので,むかしは季節限定のハレの食べ物だった.常陸の国の農民が蒟蒻芋を乾燥させて粉にする方法を見つけ出し,こんにゃくは日本中で一年中食べることができるようになったとのこと.
江戸後期には日本のあちらこちらで栽培されるようになった物の,水戸藩は製粉の方法を決して漏らさなかった.
御維新後,やっと製粉方法が広く知れ渡るようになった.
風船爆弾を作るにもゴムより具合が良く,青カビを培養すればペニシリンの収量が10倍になり,まーいろいろなエピソードがあること.
そう言えば,あたくしが通っていた大学はこの,風船爆弾を開発していた軍の設備の跡地にあったし,結核菌も寒天を使った培地では生育しないため,現在でも卵で固めた培地を使うことを思い出したり,とにかく読み応え有り.
そう言えば,木枯らし紋次郎は近所の子供がこんにゃくで間引きされたから,こんにゃくが苦手という設定でしたか.
コメント (6)
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