昭和は遠くなりにけり この国を愛し、この国を憂う がんばれ日本

昭和21年生まれの頑固者が世相・趣味・想いを語る。日本の素晴らしさをもっと知り、この国に誇りを持って欲しい。

中国バブル崩壊・・・・・8

2015-12-27 03:45:16 | 特亜三国
中国のバブルは崩壊したと識者がいう。
しかし、一方で先の習近平のイギリス訪問や、アフリカへの投資等々を考えると、バブル崩壊の国とも思えない面もある。
アフリカへの投資は今始まった訳ではない。長期戦略があるような気もする。
しかし、この中国バブル崩壊のシリーズの初めに、大前研一氏の分析を紹介した。この中で参考になる事は沢山あったのだが、次の部分が興味深かった。

政府が唯一コントロールしてこなかったのが、不動産の価格である。
中国は全土が共産党政府の持ち物。農民は政府から土地を借りていることになっているから、取り上げるのは容易。市政府は二束三文のお金と代替地を与えて農民から土地を収奪し、ディベロッパーに開発させる。商業地としてリースするときには土地の値段が50倍にも100倍にもなって、その差額が市の財政に転がり込んでくる。これが中国の急成長と土地バブルを演出した土地マジックの基本的な仕組みだ。
市政府の歳入の平均3分の1が土地の転売益で、歳入の半分を占める例も珍しくない。税収に頼らなくても都市開発ができるし、道路や港湾などのインフラも整備できるから市民としては文句ない。開発業者は儲かるし、口利きした政治家や許認可権限を持つ上級役人、開発に関与した末端の役人に至るまで業者からキックバックがあるから、エブリワンハッピーなのだ。

だから政府は不動産の高騰を野放しにしてきた。そのほうが共産党政権としてはパイが広がるからである。この10年でつくられた中国の高速鉄道の総距離は2万5000キロ。鹿児島から青森までの新幹線の全線距離が約2200キロだから、凄まじい開発スピードだ。

しかし、さすがに不動産の値段が上がりすぎると、買える人は少なくなってくる。新築マンションの空室が増えて、方々でゴーストタウンが目立つようになってきた。売れなくなれば不動産価格は下落する。
危機に敏感な銀行は不動産融資を手控えるようになり、各市町村や個人は高利の中国版ノンバンクから借りるようになった。結果、雪だるま式に借金が増えて、せっかく買った不動産を手放さなければならない状況だ。


ゴーストタウンを中国語では”鬼城”と呼ぶらしい。その実態だ。
【これは酷い】どんどん増える!中国のニュー・ゴーストタウン
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