昭和は遠くなりにけり この国を愛し、この国を憂う がんばれ日本

昭和21年生まれの頑固者が世相・趣味・想いを語る。日本の素晴らしさをもっと知り、この国に誇りを持って欲しい。

教室の感動を実況中継! 先生、日本ってすごいね6

2015-11-24 03:02:21 | 読書と映画

このシリーズで採り上げられた18の題材の内に、人間でない生き物が一ついる、ニホンミツバチである。


テーマ 「日本ミツバチの団結力と日本人の美徳」集団生活の向上
※ねずさんのひとりごと を以下転用させていただいております。
ミツバチには日本古来の「日本ミツバチ」とハチミツを採るために養殖する「西洋ミツバチ」がいます。
西洋ミツバチは、日本ミツバチより少し体が大きくて、黄色っぽい色をしています。一方、日本ミツバチは、小柄で黒っぽい色です。

日本には古くから日本ミツバチがいるのですが、日本で養蜂(ようほう)に使われているのは、西洋ミツバチが主です。
これは、明治時代以降に導入したものです。
日本ミツバチがいるのに、なぜ養蜂には西洋ミツバチを用いるのでしょう。

実は、日本ミツバチはたいへん神経質な蜂(はち)なのです。
ですから、環境が変わると巣を捨てて移動してしまうので、養蜂に向かないのです。
要するに、日本ミツバチは「養殖される=奴隷にされる」ような生き方はできない、というわけです。
それとは反対に、養蜂場で飼育されている西洋ミツバチは、不思議なことに野生化しません。
なぜ野生化しないかというと、できないのです。
その理由は、日本にはミツバチの天敵である恐ろしい「スズメバチ」がいるからです。

もし養蜂場を逃げ出した西洋ミツバチが自然巣を作ったとしても、スズメバチに襲われてすぐに全滅です。たった一日で全部殺されます。
西洋ミツバチにとって、スズメバチは、まさに脅威なのです。

ところが、世界で唯一、スズメバチを撃退してしまうミツバチがいます。
そう、それが、あのかわいらしい日本ミツバチです。

どうやって撃退するのでしょうか。
これが実に日本的な戦い方なのです。日本ミツバチの戦いは、お尻の毒針を使いません。
集団でスズメバチにとりつき、「熱死(ねっし)」させるという方法で、スズメバチをやっつけてしまうのです。

スズメバチが侵入してきたら、どうするのでしょうか。
ここが実にすごいのです。
「日本ミツバチ」は、あっという間に集団でズズメバチに飛びかかります。
そして、瞬く間に直径五センチほどの「蜂球(ほうきゅう)」をつくるのです。
まさに一瞬の出来事、集団でスズメバチを蜂球の中に閉じ込めてしまいます。

蜂球の中では、内部の温度が急激に上昇します。
その温度は、四分ほどで四六度以上に達します。
そして、約二〇分間、約四五度前後の高温が維持されます。
日本ミツバチの致死温度は五〇度です。これに対し、スズメバチは四五~四七度で死んでしまいます。
日本ミツバチは、そのわずかな致死温度の違いを利用して、スズメバチを倒すのです。
一匹のスズメバチを倒すために、日本ミツバチは数匹から数十匹が命を失いますから、ミツバチの方が圧倒的に被害が大きいです。
しかし、日本ミツバチは我が身を犠牲にして「命」をかけて、巣と仲間を守ります。
これが世界でただひとつの、日本ミツバチだけが持つ「スズメバチ撃退法」なのです。

日本ミツバチの勇気ある行動は「団結」というもののすごさをあらためて私たちに教えてくれます。
一人ひとりの力は弱くても、みんなで協力して、巣(国や社会)を支えているのです。
ミツバチだってやっているのですから、私たち人間にできないことがあるでしょうか。

オオスズメバチ vs ニホンミツバチ





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