新井律子建築設計事務所のブログ

大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています

新薬師寺・白毫寺・浄瑠璃寺を訪ねて

2010年09月24日 | 日記

9月18日、新薬師寺に行ってきました。



「新薬師寺」の名前についてどうして「新」がついているのか?疑問に思っていました。
「新」とは、西の京にある「薬師寺」に対するものではなく、ここでの「新」とは新しいという意味ではなく、霊験あらたかなの「あらたかな」という意味で、あらたかな薬師寺ということだそうです。「新薬師寺」は華厳宗、「薬師寺」は法相宗で宗派が異なります。

新薬師寺の本堂には、我が国最古最大の十二神将(じゅうにしんしょう)がご本尊の薬師如来を守っています。
十二神将とは、薬師如来の世界とそれを信仰する人々を守る大将で、一体に7,000人の部下を率いていると言われています。
頼もしい!
また、十二神将は十二の方角を守っている事から干支の守護神としても信仰されています。



お堂で販売していた私の干支の辰の守護神「波夷羅(ハイラ)大将」を買いました。両手に弓を持っています。頼もしいお姿です。
「どうぞお守りください」

http://www.k5.dion.ne.jp/~shinyaku/juunishin.html#top

近くにある白毫寺(びゃくごうじ)にも立ち寄りました。



奈良盆地が一望できる景勝地に建つお寺です。下の門から境内までの道を覆うほどの萩と「五色椿」が有名なお寺です。
残念ながら暑さためか、この時期咲いているはずの萩の花は、まだ「ちらほら」でした。
本尊は木造阿弥陀如来坐像ですが、険しい表情の木造閻魔王坐像にもお会いできました。
「お手やらかに!」と手を合わせ、「閻魔さんのうちわ」を買って、暑さをしのぎました。

そこから車で20分ほどの浄瑠璃寺(京都府木津市)にも足をのばしました。
本堂(国宝)に九体の阿弥陀如来坐像(国宝)を安置することから「九体寺(くたいじ)」の別名を持っています。
本堂に入り、九体の阿弥陀如来坐像を眼にし、心が引き締まります。
九品往生、人間の努力や心がけなど、いろいろな条件で下品下生からはじまり、下の中、下の上と上品上生まで九つの往生の段階があるという考えから、九つの如来が祀られているそうです。一体一体、丁寧に手を合わせました。



池をはさんで本堂と三重塔(国宝)が向かい合い、平安時代の美しい庭園がそのまま眼前に拡がっています。
五重の塔は平成修理が行われていて見ることができませんでしたが、塔からの眺めは極楽浄土の世界を見るようでした。

改修後の五重の塔を見に再び訪れてみたいお寺でした。

http://www.city.kizugawa.lg.jp/article.php?id=583&f=275&t=cat


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