新井律子建築設計事務所のブログ
大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています
 



2月9日(旧暦10月26日)、「第10回家庭料理家土井敏久先生の暮らしの味わい講座」に参加しました。
今回から泉佐野・旧新川家住宅での開催です。18世紀末の江戸時代、農民、漁民、商人、手工業者からなる町場が形成され、独自の町人文化を開花させていた泉佐野。当時、醤油業を営んでいた旧新川(にいがわ)家の住宅は、妻入り錣葺き(しころぶき)の、間口がゆったりと広く柱や木組みが野太い農家建築で、当時の泉南地域の建築様式を伝える貴重な建物として泉佐野市の文化財に指定されています。旧新川家住宅では、さまざまな展示を行っており、「ソトグラ」では泉佐野の豪商、食野(めしの)家・唐金(からかね)家の展示をしています。「諸国家業じまん」といって江戸時代の豪商の番付表が展示され、食野(番付表では飯野)佐太郎は、三箇津(京・大坂・江戸)を除く、「諸国」で大関(当時は大関がNo.1)となっています。
その「ソトグラ」で講師である土井敏久さんからのお話が始まりました。


今回のテーマは「鰤(ぶり)」
一部は「食べ聞かせ時間」
毎回、講義内容や作り方の入った冊子を頂きます。
○素材「鰤」
鰤は成長するにつれて呼び名が代わる出世魚です。呼び名は地方によって違い、実際には100近い地方名があると言われています。
関東:「わかし」→「いなだ」→「わらさ」→「ぶり」
関西:「つばす」→「はまち」→「めじろ」→「ぶり」
九州:「わかなご」→「やず」→「はまち」→「めじろ」→「ぶり」
「鰤」と言う漢字は、旧暦の師走に一番脂がのって美味しくなることから生まれたと言われています。
ぶりには良質なたんぱく質と脂質が豊富に含まれています。又、ビタミン・鉄分・IPA・DHA・パルミトオレイン酸などの栄養成分が含まれています。
○味くらべ
A.天然「ぶり」
B.天然「はまち」
C.養殖「ぶり」

それぞれ味くらべします。天然ものは食感がしっかりしています。

二部は団らん味わいの時間
お弁当をいただきます。


ロ賞味メニユー
『出世魚ぶり三種』
<壱の重>
 長芋のスモークサーモン巻き
 ゆり根の梅肉和え
 焼きなます
 ぶりの塩焼き
 ふろふきかぶら
 鶏の竜田揚げ
 ぶりと大根の煮もの
<弐の重>
 さつま芋ごはん
 香の物
 ぶりの粕汁
 デザート

 

ぶりの粕汁、美味しかったです。家では「さけ」を使用していますが・・・。
ぶり大根もしっかり味がのっています。「あじまるみ大根」を使っているとの事でした。

まさしく食を楽しむ「味わい講座」、毎回勉強になります。

三部は松本圭介さんの「食の安全」のお話と藤原さんのマジック?でした。「おしゃべり」がおもしろい!爆笑です。

 

「第10回家庭料理研究家土井敏久先生の暮らしの味わい講座」は2013年1月9日(日曜日)です。

テーマは「もち」です。3月までは泉佐野・旧新川家住宅で行われます。
お申し込みは「エムエムアイ」へ http://ameblo.jp/ajiwaikoza/


 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )