濡れてシビれて

日々のキーボードと電子楽器と音楽を自己満足で語るブログ

海のトライトン ■■KORG TRITON

2013-05-19 18:23:32 | 楽器・機材

※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓

 「キーボーディスト、脱初心者を目指す <http://kblovers.jp/>
 


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火事には気を付けたいですねんAndyです。


今回ご紹介するシンセは、コルグが1999年に発売したワークステーション・TRITON(トライトン)です。
いわゆる「初代」TRITONの61鍵モデルであり、僕が購入したのは2000年頃です。

本体価格は230,000円でしたが、僕はサンプラーのボードを付けたので+25,000円位だったと思います。



TRINITYの後継機として発売され、液晶部分にはTRINITY同様タッチパネルが採用されています。
やっぱTRINITYに慣れてきた僕みたいなユーザーにとっては、大型でタッチパネル機能が付いた
液晶は非常に使いやすいのです。多くのプロも愛用していましたね。


でもってTRINITYユーザーでもあった僕は、ついついTRINITYと比較してしまいます。
PCM音源は同社が提唱する「HIシンセシス・システム」のエンジンを積んでいて、
物理モデル音源の従来のMOSS音源を拡張可能としています。ここら辺はTRINITYとほぼ同様です。


PCM容量は、TRINITYの24MBからTRITONの32MBと容量が増えているのですが、
サンプルの質はTRINITYの方が高品位だったように感じました。
ピアノ音色もストリングスも、TRINITYの方がきめ細やかだった気がします。


あとループ音色が増えましたね。明らかにダンス/フロア向けを意識した音色が目立ちます。
スタジオとかで1コ1コ音色探しをしている時に突然ループが鳴り出したりして、ちょっと恥ずかしいです。


そんなわけで外観・操作性共にTRINITYと似ている本機ですが、
中身(音色)はやっぱり違うなという印象でした。


せっかく買ったにも関わらず当初は使用頻度がとっても低くて、テクノ好きの友人にしばらく預け、
「使い方を勉強して、後日僕に教えてくれ。頼んだよー」
と言って、結局丸一年他人に預けたりしました。
このシンセはのべ3~4人に長期間貸し出していて、何だか手元にある時間が少なかったという印象です。


その後はB'zやドリカムのコピバンのためよく使うことになりました。
そのコピバン曲に作った音色やプログラムは、僕にとって大切な資産となっており、
今でも50を超えるオリジナル音色がユーザ領域に保存されています。


というわけでこのシンセは重くて移動に難儀なんだけど、いまだに手放さず保有しています。
特にB'zコピバンが再始動したら、それまで作った音色のデータがそっくり使えるので、
なかなか売れないんですよね。。


もし売ったとして、ユーザメモリに「masuda's piano」とか「Liar! Liar! synth」みたいな
音色が入ってたら多分僕のTRITONです(笑)



なおTRITONは非常に多種のシリーズ展開がされており、一応一通り以下に挙げてみました。
あと、76鍵が末尾に「pro」、88鍵が末尾に「proX」と付くのは同社のワークステーションの
もはや恒例となっていて、それらのモデルも別として捉えると10種類を超えますね。


★TRITON     …1999年発売。初代TRITON。
★TRITON-Rack  …2000年発売。初代TRITONをベースにした音源モジュール。シリーズ唯一のラック。
★TRITON Le   …2001年発売(88鍵盤は2002年)。タッチパネルを省略した廉価版であり軽量。
★TRITON STUDIO …2002年発売。OSがアップグレードされたV2は2003年に発売。HDDを内蔵しており、
          一台でMIDI伴奏データ作成だけでなく、録音、CD-Rへの書き込みが可能。
★TRITON Extreme …2004年4月発売。後継機種であるM3登場までのフラッグシップ機。真空管を装備。
★TR       …2005年11月発売(88鍵は2006年)。TRITON Leの後継機。



TRITONファミリー、実に多く存在するのですね。

事前にスタジオやライブハウス所有のシンセを調べる際、HP上に「TRITON常設」みたいな
記述があったとしたら、「どのTRITON?」と確認した方がよいかもしれませんね。


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