カタチあるもの

宇宙、自然の写真をメインに撮っていますが、時々、読書、日常出来事について書きます。

【おおくま座】 M81とM82

2016-04-19 19:53:26 | 写真_宇宙

 

 「星?あまり興味のない」という人も”北斗七星”や”北極星”は聞いたことがあると思いますが、このM81とM82は、北斗七星のヒシャクの先端から北極星までの間の中間付近に並んで浮かんでいます。

 渦巻きがきれいなM81と何やら変形したような形のM82、この2つの銀河は近い位置にあり、お互いに影響しあっています。どちらかというとM82が大きな影響を受けているようですが。

 

 前回のアップ時に紹介した「福岡 伸一著  生物と無生物のあいだ」には興味深いことがいくつも書かれていました。

 分子生物学者には、生命現象が原子や分子が絶え間なく流れている川の中の流れが遅くなっている部分のようなものに見えているようですね。

 人間の細胞は新陳代謝によって絶えず入れ替わっていて、胃壁や腸壁だと5日、心臓が22日、筋肉・肝臓は約2ヶ月、骨で3ヶ月ですべて入れ替わってしまうそうです。驚きですが3ヶ月でまったく新しい人になってしまうということです。細胞は、壊れている細胞も壊れていない細胞も関係なく、食べた物を材料として常に新しいものへと置き換わっていく。

 原子の寿命は10の後ろにゼロが32個並ぶような、ほぼ永遠といえるような寿命を持っていると言われています。食物を構成している分子や原子は、体の中に入って、胃の材料となったものは5日、筋肉や肝臓の材料となったものは2ヶ月、骨の材料となったものは3ヶ月で出て行ってしまうということです。常に新しい分子や原子が体の中に入ってきて、壊れてもいないのに短期間で体から出ていく。そんな分子や原子の流れの中で”私”が連続しているんですね。

 DNAという設計図によって常に新しい体に置き換わっても”私”を保持しているんでしょうが、それにしても生命現象というのは奥が深いですね。

 

 



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