突然ですが、“日本三大流し踊り”という言葉を聞いたことがありますか?
みなさんよくご存知の【阿波おどり/徳島県】と【郡上おどり/岐阜県】、そして【黒石よされ/青森県】の3つを指すのだそうです。
なんと!その中の2つが、今月24日・25日に開催される『日本の祭りinあおもり2011』にも出演するのです!!
ひとつは、400年もの歴史があるという阿波おどり。
今では、東京の高円寺や埼玉の南越谷など、全国各地で行われている有名な祭りです。
もうひとつは、黒石よされ。
その起源は、山岳宗教が盛んだった500年から600年前にまで遡ります。
当時は、盆踊りの時の男女の恋の掛け合い唄であったといわれています。
現在では、中町こみせ通りなどを中心に約3,000人余りの踊り子たちが流し踊りや乱舞を繰り広げる、黒石最大の夏祭りとなっています
ところで、定説があるわけではないのですが、“よされ”という言葉には、いくつかの語源があるようで
(1)豊作で楽しいときには「仕事をよして楽しく踊りなされ」、反対に 凶作で苦しいときには「このような世の中は早く去れ」と。
*この2つの文句の赤字部分をそれぞれ組み合わせて短く言うと“よされ” これが一番有力なのだそう。
ほかには、
(2)酒席から邪魔者の与三郎を追い出すために発した文句「与さ去れ」。
(3)止され、おかされという羅城門の洒落から出た、庄内節が変化したもの。
という説があるそうです。
黒石よされは、「エッチャホー、エッチャホー」という独特の掛け声で流し踊りを繰り広げるだけでなく、廻り踊りや組踊りなど、3つの踊りで構成されています。
観客を圧巻する3,000人もの踊り手による一斉の流し踊りは、時折、円を描く廻り踊りへと姿を変えます。
ここでは、観客を巻き込み楽げな踊りの輪となります
また、各町内につくられた舞台では、近郷近在から集まってくる踊り組が三味線や太鼓、唄などに合わせて津軽民謡手踊りを披露します。
これが組踊りというもので、各踊り組が白熱の競演を繰り広げ、祭りは熱気を帯びます
さて、『日本の祭りinあおもり2011』では、初日となる24日(土)のラストに黒石よされが出演します♪
サブ会場(観覧無料です!)となる青森ベイエリア(青い海公園、アスパム大型バス駐車場)にて、18時からの予定です。※メイン会場の観覧申込は終了しました。
当日は、実際に黒石よされで踊られている「黒石甚旬」・「黒石じょんがら」・「ドダレバチ(津軽甚旬)」・「黒石よされ」の民謡も披露されます。
夕暮れ時、会場はよされ色に染まるのではないでしょうか?
ところで、写真には稲穂と雀が描かれた半纏を着用している人たちが写っていますが、これは“稲穂が揺れて雀を追い払う”という流し踊りの振りから考案された図柄なのだそうです。
踊り子の動作をよ~く見ていると、そのシーンが分かります
おっ!いくべぇホタル!?
県内外と海外からの祭りが集まる『日本の祭りinあおもり2011』開催まで、あと4日です!
by ヴァ♪